NYマーケットダイジェスト・13日 株高・金利低下・ドル安

スポット
(13日終値)
ドル・円相場:1ドル=147.38円(前営業日比▲0.46円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.50円(▲0.10円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1705ドル(△0.0030ドル)
ダウ工業株30種平均:44922.27ドル(△463.66ドル)
ナスダック総合株価指数:21713.14(△31.24)
10年物米国債利回り:4.23%(▲0.06%)
WTI原油先物9月限:1バレル=62.65ドル(▲0.52ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=3408.3ドル(△9.3ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比)   10.9%      3.1%

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は続落。ベッセント米財務長官が「米金利は今より1.50−1.75%低い水準にあるべき」「9月の0.50%利下げの可能性は高い」と発言すると、米早期利下げ観測が高まりドル売りが進行。さらに、ベッセント氏が植田日銀総裁と話したことを明らかにしたうえで、「日本はインフレ問題を抑える必要がある」と述べると「日銀に利上げを促したのではないか」との思惑が浮上し、円買いを促した。24時過ぎには一時147.09円と日通し安値を更新した。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、次回9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを予想する確率は93.8%、0.50%の利下げ確率は6.2%となり、9月の利下げを完全に織り込んだ。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。米長期金利の低下が一服したことなどが相場を下支えし、147.51円付近まで下値を切り上げる場面があった。

・ユーロドルは続伸。欧州市場では一時1.1730ドルと日通し高値を付けたものの、NY市場に入ると伸び悩んだ。ユーロ円やユーロポンドなど一部ユーロクロスの下落につれた売りが出ると1.1693ドル付近まで下押しした。その後の戻りも1.1724ドル付近にとどまった。

・ユーロ円は4日ぶりに小反落。ベッセント米財務長官の発言を受けて、日銀の追加利上げ観測が高まると円買い・ユーロ売りが優勢に。23時過ぎに一時172.24円と日通し安値を付けた。その後の戻りも172.60円付近にとどまった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。前日の7月米消費者物価指数(CPI)の結果やベッセント米財務長官の発言を受けて、9月に米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動くとの期待が高まると株買いが広がった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは反発。前日の7月米CPIの結果やベッセント米財務長官の発言を受けて、米早期利下げ観測が高まると債券買いが優勢となった。

・原油先物相場は続落。国際エネルギー機関(IEA)が発表した月報で、2026年は記録的な供給過剰に直面すると予想したことで上値が重く始まった。その後、米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫では、原油在庫が大幅な積み増しとなると下げ幅を広げ続落して引けた。

・金先物相場は3日ぶり反発。昨日の米CPI発表後から、インフレ高進への警戒感が和らぎ米金利低下に伴いドルが軒並み軟調に推移した。ドルで取引される金先物は割安感もあり、3日ぶりに反発して引けた。続落していたこともあり、利食いの買いも出やすかった。

(中村)


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