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東京外国為替市場概況・17時 ドル円、上昇

市場概況
 19日午後の東京外国為替市場でドル円は上昇。17時時点では156.73円と15時時点(155.99円)と比べて74銭程度のドル高水準だった。植田日銀総裁が会見で「中立金利の推計、相当なばらつきがあり前もって特定は難しい」などと発言すると円売りが強まり156.44円まで上昇。上昇が一服すると155.90円台まで下押す場面も見られたが一時的。「利上げ余地は、経済・物価・金融への影響をチェックして判断」など慎重な会見内容に終始したことで円売りが再び強まると、156.89円まで一段高となった。
 そのほか総裁は会見で「見通し実現なら政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整」「今後の利上げでは、実質金利や貸出動向など総合的に判断していく必要ある」などとも発言している。

 ユーロドルは小安い。17時時点では1.1708ドルと15時時点(1.1720ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円でドル買いとなった影響を受け、1.1703ドルまで下押した。

 ユーロ円は17時時点では183.50円と15時時点(182.82円)と比べて68銭程度のユーロ高水準だった。183.24円まで上昇して182.80円付近まで下押すも、その後183.69円まで上昇してユーロ導入来の高値を更新するなど、ドル円に連れた動きとなった。

 ポンドは弱含み。英11月小売売上高が前月比・前年比ともに市場予想を下回った事を受け、1.3363ドルまで下押した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.50円 - 156.89円
ユーロドル:1.1703ドル - 1.1729ドル
ユーロ円:182.25円 - 183.69円




(川畑)


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