テクニカル分析解説

相場の流れを自動的に視覚化するZigZag


1.ジグザグの波動が描かれる


ZigZagは、チャートの波動に自動でラインを引いてくれるツールです。一定以上の値幅を動いた時など所定のルールによって高値と安値を選び、ラインで結びます。その名の通り、ジグザグのライン(山や谷)が描かれるのが特徴です。このZigZagを利用することにより、相場の大きな流れや転換点を読み取ることができ、主にスイングトレードのポイント判断に役立ちます。

画像1/ZigZag

ZigZag

画像1では序盤から中盤まで、緩やかに高値を切り下げる下降トレンドで、時折大きな戻りが発生して起伏の激しい山や谷が描かれています。一方、中盤以降は強い上昇トレンドが発生して、一本の大きなスイングで示されています。

このように自動的に波動を描いてくれるため、大局の流れや勢いを掴みやすいのが特徴です。


2.パラメータについて


MT4/ MT5では、ZigZagのプロパティの「インプット」にて、「Depth」「Deviation」「Backstep」の数値を変更できます(デフォルトは12、5、3)。このうち、ZigZagの形状が変化するのはDepthで、他は数値を変更してもほとんど影響は現れないので、ここではこの項目についてだけ解説します。

Depthは、スイングの更新(山や谷の描画)の判定を行うために用いる最高値/最安値を調べる期間の数値です。数値の大小は、そのまま山や谷の深さ(大小)に反映されます。 画像2は、赤は「7、5、3」、青は「12、5、3」、緑は「40、5、3」という数値設定です。スイングの大きさに差異が生まれているのが分かるでしょう。

画像2/ 異なるDepthの比較

異なるDepthの比較

監修:山中康司氏

テクニカル分析についてもっと学びたい方へのオススメコンテンツ

ジグザグ

長く為替トレーディングの第一線で活躍されてきた山中康司(やまなかやすじ)氏監修のもと、ZigZag(ジグザグ)の基本的な知識や使い方、トレーディングアイデアなどをご紹介します。またOANDAでは、ZigZag(ジグザグ)に関するオリジナルインジケーターを多数提供しています。このオリジナルインジケーターは、OANDAの口座をお持ちのお客様だけがお使いいただけます。


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする

ホーム » テクニカル分析解説 » 相場の流れを自動的に視覚化するZigZag