FXに関するコラム・豆知識

FXにおけるドルストレート、クロスレートとは?


ドルストレートとは?


FXに関するニュースや記事などを見ていると、「ドルストレート」という言葉を耳にすることがあります。

このドルストレートとは、簡単に言えば、米ドルを含む通貨ペアの総称です。

このルールに従うと、ユーロや円を含む通貨ペアはユーロストレートや円ストレートと言われるはずですが、そのような使い方はされません。

外国為替市場では、基軸通貨となる米ドルを含む場合だけ、ドルストレートと慣習で読んでいます。

なぜそのような呼び方をするかというと、理由はレートの算出方法にあります。

基本的に世界の貿易取引は基軸通貨の米ドルを介して行われます。国際決済銀行(BIS)の通貨ペア別の取引シェアなどをチェックしても、このドルストレートのペアが取引のほとんどを占めています。

このため、外国為替市場では、最初に米ドルと各通貨に対するレートが生成されます。

 

【ドルストレートのイメージ】

ドルストレートのイメージ

これに対し、ユーロと円の取引、ユーロ円の取引をする場合のレートはユーロドルのレートにドル円のレートを掛けて算出しています。

 

【ユーロ円のレートの算出方法】

ユーロ円のレートの算出方法のイメージ

つまり、米ドルを含む通貨ペアは計算しなくてもあるレートなので、ストレートと呼ばれるのに対し、米ドルを含まない通貨ペアは計算しなくてはならないレートという意味でクロスレートなどと呼ばれています。

ちなみに、FX用語でユーロ円やポンド円、豪ドル円などを総称してクロス円と呼んでいるのもここからきています。

   
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする

ホーム » FX/CFDに関するコラム(ブログ)・豆知識 » FXにおけるドルストレート、クロスレートとは?