豪ドル/円(AUD/JPY):5月1日週の見通し
まとめ
- ・豪ドル/円は週半ばにかけてリスクが嫌気されて円高に
- ・しかし、週末の日銀金融政策決定会合の結果を受けて大幅円安に転じた
- ・今週は豪州中銀の政策金利発表に注目
2023年4月24日週の振り返り
24日(月)の豪ドル/円は穏やかな推移となりましたが、25日(火)に大きく円高に転じました。
欧米株が軟調に推移し、また、米国のファースト・リパブリック銀行株が大幅下落したことが嫌気された模様です。
26日(水)には第1四半期の豪消費者物価指数が発表され、インフレ鈍化が示されました。
これを受けて豪中銀による利上げ観測が後退し、上値の重たい展開が継続しました。
27日(木)の円安はそれまでの円高からの小反発の域を出ませんでしたが、28日(金)に潮目が大きく変わりました。
日銀の金融政策決定会合の結果、従来の金融緩和政策の継続が示されました。
これを受けて早期の金融引き締め観測が後退し、大幅円安となりました。
結局、週足終値は前週末と比べて38銭の円安になりました。
2023年5月1日週の見通し
日足チャートを確認すると、豪ドル/円はペナントを形成しており、現在値はレジスタンスラインの少し下に位置しています。
このため、90円半ば付近を高値にして反落する可能性があります。
反落する場合の目途は、サポートラインの87円前後になります。
また、経済指標を見ると、2日(火)に発表される豪州の政策金利に注目です。
サプライズ等でレジスタンスラインを破って円安方向に進む場合、次のレジスタンスラインである93円付近が目途になります。
なお、今週はゴールデンウイークのため東京時間の取引は閑散とすると見込まれます。
この場合、値動きは一般的に乏しくなりますが、突発的に大きな値動きをする場合があります。
トレードに際して、リスク管理を怠らないことが大切です。
豪ドルに関わる経済指標発表スケジュール
5月2日(火)13:30 (豪州)豪準備銀行(中央銀行)政策金利発表
5月3日(水)10:30 (豪州)3月小売売上高(前月比)
5月4日(木)10:45 (中国)4月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
5月5日(金)10:30 (豪州)豪準備銀行(中央銀行)四半期金融政策報告
5月5日(金)10:45 (中国)4月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
豪ドルとはどのような通貨なのか、その特徴など基礎知識について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考下さい。
>豪ドル(オーストラリアドル)とは?今後の見通しや6つの特徴を解説
Published by
OANDA Lab編集部
OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。