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NY株式サマリー(5日)=ダウ220ドル安 雇用悪化で利下げ期待高まるも、景気減速懸念が重し

市場概況
◆ダウ平均: 45400.86 -220.43 -0.48%
◆S&P500: 6481.50 -20.58 -0.32%
◆NASDAQ: 21700.39 -7.30 -0.03%

 5日のNY株式相場は下落。注目された米8月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回る小幅な増加にとどまり、失業率も前月から悪化したことで、利下げ期待が一段と強まったものの、景気減速懸念が強まったことが相場の重しとなった。利下げ期待を背景に朝方は、ダウ平均が0.33%高、S&P500が0.47%高、ナスダック総合が0.79%高と、主要3指数がそろって取引時間中の史上最高値を更新したが、終値ではダウ平均が220.43ドル安(-0.48%)、S&P500が0.32%安、ナスダック総合が0.03%安とそろってマイナス圏で終了した。S&P500の11セクターは不動産、コミュニケーション、素材など5セクターが上昇し、エネルギー、金融、資本財など6セクターが下落した。金融株は景気減速による貸し出し縮小懸念からJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴがともに3%超下落。エネルギー需要の減少懸念でエクソン・モービルとシェブロンも2%超下落した。半導体株は高安まちまち。好決算を発表したブロードコムが9.41%高となり、マイクロン・テクノロジーも5.76%上昇した一方、競争激化懸念でエヌビディアが2.70%安、アドバンスト・マイクロ・デバイセズが6.58%安となった。

 週間ではS&P500が0.33%高と反発し、ナスダック総合も1.14%高と3週ぶりに反発した一方、ダウ平均が144.02ドル安(-0.32%)と2週続落した。

 8月雇用統計は、非農業部門雇用者数が2.2万人増と市場予想の7.5万人増を下回り、失業率は4.3%と予想と一致したが、前月の4.2%から悪化した。平均賃金は前月比+0.3%と前月から横ばいとなり、前年比では+3.7%と前月の+3.9%から伸びが鈍化した。総じて弱い雇用統計を受けて米10年債利回りは前日の4.176%から4.078%に低下。CMEのフェドウォッチ・ツールの9月FOMCでの0.25%以上の利下げ確率は100%に上昇し、0.50%の利下げ確率も8%に上昇した。

(羽土)


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