基軸通貨 - FX初心者向け用語解説(きじくつうか)
基軸通貨とは?
基軸通貨とは国際通貨の中でも中心の通貨として捉えられ、支配的な役割を占めている通貨です。
このため、基軸通貨は世界中の国際取引の決済に用いられたり、外貨準備としても需要も大きく、自国外での取引量も他の通貨に比べると圧倒的に多いという特徴があります。
経済力、軍事力において世界の中心となっており、信用力が一番強い国の通貨が基軸通貨となります。
かつて英国が経済力、軍事力ともに世界の中心となっていた時代にはポンドが基軸通貨として活躍していた時代もありました。
現在は米国が、経済力、軍事力ともに世界一であるため、米ドルが基軸通貨となっています。
FX取引では全ての取引が基軸通貨を介して行われる!?
FX取引では、ポンド円のように米ドルを含まない取引が行えますが、この取引は実は、ポンドドルとドル円という基軸通貨を介した2つの取引を行ったことになります。
具体的にはポンド円の買いの取引を行う場合は、ポンドドルの買いとドル円の買いを行っているということです。
【基軸通貨を介する取引のイメージ】
FXの取引量も基軸通貨を介した取引が多い
前述の通り、FXの取引では基軸通貨を介して取引が行われるということもあり、米ドルを直接含む通貨ペアの取引量が圧倒的に多くなっています。
取引量が多いということは、流動性が高いと言い換えることができ、流動性が低い通貨ペアに比べると値動きが滑らかになる傾向があります。
【世界の通貨ペアごとの取引量の推移】
【出所】BIS