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コールレートとは|種類・政策金利との関係などをわかりやすく解説


コールレートは短期金利の一種で、金融機関同士がコール市場で短期資金を貸し借りする際に成立します。

日本銀行は、無担保コール翌日物金利を政策金利と位置付け、その誘導目標を金融市場調節方針で定めています。

本記事では、コールレートの意味やよくある質問などを解説します。

コールレートとは

コールレートとは、金融機関同士が短期間の契約で資金を貸し借りする際の金利です。

銀行などが日々の資金不足や余剰を調整するために金融機関同士で資金を取引しており、この取引市場をコール市場と呼びます。

コールレートには複数の種類があり、無担保コール翌日物金利は日銀が誘導目標としている短期金利です。

無担保コール翌日物金利は市場の注目度が特に高く、FX市場において参考にされます。

なお、無担保コール翌日物とは、コール市場における資金の貸し借りにおいて、担保を必要とせず、資金を本日借りて翌営業日に返済するという取引を指します。

コールレートの種類

コールレートは複数の基準で分類することができます。

  • ・担保の有無による分類
  • ・期間(ターム)による分類

担保の有無による分類

  • ・有担保コールレートと無担保コールレート
  • ・残高の比較

有担保コールレートと無担保コールレート

有担保コールレートとは、有担保コール市場で担保を差し入れて資金を貸し借りする際に成立する金利です。

一方、無担保コールレートは、担保を使わずに資金をやり取りする際の金利です。

有担保は無担保に比べてリスクが低いため、一般的に有担保コールレートは無担保コールレートよりも低いことが特徴です。

なお、担保として、国債や地方債などが使用されます。

残高の比較

2026年6月末時点の残高を比較すると、以下の通りです。

  • ・有担保コール:2兆3,196億円
  • ・無担保コール:8兆6,997億円

この時点の残高では、無担保コールの方が大きいことがわかります。

期間(ターム)による分類

期間(ターム)を基準にして分類することも可能です。

用語 解説
オーバーナイト(O/N、over night、翌日物) 本営業日に貸し借りして、翌営業日に返済
トゥモロー・ネクスト(T/N、tomorrow next) 翌営業日に貸し借りして、その翌営業日に返済
スポット・ネクスト(S/N、spot next) 翌々営業日に貸し借りして、その翌営業日に返済

貸借期間が2営業日以上に及ぶ場合もあり、期間は当事者間の合意に基づいて決められます。

政策金利として無担保コール翌日物が対象とされる理由

日銀が政策金利の対象に無担保コール翌日物を採用している理由として、次の点が挙げられます。

  • ・金利を誘導しやすい
  • ・市場参加者の期待の影響が小さい
  • ・他の金利の基準として使用される

金利を誘導しやすい

以下の2つの理由により、無担保コール翌日物は他の金利に比べて金利水準を誘導しやすいとされています。

  • ・無担保コール翌日物は金融機関が当日の資金の過不足を調整する場であり、市場全体の日々の資金需要の強弱が反映される
  • ・長期の金利に比べて、短期の金利は市場参加者の期待(将来見通し)が反映される度合いが小さい

市場参加者の期待の影響が小さい

長期の金利は市場参加者の期待(将来見通し)の影響を大きく受ける一方、短期の金利に対する期待の影響度は比較的小さくなります。

長期金利の動向から市場参加者の期待や金利観の変化を読み取ることが可能であり、長期金利の形成は市場メカニズムに任せることが望ましいとしています。

この結果、市場調節の誘導目標として短期の金利が選ばれることになります。

他の金利の基準として使用される

無担保コール翌日物金利は最短の期間の金利であり、他の金利を形成する際の基準とされるという特徴があります。

日銀が無担保コールの翌日物を誘導目標に据えることにより、他の期間の金利に対して影響力を行使できることも、理由として挙げられます。

コールレートと外国為替市場の関係

外国為替市場において、コールレート(短期金利)はスワップポイントの大きさに影響します。

スワップポイントは通貨ペアを構成する2国間の金利差を基にして決定されるため、コールレートが上昇すると円売り外貨買いのスワップポイントは一般的に小さくなる傾向があります。

投資家から見て円売り外貨買いの魅力が減退するので、コールレートの上昇は円高要因となり得ます。

逆に、円買い外貨売りのスワップポイントはマイナスが小さくなったりプラスに転じたりしやすくなります。

円買い外貨売りに伴うコストが減少するため、円買いの魅力が増加します。

ただし、実際の為替相場は海外の金利・経済指標・地政学リスクなどさまざまな要因によって動くため、コールレートだけで決まるわけではありません。

コールレートに関するQ&A

コールレートに関するよくある質問は、主に以下の通りです。

  • ・コールレートはどこで確認できますか?
  • ・コールレートと政策金利の違いは何ですか?
  • ・ゼロ金利政策とは何ですか?

コールレートはどこで確認できますか?

コールレートの時系列データは日銀のホームページで公開されています。

また、毎営業日のデータ残高の内訳等も公表されています。

コールレートと政策金利の違いは何ですか?

コールレートとは、金融機関同士がコール市場で資金を貸し借りする際に実際に成立した金利を指します。

一方、政策金利とは中央銀行が誘導する目標金利を意味します。

日本では、無担保コール翌日物金利が政策金利と位置付けられており、日銀がその誘導目標を定めています。

無担保コール翌日物金利は、コールレートの一種です。

無担保コール翌日物金利と日本の政策金利の推移_20260728

上のグラフは、無担保コール翌日物金利と日本の政策金利の推移を示しています。

両者は似たような動きをしており、2024年のマイナス金利解除後は特に連動性が高いことがわかります。

ゼロ金利政策とは何ですか?

ゼロ金利政策とは、中央銀行が短期金利をゼロ%近くまで引き下げる金融政策です。

企業や個人がお金を借りやすい環境を作ることによって、設備投資や消費を促して景気を下支えすることを目的としています。

【まとめ】コールレートとは|種類・政策金利との関係などをわかりやすく解説

コールレートとは、金融機関同士が短期間で資金を貸し借りする際の金利です。

日銀の金融政策と密接に関係する重要な短期金利として、市場参加者が金融政策の動向を把握する際の参考指標となっています。

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