NY株式サマリー(7日)=ダウ224ドル安と反落 ナスダックが続伸し最高値を更新

市場概況
◆ダウ平均:43968.64 -224.48 -0.51%
◆S&P500:6340.00 -5.06 -0.08%
◆NASDAQ:21242.70 +73.28 +0.35%

 7日のNY株式相場は高安まちまち。アップルが国内製造業への投資を1000億ドル増額し、4年間で6000億ドルを投資すると発表したことで前日の5.09%高に続いて3.18%高と大幅続伸した一方、新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことで景気減速懸念が強まり、NY連銀が発表したインフレ期待が上昇したことでスタグフレーション懸念が意識されたことが重しとなった。ダウ平均は朝方に305ドル高まで上昇したが、393ドル安まで急落し、224.48ドル安(-0.51%)で終了。S&P500も0.70%高まで上昇後、0.08%安と小幅ながらマイナス圏で終了し、ともに反落した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は1.13%高まで上昇後、0.37%安まで下落したが、0.35%高と2日続伸して終了。7月28日以来、8営業日ぶりに終値の最高値を更新した。S&P500の11セクターは公益、生活必需品、IT、不動産など6セクターが上昇し、ヘルスケア、金融、エネルギーなど5セクターが下落。ダウ平均採用銘柄はアップル、ベライゾン、コカ・コーラ、メルク、ボーイングなど14銘柄が上昇し、セールスフォース、キャタピラー、ビザ、ウォルト・ディズニー、JPモルガン・チェースなど16銘柄が下落した。

 寄り前に発表された新規失業保険申請件数は22.6万件と前週発表分(改定値)の21.9万件から増加し、予想の22.1万件を上回った。前週の7月雇用統計に続いての労働市場の悪化となった。NY連銀の7月消費者調査では、1年先のインフレ期待が3.1%と前回の3.0%から上昇し、5年先インフレ期待は前回の2.6%から2.9%に上昇した。労働市場が鈍化する中、インフレ期待が高まったことでスタグフレーション懸念が意識された。

(小針)


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