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NYマーケットダイジェスト・10日 株まちまち・金利低下・円もみ合い

スポット
(10日終値)
ドル・円相場:1ドル=147.46円(前営業日比△0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.46円(▲0.13円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1695ドル(▲0.0013ドル)
ダウ工業株30種平均:45490.92ドル(▲220.42ドル)
ナスダック総合株価指数:21886.06(△6.57)
10年物米国債利回り:4.04%(▲0.04%)
WTI原油先物10月限:1バレル=63.67ドル(△1.04ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=3682.0ドル(▲0.2ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比)    9.2%     ▲1.2%
8月米卸売物価指数(PPI)
(前月比)   ▲0.1%     0.7%・改
(前年比)    2.6%      3.1%
食品とエネルギーを除くコア指数
(前月比)   ▲0.1%     0.7%・改
(前年比)    2.8%     3.4%・改
7月米卸売売上高
(前月比)    1.4%     0.7%・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は小反発。米労働省労働統計局(BLS)が発表した8月米卸売物価指数(PPI)が前月比▲0.1%/前年比2.6%と予想の前月比0.3%/前年比3.3%を下回り、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比▲0.1%/前年比2.8%と予想の前月比0.3%/前年比3.5%より弱い内容だったことが分かると全般ドル売りが先行し、一時147.13円と日通し安値を付けた。
 ただ、ドル売りは一時的ですぐに持ち直した。22時前には一時147.65円と日通し高値を更新した。もっとも、そのあとは米長期金利の低下に伴う売りが出て再び上値が重くなるなど、大きな方向感は出なかった。明日11日発表の8月米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたい市場参加者が多く、方向感が出にくい面もあったようだ。

・ユーロドルは小幅ながら続落。米PPIが予想を下回ったことや米長期金利の低下を受けてユーロ買い・ドル売りが先行。24時前に一時1.1730ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、明日の米CPIや欧州中央銀行(ECB)定例理事会など重要イベントを前に、積極的に上値を追う展開にはならなかった。4時30分過ぎには1.1694ドル付近まで下押ししている。

・ユーロ円も小幅続落。24時過ぎに一時172.91円と日通し高値を付けたものの、上値は重かった。独DAXやダウ平均の下落を背景に円買い・ユーロ売りが優勢になると、一時172.38円と日通し安値を更新した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。8月米PPIは米利下げを後押しする内容だったが、明日の8月米CPIの結果を見極めたいとの見方から売りが優勢となった。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。
 一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら3日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは反発。8月米PPIが予想を下回ると買いが優勢となった。10年債入札が「堅調」と受け止められたことも相場の支援材料となり、利回りは一時4.0226%前後と4月7日以来約5カ月ぶりの低水準を付けた。

・原油先物相場は3日続伸。週初からの底堅さが継続され、一時64ドル台に乗せる場面もあった。産油国カタールの首都ドーハでは、イスラエル軍がイスラム組織ハマスの幹部を標的に攻撃を仕掛けた。こちらも原油買いを誘ったもよう。

・金先物相場はほぼ横ばい。時間外は持ち高調整の売りが先行するも、ポーランド領空を侵犯したロシアのドローンが撃墜されたことが報じられると、地政学リスクの高まりから安全資産の金は買い戻された。3700ドルには届かなかったが、8月米PPIが予想を下回り、米金利に低下圧力かかったことも金利の付かない金の支えとなった。

(中村)


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