まとめ
- ・豪ドル/円は大きく円高になったが、週末にかけて元の水準近くに回復
・経済指標発表や要人発言に乏しく、豪州以外の要因で大きく動いた
・今週は豪雇用統計と日本のCPIに注目
2023年7月10日週の振り返り
先週の豪ドル/円は、クロス円に同調した動きになりました。
10日（月）から11日（火）にかけて円は主要通貨に対して強くなり、豪ドル/円も歩調を合わせて円高になりました。
この動きは、12日（水）の米CPI（消費者物価指数）発表あたりから反転しました。
クロス円が全般的に円安になり、豪ドル/円も同様に円安になりました。
結局、週足終値は前週末と比べて16銭の円高となりました。
なお、14日（金）には豪準備銀行のロウ総裁の再任見送りが発表されました。
高金利と高インフレが長期化しつつあり、これに対する批判の高まりが背景にあると見られています。
2023年7月17日週の見通し
日足チャートを見ると、豪ドル/円は円高が進んだものの、サポートラインの93円付近で急反発したことが分かります。
このサポートラインは引き続き重要水準になると考えられます。
93円を下方向に抜ける場合は弱めのサポートラインが複数ある中で、90.30円付近のサポートラインが強いと想定できます。
一方、現在値は95.30円付近のレジスタンスラインあたりに位置しています。
この水準を抜けられない場合、93円から95.30円の間でレンジ相場になる可能性もあります。
レジスタンスラインを超えて上昇する場合は、高値の97.67円が目標値になります。
なお、今週の経済指標で注目されるのは、豪雇用統計（失業率、新規雇用者数）と日本のCPIです。
豪雇用統計では、豪州の度重なる政策金利引き上げで豪経済に変調が出ているのかどうかが分かります。
また、日本のCPIの数字によっては、金融引き締め機運が高まる可能性があります。
豪ドルに関わる経済指標発表スケジュール
17日（月）11:00（中国）4-6月期四半期国内総生産（ＧＤＰ）（前年同期比・前期比）
17日（月）11:00（中国）6月小売売上高（前年同月比）
17日（月）11:00（中国）6月鉱工業生産（前年同月比）
18日（火）10:30（豪州）豪準備銀行（中央銀行）、金融政策会合議事要旨公表
20日（木）8:50（日本）6月貿易統計（通関ベース、季調前・季調済）
20日（木）10:30（豪州）6月失業率
20日（木）10:30（豪州）6月新規雇用者数
21日（金）8:30（日本）6月全国消費者物価指数（ＣＰＩ、生鮮食料品・エネルギー除く)（前年同月比）
21日（金）8:30（日本）6月全国消費者物価指数（ＣＰＩ、生鮮食料品除く)（前年同月比）
21日（金）8:30（日本）6月全国消費者物価指数（ＣＰＩ）（前年同月比）
豪ドルとはどのような通貨なのか、その特徴など基礎知識について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考下さい。
>豪ドル（オーストラリアドル）とは？今後の見通しや6つの特徴を解説
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