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COTレポートとは|見方や活用方法などをわかりやすく解説


COTレポート(Commitments of Traders Report:建玉明細報告)は、米国の商品先物取引委員会(CFTC)が毎週公表している統計の一種です。

先物やオプション市場におけるポジション状況について投資家の種類別に示しており、投資家の動向を把握できるメリットがあります。

本記事では、COTレポートの主な種類やよくある質問などを解説します。

COTレポートとは

COTレポートは米国商品先物取引委員会(CFTC)が毎週金曜日に公開しているレポートで、先物オプション市場における投資家のポジション状況を明らかにしています。

レポート公開の目的は、一般の人々が市場の動向を理解できるようにすることです。

投機筋が買っているか、または売っているかという点を示すだけでなく、以下の役割を果たしています。

  • ・市場参加者の動向を把握するための情報を提供する
  • ・市場分析に利用できる情報を提供する
  • ・市場の透明性の向上に寄与する

なお、COTレポートは火曜日時点のポジションを同じ週の金曜日に公表しているため、リアルタイムのポジション動向を示す統計ではない点に注意が必要です。

COTレポートの主な種類

COTレポートは、主に4種類のレポートを公開しています。

  • ・レガシーレポート
  • ・補足報告書
  • ・細分化レポート
  • ・金融先物レポート

レガシーレポート

レガシーレポート(Legacy reports)は伝統的な分類で、取引所ごとに区別されています。

先物のみを対象としたレポートと先物とオプションを合わせたレポートがあり、報告対象となるポジションについて以下の2種類に分類しています。

  • ・非商業トレーダー(Non-commercial)
  • ・商業トレーダー(Commercial)

補足報告書

補足報告書(Supplemental report)は、13種類の農産物について先物とオプションを合わせたポジションを対象としています。

報告対象となるポジションを以下の3つに分類しています。

  • ・非商業トレーダー(Non-commercial)
  • ・商業トレーダー(Commercial)
  • ・インデックス・トレーダー(Index traders)

細分化レポート

細分化レポート(Disaggregated reports)は、農産物、石油石油製品、天然ガスなどに分けて集計されており、先物のみを対象としたレポートと、先物とオプションを合わせたレポートの2種類があります。

報告対象となるポジションについて、以下の4つに分類しています。

  • ・生産者・商社・加工業者・利用者(Producer / Merchant / Processor / User)
  • ・スワップ・ディーラー(Swap Dealers)
  • ・マネージド・マネー(Managed Money)
  • ・その他の報告対象者(Other Reportables)

金融先物レポート

金融先物レポート(Traders in Financial Futures、TFF)は、通貨や米国債などの金融商品を対象としています。

先物のみを対象としたレポートと先物とオプションを合わせたレポートがあり、報告対象となるポジションを以下の4つに分類しています。

  • ・ディーラー・仲介業者(Dealer / Intermediary)
  • ・資産運用会社・機関投資家(Asset Manager / Institutional)
  • ・レバレッジド・ファンド(Leveraged Funds)
  • ・その他の報告対象者(Other Reportables)

FX取引においては金融先物レポート(TFF)が注目されます。

投機筋などのポジション動向を確認し、ポジションの偏りや投資家心理を分析する材料として利用されています。

COTレポートの見方

COTレポートの基本的な見方を紹介します。

  • ・ネットロング・ネットショートとは
  • ・各市場参加者と特徴

ネットロング・ネットショートとは

ネットロング・ネットショートとは、市場参加者が買い・売りのどちらに傾いているかを表す言葉です。

ネットロングは、買いポジションが売りポジションよりも多く、買い越している状態です。

一方、ネットショートは、売りポジションが買いポジションよりも多く、売り越している状態です。

各市場参加者と特徴

市場参加者の3類型を紹介します。

ただし、COTレポートは以下の3つの分類に限定していないことに注意が必要です。

実需筋(Commercial)

Commercial(実需筋)とは、商品の生産・販売・加工・利用などに関連するヘッジ目的の取引を行う参加者を中心とした区分です。

なお、金融先物レポート(TFF)ではCommercial(実需筋)という区分は用いられていません。

本業に伴う価格変動リスクをヘッジする目的で取引する参加者が、一般的に実需筋と呼ばれます。

投機筋(Non-Commercial)

投機筋(Non-Commercial)とは、価格変動による利益を狙って取引するトレーダーを指す区分です。

ただし、Non-Commercialに分類された取引主体のすべてが、価格変動益狙いの投機を行っているとは限りません。

報告対象外のポジション(Non-Reportable)

Non-Reportableは、すべてのポジションから報告対象のポジションを控除して求められます。

小口の個人投資家はこの項目に含まれる一方、すべての取引が小口の個人投資家であるとは断定できません。

COTレポートに関するQ&A

COTレポートに関するよくある質問は、主に以下の通りです。

  • ・COTレポートはどこで確認できますか?
  • ・CFTCとは何ですか?
  • ・投機筋と実需筋の違いは何ですか?

COTレポートはどこで確認できますか?

COTレポートは商品先物取引委員会(CFTC)のホームページで確認できます。

最新のデータだけでなく、過去のデータも閲覧可能です。

CFTCとは何ですか?

CFTCは米国商品先物取引委員会を指し、米国の先物・オプションなどのデリバティブ市場を監督・規制する連邦政府機関です。

なお、株式や社債などの証券はSEC(米国証券取引委員会)の管轄です。

投機筋と実需筋の違いは何ですか?

投機筋は、価格変動による利益を狙って取引する人々や機関を指します。

実需筋は、生産等の事業に必要という理由で取引します。

CFTCはCOTレポートにおいて投機筋と実需筋という分類に限定していないものの、「レバレッジド・ファンド(Leveraged Funds)」にはヘッジファンドなどが含まれ、投機的な市場参加者の動向を確認する際に参考にされることがあります。

【まとめ】COTレポートとは|見方や活用方法などをわかりやすく解説

COTレポートは先物・オプション市場のポジションを投資家の種類別に示した統計で、CFTC(米国商品先物取引委員会)が公表しています。

投資家の買い・売りポジションやネットポジションを見ることで、市場参加者のポジションの偏りや変化を把握できます。

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