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NY株式サマリー(17日)=ダウ238ドル高と反発 地銀の信用不安や貿易摩擦懸念が後退

市場概況
◆ダウ平均: 46190.61 +238.37 +0.52%
◆S&P500: 6664.01 +34.94 +0.53%
◆NASDAQ: 22679.98 +117.44 +0.52%

 17日のNY株式相場は反発。前日の大幅安の主因となった地銀株が反発したことや、スコット・ベッセント財務長官やトランプ米大統領の発言を受けて米中貿易摩擦問題への懸念が和らいだことでリスク回避の動きが巻き戻された。不良債権問題で前日に13.14%安と急落したザイオンズ・バンコープがベアードの格上げを受けて5.84%高と反発したほか、決算を発表したフィフス・サード・バンコープも同様の問題で貸倒引当金を積み増したものの、利益が増加したことで株価は1.31%上昇。不良債権問題の影響は限定的なものと受けとめられた。米中貿易問題を巡ってはベッセント財務長官が中国側と金曜日夕方に話し合いを行う予定だとし、トランプ米大統領も今月末の中国習主席との会談が予定通り行われるだろうと発言したことで、貿易を巡る米中対立への過度な懸念が後退した。前日に301ドル安となったダウ平均は小幅に下落してスタートしたものの、終盤に374ドル高まで上昇し、238.37ドル高(+0.52%)で終了。S&P500とナスダック総合も軟調にスタート後、それぞれ0.53%高、0.52%高で終了した。週間ではダウ平均が1.56%高、S&P500が1.70%高、ナスダック総合が2.14%高と、主要3指数がそろって反発した。

 S&P500の11セクターは生活必需品、金融、エネルギー、コミュニケーション、不動産など9セクターが上昇し、公益、素材の2セクターが下落。ダウ平均採用銘柄は、予想を上回る決算や見通し引き上げが好感されたアメリカン・エキスプレスが7.27%高となり1銘柄でダウ平均を144ドル余り押し上げたほか、アップル、ビザ、IBMなど10銘柄が1%超上昇した。一方、キャタピラーが2.57%安となり、セールスフォースも1.19%下落した。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の25.31ポイントから20.78ポイントに低下した。


(羽土)


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