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NYマーケットダイジェスト・20日 株安・金利低下・ビットコイン急落

スポット
(20日終値)
ドル・円相場:1ドル=157.47円(前営業日比△0.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=181.56円(△0.24円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1528ドル(▲0.0010ドル)
ダウ工業株30種平均:45752.26ドル(▲386.51ドル)
ナスダック総合株価指数:22078.05(▲486.18)
10年物米国債利回り:4.08%(▲0.05%)
WTI原油先物12月限:1バレル=59.14ドル(▲0.30ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=4060.0ドル(▲22.8ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
      <発表値>    <前回発表値>
9月米雇用統計
失業率      4.4%      4.3%
非農業部門雇用者数変化
        11.9万人   ▲0.4万人・改
平均時給
(前月比)    0.2%     0.4%・改
(前年比)    3.8%     3.8%・改
11月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
         ▲1.7      ▲12.8
前週分の米新規失業保険申請件数
        22.0万件     22.8万件
10月米中古住宅販売件数
(前月比)    1.2%     1.3%・改
(年率換算件数)410万件    405万件・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。「積極財政」を掲げる高市政権の下で日本の財政悪化への懸念が高まっており、この日も円売りが出やすい地合いとなった。0時30分過ぎには一時157.89円と1月15日以来の高値を付けた。
 なお、米労働省が発表した9月米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比11.9万人増と予想の5.0万人増を上回った一方、失業率が4.4%と予想の4.3%より弱い結果となった。強弱入り混じる内容だったことから、157円台半ばを中心に上下に振れたものの、値動きは限定的だった。

・ユーロドルは小幅ながら5日続落。米雇用統計発表直後に一時1.1504ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、23時30分過ぎに1.1550ドルと日通し高値を更新した。ただ、対オセアニア通貨中心にドル高が進んだことから、戻りは鈍かった。

・オセアニア通貨は頭が重かった。米株高を先導していたエヌビディア株が下げに転じると、大幅に続伸していたダウ平均やナスダック総合がマイナス圏に沈んだ。米株安を受け、リスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは一時0.6436米ドル、NZドル米ドルは0.5583米ドルと日通し安値を付けたほか、豪ドル円は101.31円、NZドル円は87.90円まで値を下げた。

・ユーロ円は4日続伸。日本の財政悪化懸念を背景に全般円売りが進むと、23時30分過ぎに182.01円と1999年のユーロ導入以来の高値を付けた。ただ、米国株が失速するとユーロ円も伸び悩んだ。

・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅安。対ドルでは一時8万5989ドル前後と4月21日以来の安値を付けたほか、対円では1357万円台と5月7日以来の安値まで売られた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。米半導体大手エヌビディアが19日公表した四半期決算が好調だったことを受けて投資家心理が改善すると、大幅に続伸して始まり一時710ドル超上昇した。ただ、エヌビディアが下げに転じると相場全体に売りが広がり、指数はマイナス圏に沈んだ。市場では「ビットコインが急落し、投資家心理を冷やした」との声も聞かれ、一時400ドル超下げた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは反発。9月米雇用統計発表直後は売買が交錯したものの、そのあとは徐々に買いが優勢となった。米国株相場の失速を受けて相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。

・原油先物相場は続落。昨日引け後に発表されたエヌビディアの好決算を受けて米株が大幅続伸して始まると、リスク選好の動きとなり原油先物も反発した。しかし、米株が一転マイナス圏に沈むと原油先物も売りに転じ、一時59ドルを割り込んだ。

・金先物相場は反落。9月の米雇用統計の結果もまちまちだったことで、前日終値前後で方向感のない動きが続いた。ただ、12月の米連邦公開市場委員(FOMC)での利下げ予測が後退していることで、金利のつかない金先物は売りが優勢になり反落した。引けにかけては米株安を嫌気し、安全資産とされる金先物が買われ下げ幅をやや取り戻している。

(中村)


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