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ボストン連銀とは|主な役割・Fedとの関係などをわかりやすく解説


ボストン連銀とは米国の地区連銀の1つで、ニューイングランド地域(米国北東部の一部)を管轄地域としています。

ニューイングランド経済指標を公開しており、同地域の経済状況を把握する際に便利です。

本記事では、ボストン連銀の役割やよくある質問などを解説します。

ボストン連銀とは

ボストン連銀の管轄地域や連邦準備制度(Fed)との関係について解説します。

  • ・ボストン連銀の管轄地域
  • ・ボストン連銀と連邦準備制度(Fed)の関係

ボストン連銀の管轄地域

20260225_ボストン連銀の管轄地域

ボストン連銀は第1地区を担当し、第1地区には以下の州が含まれます。

  • ・メイン州
  • ・マサチューセッツ州
  • ・ニューハンプシャー州
  • ・ロードアイランド州
  • ・バーモント州
  • ・コネチカット州(フェアフィールド郡を除く)

第1地区の経済の特徴として、教育や医療サービスなど第三次産業の割合が高いことが挙げられます。

ボストン連銀と連邦準備制度(Fed)の関係

連邦準備制度(Fed)は米国の中央銀行制度で、米連邦準備制度理事会(FRB)連邦公開市場委員会(FOMC)、地区連銀によって成り立っています。

ボストン連銀は地区連銀の1つで、米国全体では12の地区連銀があります。

FRBは物価の安定と最大限の雇用を目指しつつ、金融システム全体の安定維持を担います。

FOMCは政策金利など重要な金融政策を決定します。

地区連銀は地域の金融機関を監督し、決済サービスを提供するとともに、地域経済の情報を収集してFedの政策運営に貢献します。

ボストン連銀の主な役割

  • ・FOMCへの参加
  • ・金融機関の監督

FOMCへの参加

ボストン連銀総裁はFOMCに参加し、金融政策の議論において意見を述べます。

FOMCは米国の政策金利の決定などを主要業務とし、年8回開催されます。

なお、FOMCの意思決定に際して、投票権を持つメンバーは12名です。

FRB理事とニューヨーク連銀総裁は常に投票権を保有する一方、その他の地区連銀総裁は輪番で1年間のみ投票権を持ちます。

ボストン連銀総裁には2028年に投票権が回ってくる予定で、2026年と2027年は投票権を持ちません。

投票権を有しない年はFOMCで議論に参加するものの、金融政策の決定に直接的な影響力を持たないことを意味します。

市場の関心は投票権を持つ連銀総裁の発言に集まる傾向があり、投票権を持たない連銀総裁の注目度は相対的に低くなります。

金融機関の監督

地区連銀は、管轄地域の金融機関に対して検査を行い、経営の健全性やリスク管理体制が適切に機能しているかを確認・監督します。

課題が見つかった場合には改善を求め、必要に応じて是正を促すことで、金融システム全体の安定に寄与します。

さらに、監督業務を通じて得られる現場の情報は、FRBやFOMCが金融政策を検討・判断する際の重要な材料として活用されます。

ニューイングランド経済指標

20260225_ニューイングランド経済指標

出典:ボストン連銀

ニューイングランド経済指標とはボストン連銀が公表している経済指標で、複数の経済データを集約して公開している点が特徴です。

ニューイングランドとは米国の北東部6州を指し、ボストン連銀の管轄地域に相当します。

ニューイングランド経済指標に含まれる経済指標の例は以下の通りです。

労働市場 非農業部門雇用者数
失業率
労働参加率
賃金、物価 個人所得
平均時給
消費者物価指数(CPI)
不動産 住宅価格指数
住宅建設許可件数
その他 輸出

ニューイングランド全体だけでなく、米国全体やニューイングランドに含まれる各州のグラフの表示も可能です。

ボストン連銀に関するQ&A

ボストン連銀に関するよくある質問は、主に以下の通りです。

  • ・ボストン連銀の総裁は誰ですか?
  • ・ボストン連銀とFRBの違いは何ですか?
  • ・ニューイングランド経済指標はどこで確認できますか?

ボストン連銀の総裁は誰ですか?

ボストン連銀の総裁の任期は原則5年間です。

現在の総裁はスーザン・M・コリンズ(Susan M. Collins)氏です。

2022年7月1日から現職で、連銀総裁とCEOを兼任しています。

コリンズ総裁の任期は2026年2月末までですが、すでに再任が決定しており、同年3月以降も引き続き総裁を務めます。

ボストン連銀とFRBの違いは何ですか?

米連邦準備制度理事会(FRB)は、米国全体の金融政策を実施するとともに、国内の金融システムの安定を確保する役割を果たしています。

FRBは全米12地区の地区連銀を統括し、各地区連銀と連携しながら、金融機関の監督・規制を行っています。

ボストン連銀をはじめとする地区連銀は、担当する地域において金融機関を監督し、金融システムの健全性維持に向けた業務を遂行しています。

ニューイングランド経済指標はどこで確認できますか?

ニューイングランド経済指標はボストン連銀ホームページで公開されています。

経済指標のグラフだけでなく、ボストン連銀管轄6州それぞれについてのデータを取得することもできます。

【まとめ】ボストン連銀とは|主な役割・Fedとの関係などをわかりやすく解説

ボストン連銀は第1地区を管轄する地区連銀で、第1地区には6つの州が含まれます。

FOMCでの投票権は輪番制で与えられ、次回は2028年の予定です。

ボストン連銀はニューイングランド経済指標を公開しており、ニューイングランド地域の経済状況を包括的に確認できる点が特徴です。

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