スワップポイントとは?計算方法や仕組み、3つのデメリットなどを解説
スワップポイントとは、2ヵ国間の金利差によって発生する損益です。
FXは高金利通貨を買い、低金利通貨を売ってポジションを翌日まで保有すると、基本的に金利差によって発生する利益(スワップポイント)をほぼ毎日受け取れます。
FXは頻繁に売買を行い利益を狙うイメージをお持ちの方も多いと思いますが、スワップポイントで中長期的にコツコツと運用し利益を狙うことも可能です。
ただし、高金利通貨を売り低金利通貨を買う場合は、金利差がマイナスとなるのでスワップポイントの支払いが発生します。
また、金利差により発生する損益は価格の変動により発生する損益と比較すると少ないという点にも注意が必要です。
コツコツと積み上げたスワップポイントの利益を価格変動による損失で吐き出してしまうという失敗を避けるために、スワップポイントを狙った取引を行う場合は、しっかりと対策が必要です。
スワップポイントを期待した取引は、十分な戦略を持ってから取引に臨むと良いでしょう。
本記事では、初心者の方向けにスワップポイントの仕組みや注意点、運用方法などについて詳しく解説します。
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目次
- 1.スワップポイントとは?
- 2.スワップポイントが高い通貨ペア
- 3.スワップポイントで運用するメリット
- 4.スワップポイントで運用する3つの注意点
- 5.スワップポイントで失敗しないために行うべき4つの運用方法
1.スワップポイントとは?
FXのスワップポイントとは、冒頭でも述べたように2ヵ国間の金利差によって得られる利益または損失を意味します。
FXは金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売る取引(キャリートレード)を行えば、基本的に、金利相当分の金銭(スワップポイント)を日々受け取ることができます。
スワップポイントの付与は、ロールオーバーしたポジションに対して、午前7時(米国夏時間の場合は午前6時)を過ぎたタイミングに行われます。
ロールオーバーとは?

ロールオーバーとは、受け渡し期日を先延ばしにする作業です。
外国為替市場では、基本的に2営業日後に取引した外貨の受け渡しを行うスポット取引というもので行います。
FX(外国為替証拠金取引)においても同様で、本来であれば2営業日後に受け渡しが行われます。
しかし、FXの取引で2営業日先に外貨の受け渡しをされても投資家は困ってしまいます。
このため、FX業者がその日に決済されなかったポジション(つまり、引き渡しの日が翌営業日に迫ったポジション)を決済すると同時に2営業日先のポジションを新たに立ててポジションを2営業日先の受け渡しのものに移し替える作業を行います。
これがロールオーバーです。
受け渡しの日を移すので、スワップ取引と呼ばれることもあります。
ロールオーバーについては、以下の記事でより詳しく解説しているので、参考にしてください。
>ロールオーバーとは?
この引き渡しの日が翌営業日のものと、2営業日先のものとは異なる市場であるため、同じ通貨ペア、同じ時間でも異なるレートで取引されます。
よって、ロールオーバーをする際には、このレートの差分の損益が発生します。
これがスワップポイントです。
このレートの差は基本的には2国間のレートの差を日割計算したものに近い値となるため、スワップポイントは金利差に相当する分の利益、損失が発生します。
スワップポイントは、基本的に平日に毎日1日分の金利差に相当する分が付与されますが、水曜日に保有していたポジションをロールオーバーするときは、金曜日に引き渡しする権利を月曜日に引き渡す権利に移すことになるため、レートの差も概ね3日分の金利差分になります。
祝日等が絡む場合は、3日以上の日数分となることもあります。
具体的な日数は「スワップカレンダーの付与日数」の部分でご確認ください。
少し注意が必要なのは、ロールオーバーするレートは、当然ながら、その時々の需給により、変化するということです。
このため、スワップポイントの金額は日々変化します。
また、金融市場の状況次第では、金利差と乖離する可能性もあり、金利の高い通貨を買っていても支払いが発生するというケースも稀にありますので、こまめに付与状況を確認しておく必要があります。
冒頭でも述べたように、スワップポイントは必ずしも受け取れるわけではありません。
スワップポイントを逆に支払わなければならないケースについては、「4.スワップポイントで運用する3つの注意点」で解説しています。
以上、スワップポイントの仕組みや付与のタイミングについて解説しました。
続いて、スワップポイントが高い通貨ペアについて解説します。
2.スワップポイントが高い通貨ペア
金利差の大きい通貨ペアを選ぶと、スワップポイントがより高くなります。
たとえば高金利通貨の代表格は、トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドなどで、低金利通貨の代表格は、日本円です。
以下は、トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドと日本円の金利差を比較した表です。
通貨ペア | 政策金利 | 金利差 |
---|---|---|
トルコリラ/日本円 (TRY/JPY) |
トルコリラ:10.5% 日本円:-0.1% |
10.6% |
メキシコペソ/日本円 (MXN/JPY) |
メキシコペソ:9.25% 日本円:-0.1% |
9.26% |
南アフリカランド/日本円 (ZAR/JPY) |
南アフリカランド:6.25% 日本円:-0.1% |
6.26% |
(2022年10月26日時点)
以下で南アフリカランド/日本円を取引した場合、実際にいくらスワップポイントがもらえるのかを、OANDA証券のスワップポイント・シミュレーターを使ってシミュレーションしてみましょう。
- 取引開始日:2022年10月26日
- 通貨ペア:南アフリカランド/日本円
- 用意する資金:100万円
- レバレッジ倍率:10倍
- 運用年数:5年
●OANDA証券のスワップポイント・シミュレーター
OANDA証券では「東京サーバー(TY3コース)用スワップポイント・シミュレーター」の提供を行っています。
取引を行う通貨ペアと金額、レバレッジ倍率、運用年数を入力すると、どのくらいのスワップポイントが受け取れるのかを自動で計算できます。
たとえば、以下の条件でシミュレーションを行ったとします。
シミュレーション結果は、以下の通りです。

5年後の2027年10月26日には、3,021,382円(+2,021,382円の利益)と計算できました。
今回は南アフリカランド/日本円のシミュレーションを行いましたが、他の通貨ペアでも行いたい方は、以下より行えます。
>東京サーバー(TY3コース)用スワップポイント・シミュレーター
●シミュレーションについて
こちらのシミュレーションは、お客様が入力した通貨ペアの昨日のスワップポイントが変動しなかったと仮定した場合です。
実際の相場では、それぞれの通貨の金利変動によりスワップポイントも変動する場合があります。
またこちらのシミュレーションは、本日の為替レート及び昨日のスワップポイントに基づいて行ったものであり、将来の成果をお約束するものではありません。
参考程度としてください。
スワップポイントは毎日変動するので、必ずしも上記のような結果とはなりません。
しかしスワップポイントが高い傾向にある高金利通貨での取引なら、効率よく利益を狙えます。
スワップポイントで中長期的な運用をお考えの方は、高金利通貨を扱っているOANDA証券での取引をご検討下さい。
なおOANDA証券で取引を始める場合は、口座開設が必要です。
OANDA証券の口座開設は、以下のボタンから行えます。
OANDA証券の口座開設の具体的なやり方については、以下の記事を参考にしてください。
>FXの口座開設のやり方【図解付き】|必要書類や審査基準も徹底解説
3.スワップポイントで運用するメリット
スワップポイントで運用するメリットは、インカムゲイン(資産の保有中に得られる利益)を得られることです。
FXでは高金利通貨を買い、低金利通貨を売ったときに付与されるスワップポイントが、インカムゲインに相当します。
逆にキャピタルゲインは、通貨ペアの売買で得られる為替差益が相当します。
FX以外の金融商品にもインカムゲインはあります。
たとえば株式投資なら、配当金(企業が得た利益の何%かを株主に還元するお金)で、年に1~2回程度受け取れます。
(企業の業績が悪化すれば受け取れない可能性もある)
スワップポイントと配当金を比較すると、スワップポイントはほぼ毎日受け取れますが、配当金は年に1~2回程度(企業によって異なる)と、その頻度が異なります。
4.スワップポイントで運用する3つの注意点
スワップポイントで運用する際に注意すべき点は、以下3つあります。
- 1.スワップポイントはマイナスとなる可能性がある
- 2.スワップポイントが高い高金利通貨は値動きが不安定な傾向にある
- 3.スワップポイントの利益は課税対象である
それぞれ見ていきましょう。
【注意点1】
スワップポイントはマイナスとなる可能性がある
スワップポイントは、高金利通貨を買い低金利通貨を売るキャリートレードを行うことで付与されます。
しかし高金利通貨を売り低金利通貨を買うといった取引を行うと、スワップポイントがマイナス(マイナススワップ)となり支払いが発生します。
特に高金利通貨で取引を行う場合、スワップポイントが高めなので、より大きな損失が発生します。
たとえば南アフリカランドのような高金利通貨を売り、日本円のような低金利通貨を買うと、高いスワップポイントを支払う必要があります。
米ドル/日本円やユーロ/米ドルなどのメジャー通貨を扱う際も、金利差が開いている現在(2022年10月時点)はマイナススワップを考慮した戦略が必要です。
高金利通貨を取引する際は、マイナススワップも大きくなる傾向があるので、より慎重な戦略を持って取引を行うべきでしょう。
なお、スワップポイントの運用方法については、「5.スワップポイントで失敗しないために行うべき4つの運用方法」で解説しています。
【注意点2】
スワップポイントが高い高金利通貨は値動きが不安定な傾向にある
政策金利が高い国は、新興国に多くみられます。
新興国の通貨は、金融市場では新興国通貨やエマージング通貨などと呼ばれています。
新興国通貨とは、経済成長が見込め今後の発展が期待できる新興国の通貨です。
発展途上国のため将来性に期待がもてますが、その反面政治情勢の不安定さや流動性の低さなどのリスクもあります。
米ドル/日本円やユーロ/米ドルなどのメジャー通貨と比べ、新興国通貨は急な価格変動が起きやすい通貨ペアです。
特に高いレバレッジでの取引は、急な価格変動に巻き込まれるとロスカットリスクを高めます。
ロスカットが執行されれば、預けた資金の大半を失うだけではなく、それまで受け取っていたスワップポイントを上回る損失を発生させてしまうかもしれません。
新興国通貨は高いスワップポイントを期待できますが、その反面様々なリスクがあります。
ただ高金利通貨を買い低金利通貨を売るのではなく、戦略を持って取引を行いましょう。
なお、スワップポイントの運用方法については、「5.スワップポイントで失敗しないために行うべき4つの運用方法」で解説しています。
【注意点3】
スワップポイントの利益は課税対象である
スワップポイントの利益は、課税対象です。
スワップポイントは、為替差益で得た利益と同様に、一律20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)が課税され、一定の条件を満たすと確定申告が必要です。
スワップポイントが口座残高に反映されるタイミングは、取引コースによって異なります。
取引コース | スワップポイントが口座残高に反映されるタイミング |
---|---|
東京サーバー(TY3) | ほぼ毎日口座に反映される |
NYサーバー(NY4) | ポジションを決済したときに口座に反映される |
東京サーバーでは日々、スワップポイントが反映されるので確定申告時にスワップポイントによる利益(または損失)が明確になっています。
一方、NYサーバーではポジションを決済した時に反映されるので、例えば年を跨いでポジションを持った場合、スワップポイントによる利益(または損失)が来年に持ち越されるケースがあります。
納税は、国民の義務です。
FXで得た利益は必ず確定申告を行い、税金の支払いを行いましょう。
なおOANDA証券では、FXの税金や確定申告のやり方について詳しく解説しています。
FXでいくらの利益が出たら課税対象なのか、確定申告はどのように行えば良いのかなど、税金や確定申告について詳しく知りたい方は、以下のコンテンツを参考にしてください。
>FXの税金はいくらから?税率や計算方法などを公認会計士が解説
以上、スワップポイントを運用する際に注意すべき点について解説しました。
繰り返しになりますがスワップポイントは必ずしも受け取れるわけではなく、逆に支払いが発生する可能性もあります。
また高金利通貨は政治情勢の不安定さや流動性の低さなどのリスクもあり、急な価格変動が発生しやすい通貨です。
闇雲にスワップポイントを期待した取引を行えば、大きな損失を発生させてしまいます。
リスク管理を行い、戦略を持って取引を行いましょう。
続いて、スワップポイントで失敗しないために実践すべき運用方法について解説します。
5.スワップポイントで失敗しないために行うべき4つの運用方法
スワップポイントで失敗しないために行うべき運用方法は、以下4つあります。
- 1.スプレッドが狭い通貨ペアを選ぶ
- 2.低いレバレッジで取引を行う
- 3.複数の通貨ペアを取引する分散投資を行う
- 4.ロスカットされないよう小まめに証拠金維持率の確認を行う
それぞれ見ていきましょう。
【運用方法1】
スプレッドが狭い通貨ペアを選ぶ
付与されたスワップポイントの利益を少しでも多く受け取るには、スプレッドが狭い通貨ペアを選ぶと良いでしょう。
スプレッドとは売値(Bid)と買値(Ask)の差であり、取引手数料のようなものです。
取引ごとに未実現損失(まだ確定していない損失)として計上されるので、スプレッドの幅が広ければその分取引コストを上げてしまいます。
仮に価格変動が起きず値動きによって損益(為替差益)が発生しなかった場合、スプレッド分だけが計上されます。
スプレッドは投資家にとってのコストです。
スプレッドが広ければコストが増え、スワップポイントによって得られた利益が目減りします。
闇雲に高金利通貨を選ぶのではなく、スプレッドがどの程度あるのかも確認すると良いでしょう。
スプレッドの仕組みや注意点などについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>FXのスプレッドとは?他社との比較や計算方法、広がる原因を解説
以下は、OANDA証券が提供する各通貨ペアのスワップポイントとスプレッドです。
●OANDA証券の各通貨ペアのスワップポイントとスプレッド一覧
通貨ペア | スプレッド | スワップポイント | ||
---|---|---|---|---|
売りSwap | 買いSwap | |||
USD/JPY (米ドル/日本円) |
0.3〜1銭 | -132円 | 111円 | |
EUR/USD (ユーロ/米ドル) |
0.5〜0.8pips | 0.57ドル | -0.78ドル | |
EUR/JPY (ユーロ/日本円) |
0.4〜1.3銭 | -40円 | 29円 | |
AUD/JPY (豪ドル/日本円) |
0.6〜1.1銭 | -85円 | 64円 | |
GBP/USD (英ポンド/米ドル) |
0.8〜2.6pips | 0.21ドル | -0.32ドル | |
GBP/JPY (英ポンド/日本円) |
0.9〜3銭 | -120円 | 108円 | |
AUD/USD (豪ドル/米ドル) |
0.9pips | -0.02ドル | -0.19ドル | |
ZAR/JPY (南アフリカランド/日本円) |
1銭 | -20円 | 9.9円 |
●スワップポイントについて
※提示しているスワップポイントは、2022年10月24日時点のものです。
※ 0.1Lot(10,000通貨)単位のスワップポイントを表示しています。
※ 対円以外の通貨ペアのスワップポイントは、2nd currency建てで表示しています。
※ 東京サーバーコースは追加オプションコースです。口座をお持ちのお客様は、Myページよりいつでも作成可能です。
OANDA証券の各通貨ペアのスワップポイントは、以下の記事から確認してください。
>OANDA証券のスワップカレンダー
●スプレッドについて
※提示しているスプレッドは、2022年10月24日時点のものです。
※スプレッドは急な価格変動によって拡大する恐れがあり、必ずしも上記スプレッドと合致しない場合があります。
OANDA証券の各通貨ペアのスプレッドは、以下の記事から確認してください。
>OANDA証券のスプレッド一覧
【運用方法2】
低いレバレッジで取引を行う
FXは、少ない資金で大きな取引ができる「レバレッジ」という仕組みがあります。
個人の場合、最大レバレッジは「25倍」と金融庁によって決められています。
レバレッジによって、効率よくスワップポイントを期待した運用が可能です。
たとえば1,000,000円の資金で、レバレッジ倍率10倍と20倍で南アフリカランド/日本円(ZAR/JPY)を1年間運用したと想定して、どの程度利益に差があるかを見ていきましょう。
OANDA証券が提供する「東京サーバー(TY3コース)用スワップポイント・シミュレーター」で計算を行った結果、レバレッジ倍率10倍では403,726円、レバレッジ倍率20倍では807,124円、つまり403,398円の利益差が発生しました(2022年10月26日時点)。
レバレッジは倍率が高いほど、大きな利益を期待でき効率よく運用できます。
しかし価格が不利に変動した場合は、大きな損失やロスカットなどのリスクを高めてしまい、ハイリスクハイリターンな取引でもあります。
ロスカットが執行されてしまえば、預けた資金の大半を失うだけではなく、それまで受け取っていたスワップポイントを上回る損失を発生させてしまうかもしれません。
中長期で行うスワップポイントでの運用を行う際は、なるべく低レバレッジでリスクを抑えながら取引を行うと良いでしょう。
レバレッジのリスク対策については、以下の記事を参考にしてください。
>【初心者向け】FXのレバレッジとは?計算方法とリスクの抑え方を解説
【運用方法3】
複数の通貨ペアを取引する分散投資を行う
高金利通貨は、市場の流動性が低く急な価格変動が起きやすい通貨です。
万が一保有しているポジションと反対方向に急な価格変動が起きた場合、為替差損によって今まで付与されたスワップポイント以上の損失を発生させてしまう可能性があります。
また付与されるスワップポイントは常に一定ではなく、政策金利の見直しによって低下してしまう可能性もあります。
1つの通貨ペアだけに絞って取引を行えば、急な価格変動による損失が発生した場合、口座資産への依存度が大きく、深刻なダメージを受けてしまう可能性があります。
1つの通貨ペアに絞るのではなく、比較的相関性の低い複数の通貨ペアで運用すると1つの通貨ペアの価格変動によるリスクを分散することができます。
【運用方法4】
ロスカットされないよう小まめに証拠金維持率の確認を行う
FXでは投資家保護の一環として、ロスカットを採用しています。
ロスカットとは、預けた資金以上の損失を発生させないようにするために、一定の損失を発生させたら強制的にポジションが決済される仕組みです。
ロスカットが執行されると、基本的に必要証拠金の部分を残すことができますが、それまで得ていた利益の大半を失います。
スワップポイントでコツコツ積み上げた利益も、ロスカットによってすべて失ってしまう可能性もあるのです。
ロスカットが執行される水準は、FX会社によって変わります。
たとえばOANDA証券のロスカットルールは、以下の通りです。
- 1.TY3:証拠金維持率が100%以下となった場合に発動(個人・法人)
- 2.NY4:証拠金清算割合(%)が100%以上となった場合に発動(個人・法人)
含み損の金額が大きくなるほど、証拠金維持率も下がっていきます。
特にスワップポイントを期待した中長期的な取引を行う場合は、小まめに証拠金維持率を確認しましょう。
また証拠金維持率が下がってきたら、ロスカット対策も行わなければなりません。
ロスカット対策のやり方については、以下の記事を参考にしてください。
>ロスカットとは?計算方法や回避する対策、メリット・デメリットを紹介
以上、スワップポイントの具体的な運用方法について解説しました。
闇雲に取引を行えば損失を発生させるリスクを高めてしまいますが、戦略を持って取り組むことで中長期的にスワップポイントでの利益を期待できます。
スワップポイントで中長期的な運用をお考えの方は、上記で解説した運用方法を参考に、OANDA証券での取引をご検討下さい。
なおOANDA証券で取引を始める場合は、口座開設が必要です。
OANDA証券の口座開設は、以下のボタンから行えます。
まとめ
最後に、この記事で紹介したスワップポイントについてまとめておきます。
- 1.スワップポイントは高金利通貨を買い低金利通貨を売るキャリートレードを行えば、ほぼ毎日利益を受け取れる
- 2.スワップポイントは低金利通貨を買い高金利通貨を売るとマイナススワップが発生し、逆に支払わなければならない
- 3.スワップポイントは基本金利差に近い金額を付与されるが、金融市場の動向次第では金利差と乖離する可能性もある
- 4.スワップポイントを期待した中長期的な取引を行う場合は、低レバレッジ・分散投資などでリスクヘッジをしながら取引を行う
またOANDA証券では、様々な専門用語やFXの相場分析方法など、これからFXを始める初心者の方向けに詳しく解説したコンテンツを豊富に提供しています。
ぜひ以下のコンテンツを参考に、読み進めてください。
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OANDA Lab編集部
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