後場とは｜読み方・取引時間・よくある質問をわかりやすく解説

後場とは、株式市場の1日の取引時間のうち、午後に行われる取引時間帯を指します。

前場での値動きやニュース、海外市場の動向を受けて相場が再び動き出す時間帯です。

取引の最終局面に向けて売買が活発になりやすく、1日の相場展開を左右することもあります。

本記事では、後場の読み方や取引時間、前場との違い、よくある質問をわかりやすく解説します。

※OANDA証券では株式取引をサービスとして提供していません。本記事は株式取引に関する一般的な知識を提供することを目的としています。

• 目次

• １．後場とは
• ２．後場に関連する株式用語
• ３．後場に関するQ&A
• ４．【まとめ】後場とは｜読み方・取引時間・よくある質問をわかりやすく解説

後場とは

後場の意味と取引時間、前場との違いについて解説します。

• ・後場の意味・取引時間
• ・前場との違い

後場の意味・取引時間

後場（ごば）とは、株式市場の1日の取引時間のうち、午後に行われる取引時間帯のことです。

東京証券取引所では、平日の午後12時30分～15時30分の3時間が後場にあたります。

後場は、昼休憩を挟んで再開される午後の取引時間であり、午前中の値動きや海外市場の動向、午後に発表される経済指標や企業ニュースなどが株価に影響を与えやすくなります。

また、取引終了に向けた売買が活発化しやすく、機関投資家のポジション調整や売買注文の集中によって、相場が大きく動くこともあります。

後場の終了をもって、その日の株式の現物取引は終了となります。

前場との違い

前場は午前9時～11時30分の取引で、1日の取引全体の流れを作る時間帯です。

この時間帯では、前日の海外市場の動向や当日の午前中に発表された経済指標などを参考に投資家が売買判断を行います。

後場と比べると、前場は相場の方向性を形成する役割が強く、材料の多さや取引終了に向けた活発さは後場ほどではありません。

1日の相場展開を理解するためには、前場と後場それぞれの特性を押さえておくことが重要です。

後場に関連する株式用語

ここでは、後場に関係する株式用語を紹介します。

• ・後場寄り
• ・大引け
• ・引け成り

後場寄り

後場寄り（ごばより）とは、後場で最初に成立する売買を指します。

昼休憩後の取引開始直後に成立し、後場の相場の始まりを示す価格です。

後場寄りの価格は、前場の終値や海外市場の動き、午後に発表される経済指標・企業ニュースなどの影響を受けやすく、後場の相場の方向性を判断する目安となります。

大引け

後場の最後に成立する売買を「大引け（おおびけ）」と呼びます。

1日の取引全体を締めくくる価格として、投資家や市場関係者に注目されます。

大引けの価格は、その日の相場全体の流れや投資家心理を把握する上で重要な参考指標となります。

引け成り

引け成り（ひけなり）とは、大引けに執行されることを条件とした成行注文のことです。

大引け時点のみ注文が有効となるため、取引終了時に売買が成立しなかった場合、その注文は自動的に失効します。

終値での取引成立を目的とする注文方法で、大引けの価格を基準にポジション調整や決済を行う投資家に活用されています。

なお、前場の終了時（前引け）に執行されることを条件とした成行注文も「引け成り」で、その場合、前引けで約定しなかった注文は後場に引き継がれません。

後場に関するQ&A

後場に関するよくある質問は、以下の通りです。

• ・後場の読み方は何ですか？
• ・後場の終値とは何ですか？
• ・後場は相場が動きやすいですか？

後場の読み方は何ですか？

後場は「ごば」と読みます。

日本の株式市場では、取引時間が午前と午後の2部構成となっており、午前の取引を「前場（ぜんば）」、午後の取引を「後場（ごば）」と呼びます。

いずれも、日本の株式市場における取引時間帯を示す際によく使われる基本的な用語です。

後場の終値とは何ですか？

後場の終値とは、クロージング・オークションという仕組みによって決まる、その日の最終取引価格のことです。

東京証券取引所では、後場の取引終了間際（15時25分～15時30分）に集まった売り注文と買い注文を板寄せ方式で一括して突き合わせ、15時30分の取引終了時刻に決定されます。

後場の終値は、前場や後場の値動き、昼休憩や取引中に出たニュース・経済指標などの影響を全て反映した価格であり、その日の相場の総括として重要な指標です。

後場は相場が動きやすいですか？

一般的に、後場は前場に比べて相場が動きやすい傾向があります。

前場や昼休憩中に発表された経済指標や企業ニュース、海外市場の動向などを受けて投資家の売買が活発になるためです。

また、取引終了（大引け）に向けて機関投資家のポジション調整や注文の集中が起こりやすく、終盤にかけて値動きが大きくなることもあります。

後場は相場が一段と変動しやすい時間帯といえます。

【まとめ】後場とは｜読み方・取引時間・よくある質問をわかりやすく解説

後場とは、株式市場の1日の取引時間のうち、午後に行われる取引時間帯を指します。

東京証券取引所では、平日の午後12時30分～15時30分が後場の取引時間として設定されています。

後場では、前場（ぜんば）の取引結果や午前中に発表された経済指標、海外市場の動向などを受けて値動きが生じやすく、投資家の売買も活発になる時間帯です。

後場の取引が終了すると、その日の株式の現物取引は終了し、取引所は閉場となります。

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