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NYマーケットダイジェスト・27日 株最高値・長期金利低下・ユーロ底堅い

スポット
(27日終値)
ドル・円相場:1ドル=152.88円(前営業日比△0.02円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=178.03円(△0.26円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1645ドル(△0.0018ドル)
ダウ工業株30種平均:47544.59ドル(△337.47ドル)
ナスダック総合株価指数:23637.46(△432.59)
10年物米国債利回り:3.98%(▲0.02%)
WTI原油先物12月限:1バレル=61.31ドル(▲0.19ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=4019.7ドル(▲118.1ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら7日続伸。明日28日の日米首脳会談や28−29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、29−30日の日銀金融政策決定会合など重要イベントを前に、ポジション調整目的の円買い・ドル売りが先行。21時過ぎに一時152.57円と日通し安値を付けた。
 ただ、前週末の安値152.30円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米国株相場が上昇し、史上最高値を更新したことも相場の支援材料。23時前には153.20円付近まで持ち直した。
 もっとも、アジア時間に付けた日通し高値153.26円や10日の高値153.27円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利が低下に転じたことも相場の重し。「米アマゾン・ドット・コムは最大3万人のホワイトカラー職を削減する計画」との一部報道で米雇用情勢の悪化が警戒された面もあったようだ。

・ユーロドルは4日続伸。米長期金利が低下に転じたことなどを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが進行。4時前に一時1.1652ドルと日通し高値を付けた。ただ、一目均衡表転換線が位置する1.1653ドルが目先レジスタンスとして意識されたため、一本調子で上昇する展開にはならなかった。
 もっとも、28−29日のFOMCや30日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会など重要イベントを控えて、神経質な商いとなり大きな方向感は出なかった。今日の安値は日本時間夕刻に付けた1.1618ドルで値幅は0.0034ドル程度と小さかった。

・ユーロ円は6日続伸。日本時間夕刻に一時177.63円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。23時前には一時178.23円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。ドル円の持ち直しやユーロドルの上昇、米株高に伴う円売り・ユーロ買いが出た。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、史上最高値を更新した。ベッセント米財務長官は26日、11月1日発動を予定していた100%の対中追加関税を巡り、「米中首脳会談で回避が実現する見通しだ」と発言。「代わりに中国がレアアース輸出規制の実施を1年間延期する」との見方を示した。貿易問題を巡る米中対立の緩和期待を背景に買いが優勢となった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、中盤以降はじり高の展開となった。28−29日のFOMCで追加利下げが見込まれる中、長期債に買いが入った。

・原油先物相場は続落。米中対立抗争の落ち着きでエネルギー需要を押し上げるとの期待感から62ドル台に乗せる場面もあった。ただ、「OPECプラスの有志8カ国が増産を検討」との一部報道を受けて失速した。

・金先物相場は大幅続落。米中貿易摩擦を巡る不透明感がやや払しょくされたことで、これまで急ピッチで上昇していた金に投げ売りが持ち込まれ、急落した。

(中村)


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