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中国株サマリー(11日)

市場概況
3日続落、じりじりと下げ幅拡大 中興通訊がストップ安

 11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.70%安の3873.32ポイントだった。深セン成分指数は1.27%安の13147.39ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆8571億1200万元だった。

 上海総合指数は小高く寄り付いた後、序盤は心理的節目の3900ポイントを挟んでもみ合ったが、ほどなくして下向きに転じ、大引けにかけてじりじりと下げ幅を拡大した。中国経済の先行き不安が意識されるなか、週明け15日に小売り売上高や鉱工業生産など11月の主要経済指標の発表が予定されていることから、リスクを回避する動きが優勢だった。

 セクター別では、造船が全面安。不動産開発・サービス、商業・百貨店、繊維・アパレルなども安い。半面、風力発電設備の一角が堅調だった。

 A株市場では、通信設備大手の中興通訊(000063)がストップ安。米当局が海外腐敗行為防止法(FCPA)違反の疑いで中興通訊を調査しているとの報道を受け、同社は前引け後に公告を発表し、米司法省と協議していることを明らかにした。電子設備メーカーの富士康工業互聯網(601138)が続落。前日にストップ高の万科企業(000002)が反落した。小型家電メーカーの九陽(002242)、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888)、不動産デベロッパーの保利発展控股集団(600048)なども下げが目立った。半面、風力発電設備の金風科技(002202)がストップ高となったほか、永輝超市(601933)が大幅に続伸。大手国有銀行の中国農業銀行(601288)、中国銀行(601988)が反発した。

 上海B株指数は0.04%安の248.77ポイント、深センB株指数は0.79%安の1266.83ポイント。


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