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NYマーケットダイジェスト・16日 株安・金利低下・ドル安・金最高値

スポット
(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=150.43円(前営業日比▲0.62円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=175.81円(▲0.13円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1687ドル(△0.0040ドル)
ダウ工業株30種平均:45952.24ドル(▲301.07ドル)
ナスダック総合株価指数:22562.54(▲107.54)
10年物米国債利回り:3.97%(▲0.06%)
WTI原油先物11月限:1バレル=57.46ドル(▲0.81ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=4304.6ドル(△103.0ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
10月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
       ▲12.8        23.2
10月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
        37         32
9月米財政収支
     1980億ドルの黒字  3448億ドルの赤字

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は3日続落。10月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が▲12.8と予想の10.0を大幅に下回ったことを受けて、全般ドル売りが先行。米中の貿易摩擦が激化しかねないとの懸念や米地銀の融資を巡る懸念から、高く始まった米国株相場が失速するとリスク回避の円買い・ドル売りも入った。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時3.9669%前後と4月7日以来約半年ぶりの低水準を付けたことも相場の重しとなり、4時30分過ぎには一時150.21円と日通し安値を更新した。
 なお、融資に関する不正行為を巡る訴訟を起こしたことが明らかになった米地銀のザイオンズ・バンコーポレーションやウエスタン・アライアンス・バンコープの株価は大幅に下落した。銀行業界の健全性を巡る懸念から金融株全般が売られ、一時170ドル近く上昇したダウ平均は失速し470ドル超下落した。

・ユーロドルは3日続伸。フランスの政治不安の後退がユーロ買いを誘った一方、米中貿易摩擦激化への懸念や米利下げ観測の高まりを背景にドル売りが出やすい地合いとなった。米経済指標の下振れや米長期金利の低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが優勢になると、アジア時間の高値1.1675ドルを上抜けて一時1.1694ドルまで上値を伸ばした。

・ユーロ円は小幅ながら続落。日本時間夕刻に一時176.46円と本日高値を付けたものの、2時前には175.45円と本日安値を付けた。ドル円につれた動きとなった。米国株相場の失速も相場の重し。
 ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時201.72円、豪ドル円は97.24円、NZドル円は85.94円、カナダドル円は106.89円、スイスフラン円は189.15円、メキシコペソ円は8.15円まで値を下げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の好決算がAI関連への期待を高め、AI関連銘柄を中心に買いが先行したものの、その後下げに転じた。米中の貿易摩擦が激化しかねないとの懸念や米地銀の融資を巡る懸念から、売りが優勢となった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。予想を下回る10月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米中の貿易摩擦が激化しかねないとの警戒感、米地銀の融資を巡る懸念などを背景に、相対的に安全資産とされる米国債が買われた。利回りは一時3.9669%前後と4月7日以来約半年ぶりの低水準を付けた。

・原油先物相場は3日続落。トランプ米大統領がプーチン露大統領と戦争終結に向けて会談する意向を明らかにすると、地政学リスクの後退を意識した売りに押された。

・金先物相場は5日続伸し、連日で史上最高値を更新した。米中貿易摩擦の激化や米政府機関閉鎖の長期化などに対する懸念が根強いなか、安全資産とされる金に買いが向かった。米長期金利の低下も金利を生まない金の支援材料となり、相場の買い地合いが強まった。

(中村)


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