用語解説

相対取引とは|FX取引における意味やメリット・デメリットを解説


相対取引とは、売買をする当事者同士で価格や取引量を決めて行う取引のことです。

FX取引では、「FX業者と投資家が直接取引する方法」を意味し、現在、FX取引は相対取引が中心となっています。

本記事では相対取引の意味、取引所取引や委託取引との違いなどについて詳しく解説していきます。

相対取引とは

ここでは、相対取引についての一般的な意味や、FX取引での意味について詳しく解説します。

  • ・一般的な意味
  • ・FX取引での意味

一般的な意味

相対取引(あいたいとりひき)とは、売買をする当事者同士で価格や取引量を決めて行う取引のことです。

「相対売買」や「店頭取引」、「OTC(Over The Counter)」と呼ばれることもあります。

相対取引では、当事者同士が自由に価格や取引量を決めることができ、価格変動リスクを排除できるなどのメリットがあります。

FX取引での意味

FX取引において、相対取引はFX業者と顧客が直接取引する方法を意味します。

例えば、投資家が米ドルを買う場合、FX業者が売り手となります。

FX業者によって取引価格やスプレッド幅、スワップポイントに若干の差が生じるのは、相対取引であることが理由です。

他の取引との違い

続いて、相対取引と他の取引の違いについて紹介します。

  • ・取引所取引との違い
  • ・委託取引との違い

取引所取引との違い

取引所取引(とりひきじょとりひき)は、証券取引所で売買を成立させる取引のことを指します。

相対取引は当事者間で直接取引を行いますが、取引所取引では投資家は証券会社を通じて証券取引所に注文を出して取引をします。

相対取引

取引所取引

日本では、株式売買は取引所取引が中心となっています。

委託取引との違い

委託取引(いたくとりひき)とは、証券会社が投資家からの注文を取り次ぐ委託方式の取引方法のことを言います。

委託取引には「外国委託取引」と「国内委託取引」の2種類があります。

「外国委託取引」とは、投資家が出した注文を国内証券会社が現地の取次先に取り次いで、現地取次先より取引市場へ発注し取引を成立させる方法です。

「国内委託取引」とは、国内取引所上場銘柄に対する投資家の注文を証券会社が取り次ぐ方法を意味します。

取引が成立すると、証券会社には顧客からの委託手数料が入る仕組みになっています。

相対取引に関するQ&A

相対取引に関して、よく見られる疑問点は以下のようなものです。

  • ・相対取引の対義語は何ですか?
  • ・FXは相対取引ですか?

相対取引の対義語は何ですか?

相対取引の対義語は「委託取引」です。

相対取引は、証券会社が自ら投資家の売買の相手となる取引であるのに対して、委託取引は証券会社が投資家から委託を受けて金融商品取引所へ取り次ぎ、注文を成立させる方法です。

FXは相対取引ですか?

国内における多くのFX取引が相対取引です。

現在、FXにおける取引所取引は、東京金融取引所が提供している「くりっく365」のみです。

以前は、取引所取引はFX取引において取引所を経由するため信頼性が高いとされ、税制メリットがありました。

しかし2012年の税制改正以降は、相対取引も同様の扱いになったため、FX取引は相対取引が中心となりました。

【まとめ】相対取引とは|FX取引における意味やメリット・デメリットを解説

相対取引とは、売買をする当事者同士で価格や取引量を決めて行う取引のことです。

FX取引では、FX業者と投資家が直接取引する方法を意味します。

一方、取引所取引や委託取引では証券会社が仲介し、証券取引所に注文を出して取引を行います。

相対取引では当事者同士が自由に価格や取引量を決めることができ、価格変動リスクを排除できるなどのメリットがあります。そのため、現在のFX取引は相対取引が中心となっています。


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