WTI原油先物とは|特徴・見方・今後の見通しなどを詳しく解説
WTI原油先物とは、米国のWTI原油を対象とした先物です。
WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)はテキサス州などで採掘される軽質・低硫黄の原油で、ガソリンなどへの精製に適しているとされています。
本記事では、WTI原油先物の特徴や今後の見通しなどを解説します。
なお、OANDA証券では先物を取り扱っていないものの、WTI原油先物を原資産とするCFD(USOIL)の取引が可能です。
WTI原油(USOIL)のリアルタイムレートはこちらで確認いただけます。
目次
- 1.WTI原油先物とは
- 2.WTI原油先物の主な価格変動要因
- 3.WTI原油先物の価格推移と今後の見通し
- 4.WTI原油(USOIL) リアルタイムCFDチャート・レート
- 5.WTI原油先物に関するQ&A
- 6.【まとめ】WTI原油先物とは|特徴・見方・今後の見通しなどを詳しく解説
WTI原油先物とは
WTI原油先物の特徴などについて解説します。
- ・WTI原油先物の特徴
- ・WTI原油先物は原油の世界3大指標の1つ
WTI原油先物の特徴
WTI原油先物は、世界の原油価格を決める基準商品(ベンチマーク)とされています。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場しており、流動性が高いエネルギー先物です。
電子取引(Globex)を通じて、世界中の投資家がリアルタイムで参加可能なことも特徴として挙げられます。
WTI原油先物は原油の世界3大指標の1つ
原油市場には3つの重要な指標があり、WTI原油先物もその中に含まれます。
世界には数百種類の原油があるとされ、それぞれの原油価格は指標価格を参考にして決定されています。
| 原油の名称 | 産地 | どの市場の指標か |
|---|---|---|
| WTI原油 | 米国 | 北米 |
| ブレント原油 | 英国 | 欧州 |
| ドバイ原油 | アラブ首長国連邦 | アジア |
WTI原油先物の主な価格変動要因
WTI原油先物の主な価格変動要因を解説します。
- ・需給バランス
- ・地政学リスク
- ・為替相場
- ・EIA原油在庫統計
需給バランス
原油に対する需要と供給の変動が、先物価格に直接的に影響します。
世界の景気が拡大局面に入ると、原油需要の増加が見込まれて価格が上昇する傾向があります。
景気後退の場合は、需要の低下を受けて逆の値動きとなります。
また、産油国が生産量を減らすと需給の逼迫懸念から価格が上昇しやすく、逆に生産量を増やす場合は価格下落要因となります。
地政学リスク
産油国周辺で武力紛争等が生じると、原油輸出の阻害要因となるためWTI原油先物価格は上昇しやすくなります。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻では、ウクライナがロシアの石油関連施設を積極的に攻撃しています。
ロシアの石油輸出能力の減退が指摘されており、価格上昇要因と言えます。
また、2026年2月末には米国とイスラエルがイランに対して大規模な攻撃を加えており、原油価格は急騰しました。
為替相場
原油は主に米ドルで取引され、為替レートがWTI原油先物価格に影響するとされます。
米ドルが他の通貨に対して強くなる場合、米ドル以外の通貨建ての原油価格は割高になります。
原油価格が割高になると需要が減退しやすくなるとされており、価格下落要因となります。
逆に、米ドルが弱くなる場合は、原油価格は上昇しやすいです。
EIA原油在庫統計
EIA(米エネルギー情報局)が毎週水曜日に原油の在庫状況を発表します。
在庫増加量が市場予想を下回るとWTI原油先物の上昇要因、市場予想を上回ると下落要因となります。
WTI原油先物の価格推移と今後の見通し
WTI原油先物の価格推移等を解説します。
- ・WTI原油先物の価格推移
- ・WTI原油先物の今後の見通し【2026年】
WTI原油先物の価格推移
出典:TradingView
2023年後半以降の週足チャートを見ると、2026年2月末まで下落トレンドだった様子がわかります。
2月28日(土)に米国とイスラエルがイランを攻撃すると、週明けの原油価格は上窓を開けて取引が始まり、窓を埋めることなく急騰しました。
120ドル近くまで暴騰した後に反落の場面があったものの、上昇傾向を維持しています。
トランプ政権は軍事衝突の短期終了見通しを示している一方、市場は長期化を懸念していると報じられており、原油価格は高水準で推移しています。
WTI原油先物の今後の見通し【2026年】
米国・イスラエルとイランの間の軍事衝突がいつ終わるかが、WTI原油価格の動向にとって最重要だと考えられます。
当記事執筆時点で、原油輸送にとって重要なホルムズ海峡が事実上封鎖されていると報じられており、封鎖が続くと原油価格は高止まりしやすいと想定できます。
イランは、1バレルあたり200ドルに到達する可能性を警告しました。
その一方、液化石油ガス(LPG)を積んだインドのタンカーがホルムズ海峡を通過したと報じられており、インドとイランの間で何らかの合意があった模様です。
紅海経由での原油輸送の活発化も報道されており、今後も価格は不安定に推移する可能性があります。
WTI原油(USOIL) リアルタイムCFDチャート・レート
- ※スプレッドは東京サーバーコースにある通貨/銘柄はTY3のものを表示しています。それ以外はNY4のものを表示しています。
チャートの時間軸を選択可能です(5分足、15分足、1時間足、4時間足、日足)。
また、チャートにカーソルを合わせると、ローソク足の四本値が表示されます。
WTI原油先物に関するQ&A
WTI原油先物に関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・WTI原油先物はどこで取引できますか?
- ・WTI原油先物とETF・CFDとの違いは?
- ・原油の価格はマイナスになることがありますか?
WTI原油先物はどこで取引できますか?
WTI原油先物は主に、米国のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されており、世界中の投資家が電子取引(Globex)を通じて参加しています。
ただし、日本の一般投資家が取引に参加するには実務上ハードルが高く、現実的な代替の選択肢としてはWTI原油連動型のETFや、差金決済のCFDなどがあります。
WTI原油先物とETF・CFDとの違いは?
WTI原油先物ETFは、WTI原油先物価格に連動する上場投資信託です。
上場株式と同様に売買できます。
WTI原油先物CFDはデリバティブ取引の一種で、価格は原油先物の価格変動に連動し、差金決済で取引するのが特徴です。
原油の価格はマイナスになることがありますか?
通常はマイナスになりませんが、2020年4月にマイナスを記録しました。
コロナショックの影響で需給のバランスが失われたことや、貯蔵場所が不足しており貯蔵可能量の限界が近かったことなどが理由として挙げられます。
【まとめ】WTI原油先物とは|特徴・見方・今後の見通しなどを詳しく解説
WTI原油先物は米国のWTI原油を対象とした先物で、世界3大指標の1つです。
北米地域の原油価格は、WTI原油先物価格を参照して決定されます。
原油先物価格は需給関係だけでなく、地政学リスクや為替レート変動などの影響を受け、短期間で大きく変動する場合があります。
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