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NYマーケットダイジェスト・17日 株安・原油高・円安

スポット
(17日終値)
ドル・円相場:1ドル=155.69円(前営業日比△0.97円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=182.80円(△1.05円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1741ドル(▲0.0006ドル)
ダウ工業株30種平均:47885.97ドル(▲228.29ドル)
ナスダック総合株価指数:22693.32(▲418.14)
10年物米国債利回り:4.15%(△0.01%)
WTI原油先物1月限:1バレル=55.94ドル(△0.67ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=4373.9ドル(△41.6ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比)  ▲3.8%       4.8%

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが先行すると一時155.64円まで値を上げたものの、米長期金利が上昇幅を縮めると伸び悩んだ。ただ、高市政権の積極財政姿勢を背景とした財政悪化懸念から円売りは出やすく、6時前には一時155.75円と日通し高値を更新した。
 なお、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事はCNBCフォーラムで「労働市場は非常に軟調」「現行の政策金利は依然として中立水準を50〜100ベーシスポイント上回っている」「追加利下げを支持するが急ぐ必要はない」などと述べたが、相場の反応は限られた。

・ユーロ円も3日ぶりに反発。ユーロドルの持ち直しにつれた買いが入ったほか、日本の財政悪化を懸念した円売りが出ると、6時前に一時182.88円まで上昇し12日に付けたユーロ導入以来の高値183.16円に近付いた。
 ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時208.41円、豪ドル円は103.06円、NZドル円は90.07円、カナダドル円は113.05円、スイスフラン円は195.82円まで値を上げた。

・ユーロドルは小幅ながら続落。欧州市場序盤には一時1.1703ドルまで下落したものの、NY市場では買い戻しが目立った。明日18日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会で政策金利の据え置きがほぼ確実視される中、欧米の金融政策の方向性の違いに着目したユーロ買い・ドル売りが入ったもよう。0時30分過ぎには一時1.1758ドルと日通し高値を更新した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落。「オラクルが米ミシガン州で建設予定のデータセンターを巡り、ファンドが資金拠出を中止する」との一部報道を受けて同社株が急落すると、人工知能(AI)関連銘柄が軒並み下落。投資家心理が悪化し売りが広がった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。AI投資を巡る不透明感の高まりを背景に、ハイテク株に売りが広がった。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに小反落。明日18日の11月米消費者物価指数(CPI)の発表を前に持ち高調整目的の売りが出た。ただ、米利下げ観測を背景とした買いも入りやすく、下値は限定的だった。

・原油先物相場は5日ぶりに反発。トランプ大統領によるベネズエラ港への全面封鎖発表を受けて地政学リスクから買いが強まった。ただ、米エネルギー情報局による週間在庫統計でガソリン在庫が大幅増だったことが分かると徐々に上値が重くなった。

・金先物相場は反発。トランプ米大統領がベネズエラへの出入港の全面封鎖を命じると発表したことで地政学リスクの高まりから、安全資産としての金需要が高まった。


(中村)


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