FXは長期保有が有利?FXで長期保有するメリット・デメリットを詳しく解説
FX取引における長期保有とは、保有しているポジションを決済せずに数週間から数年単位で保有し続けることを指します。
長期保有では、一度に大きな利益が狙えるなどのメリットがあります。
本記事では、FX取引の長期保有の仕組みや、メリット・デメリット、短期取引との違いについて詳しく解説していきます。
FXの長期保有とは?
FXの長期保有の仕組みや、得られる利益について詳しく解説します。
- ・FXの長期保有の仕組み
- ・FXの長期保有で得られる利益
FXの長期保有の仕組み
FX取引における長期保有とは、一般的に保有しているポジションを決済せずに数週間から数年単位で保有し続けることを指します。
長期でポジションを保有する取引スタイルを「スイングトレード」や「ポジショントレード」と呼びます。
FXの長期保有で得られる利益
FXの長期保有で得られる利益には、以下の2種類が挙げられます。
為替差益は、為替レートの変動によって生じる利益のことです。
例えば、1ドル150円で米ドル/円を購入し、価格が151円まで上昇し決済を行えば、1円の為替差益が得られます。
一方、スワップポイントは、2か国の金利差によって得られる利益のことを指します。
高金利通貨を買い、低金利通貨を売ることでスワップポイントを手に入れられます。
FXで長期保有するメリット
ここでは、FXで長期保有するメリットを3つ紹介します。
- ・短期取引と比べて取引コストを抑えることができる
- ・一度に大きな利益が狙える
- ・定期的にスワップポイントが得られる
短期取引と比べて取引コストを抑えることができる
FXで長期保有するメリットの1つに、短期取引と比べて取引コストを抑えることができる点が挙げられます。
FXでは、実質的な手数料に相当するスプレッドが、取引の度にかかるコストとなります。
スプレッドとは、売値(Bid)と買値(Ask)の価格差です。
長期取引では取引回数が少なくなるため、短期取引と比較してスプレッドの負担を抑えられます。
また、短期取引よりも大きな値幅を期待でき、その値幅に対するコストの割合が小さくなります。
一度に大きな利益が狙える
FXの長期保有では、一度に大きな利益を狙える点もメリットに挙げられます。
小さい利益を積み上げる短期取引に対して、長期保有では大きな相場の流れによる利幅が狙えます。
定期的にスワップポイントが得られる
定期的にスワップポイントが得られることも、長期保有のメリットです。
スワップポイントは、ポジションを保有して翌営業日まで持ち越すと発生します。
「低金利通貨を売り、高金利通貨を買う」ポジションを保有している場合には、スワップポイントによる利益を手に入れることができます。
代表的な高スワップポイントの通貨ペアには、トルコリラ/円や南アフリカランド/円が挙げられます。
FXで長期保有するデメリット
FXで長期保有するデメリットを3つ紹介します。
- ・ロスカットとなる可能性がある
- ・塩漬けとなる可能性がある
- ・スワップポイントを多く払う場合もある
ロスカットとなる可能性がある
FXで長期保有する際のデメリットの1つは、ロスカットとなる可能性があることです。
ロスカットとは、投資家が預けた資金(証拠金)以上の損失を発生させないように、損失の割合がある一定の水準を超えると、FX会社が強制的に決済を行う仕組みです。
長期保有では一度に大きな利益を狙える反面、相場が予想通りにならなかった場合に、大きな含み損を抱えるリスクがあります。
適切に損切りできなければ、含み損が膨らんでロスカットに至ってしまうシナリオも考えられます。
ロスカットを避ける対策としては、「証拠金を多めに入れておくこと」「レバレッジを高くしすぎないこと」などが挙げられます。
塩漬けとなる可能性がある
FXで長期保有をする際のデメリットとして、塩漬けとなる可能性があることが挙げられます。
塩漬けとは、評価損が出ているポジションを、決済せずに保有し続けることです。
評価損が出ていても「もう少し待ったら相場が戻るかもしれない」とポジションを保有し続けると、評価損がさらに増えてしまう場合があります。
塩漬けを避ける対策として、損切りの条件を事前に決め、条件を満たしたら執行することが挙げられます。
スワップポイントを支払う場合もある
FXで長期保有する際には、スワップポイントを支払う場合もあるため注意が必要です。
低金利通貨を買って、高金利通貨を売った場合には、スワップポイントを支払うことになります。
これをマイナススワップと呼びます。
また、金利情勢によっては、スワップポイントのプラス(受け取り)がマイナス(支払い)に逆転する可能性もあります。
【まとめ】FXは長期保有が有利?FXで長期保有するメリット・デメリットを詳しく解説
FX取引における長期保有とは、保有しているポジションを決済せずに数週間から数年単位で保有し続けることを指します。
長期保有では、為替レートの変動によって生じる為替差益と、2か国の金利差によって得られるスワップポイントによる利益が期待できます。
短期取引に比べて取引コストを抑えることができたり、一度に大きな利益が狙えたりするメリットがある一方で、ロスカットや塩漬けのリスクもあります。
また、低金利通貨を買って高金利通貨を売るとスワップポイントはマイナス(支払い)になります。
長期保有する際には、金利情勢にも注意を払う必要があります。
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