リフレーションとは|意味・具体例などをわかりやすく解説
リフレーションとは、デフレや景気低迷から脱却するために、需要を刺激して物価を緩やかに上昇させようとする考え方です。
金融緩和や財政支出の拡大などを通じて、デフレ脱却や景気回復、適度な物価上昇の実現を目指します。
本記事では、リフレーションの意味やよくある質問などを解説します。
目次
- 1.リフレーションとは
- 2.リフレーション政策(リフレ政策)の主な手段
- 3.リフレーションのメリット・デメリット
- 4.リフレーションに関するQ&A
- 5.【まとめ】リフレーションとは|意味・具体例などをわかりやすく解説
リフレーションとは
リフレーションの意味などを解説します。
- ・リフレーションの意味
- ・リフレーションに関する経済用語
リフレーションの意味
リフレーション(reflation)とは、需要を刺激し物価や経済活動を押し上げようとする政策的な意味を含む用語です。
一般的には、デフレに対抗して緩やかなインフレと経済活動の回復を目指すという意味で用いられます。
リフレーションの考え方を支持する人々をリフレ派と呼びます。
また、リフレーションという言葉は、デフレを脱したものの持続的・安定的な物価上昇にはまだ至っていない回復過程を指す場合もあります。
リフレーションに関する経済用語
リフレーション関連でしばしば用いられる経済用語は、以下の通りです。
| 経済用語 | 解説 |
| アベノミクス | リフレーション政策的な性格を持つ例として挙げられます。 |
| 金融緩和 | 中央銀行が経済を刺激するために行う金融政策の総称です。 |
| 量的緩和(QE) | 中央銀行の金融緩和政策のうち、市場に出回る資金量を増やす政策を指します。 |
| インフレターゲット | 物価上昇率の目標を意味し、中央銀行が物価の安定を図るために設定します。 |
| 期待インフレ率 | 人々が予想する将来の物価上昇率です。 |
リフレーション政策(リフレ政策)の主な手段
リフレーション政策(リフレ政策)の実施方法として、2種類が挙げられます。
- ・金融政策
- ・財政政策
金融政策
金融政策とは、中央銀行が政策金利の誘導や通貨流通量の調整などをすることを指します。リフレ政策に関連する代表的な手段として、以下のような方法があります。
- ・政策金利の引き下げ
- ・量的緩和(QE)
政策金利の引き下げによって家計や企業が資金を借りやすくし、量的緩和(QE)によって市中に出回る貨幣の量を増やすことを通じて、景気回復を目指します。
財政政策
財政政策とは、政府が歳入や歳出を調整して経済活動に働きかける政策です。
政府支出の拡大や減税によって需要を喚起する政策は、リフレ政策の一例といえます。
- ・公共事業の拡大
- ・減税
- ・給付金等の支給
公共事業の拡大は、有効な事業であればインフラ整備などを通じて国民生活を支えるほか、受注企業の売上増加や雇用・所得への波及効果が期待されます。
また、減税や給付金の支給は、国民の手元資金を直接増やす方法であり、国民が消費活動を活発化させることで景気が上向くと考えられます。
リフレーションのメリット・デメリット
リフレーションのメリットとデメリットについて解説します。
- ・リフレーションのメリット
- ・リフレーションのデメリット
リフレーションのメリット
リフレーションのメリットとして、リフレ政策が期待通りに実現する場合の効果が挙げられます。
具体例として、デフレ経済からの脱却、景気や雇用の改善、企業業績の回復期待などが挙げられます。
金融市場では、株式などの資産価格にプラスに働く場合もあります。
リフレーションのデメリット
リフレーションのデメリットとして、政策の進め方や経済環境によっては副作用が生じる可能性があることが挙げられます。
例えば、賃金の十分な上昇を伴わない物価上昇や、過度な円安による国内物価の上昇などが考えられます。
リフレーションに関するQ&A
リフレーションに関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・リフレーションとインフレ・デフレの違いは?
- ・リフレ派とハト派の違いは何ですか?
- ・リフレ政策は失敗しましたか?
リフレーションとインフレ・デフレの違いは?
リフレーションとは経済政策に対する考え方の一種で、デフレや景気低迷から脱却するために物価や需要を押し上げようとすることです。
一方、インフレやデフレは物価全体の動きを示す言葉で、物価が継続的に上昇している状態をインフレ、下落している状態をデフレと呼びます。
リフレ派とハト派の違いは何ですか?
リフレ派はデフレ脱却と適度なインフレの実現を重視する政策上の立場を指します。
ハト派
は政策スタンスの一種で、金融引き締めに慎重で景気や雇用を重視する姿勢のことです。両者は重なる部分が大きいものの、完全に一致しているわけではありません。
例えば、デフレ局面ではリフレ派の主張はハト派的な金融政策と重なりやすい一方、ハト派が必ずしもリフレ派と同じ政策体系を支持するとは限りません。
リフレ政策は失敗しましたか?
評価基準によって結論は分かれます。
アベノミクス以降のリフレ政策を受けてデフレは緩和し、株価上昇など金融市場面での効果もみられました。
この点において、一定の成果があったと評価可能です。
その一方、2%の物価安定目標について長期間にわたり持続的・安定的な達成には至らなかったことや、円安の副作用などを重視すれば、課題が残ったと評価することもできます。
【まとめ】リフレーションとは|意味・具体例などをわかりやすく解説
リフレーションとは、物価の下落や需要不足で停滞した経済を立て直すため、適度な物価上昇を促す考え方です。
主に金融緩和や財政政策を通じて、デフレ脱却と景気回復を目指します。
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