USDとは|意味・特徴・よくある質問を解説
USDは、アメリカ合衆国の通貨である米ドルの通貨コードです。
米ドルの通貨別取引量は世界第一位であり、基軸通貨や国際決済通貨として位置付けられています。
本記事では、USDの歴史や、特徴などについて解説していきます。
USDとは
ここでは、USDの意味や歴史について解説していきます。
- ・意味
- ・歴史
意味
USDは「United States dollar」の略で、アメリカ合衆国の通貨である米ドルの通貨コードです。
通貨コード(ISO4217)は、国際標準化機構(ISO)が発行する国際規格で、各国の通貨はアルファベット3文字で表されます(原則的に、最初の2文字は国名コード、最後の1文字は通貨名称で構成)。
世界一の経済国である米国の通貨「米ドル」は、世界で最も流通しており、基軸通貨や国際決済通貨として利用されています。
米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が発行しています。
歴史
USDは、米国独立後の1792年に正式に採用されました。
当時は英国が世界経済の中心であり、英国の通貨であるポンドが世界の基軸通貨でした。
しかし、第一次世界大戦により欧州経済が多大な打撃を受けたことなどから、英国の国力は衰退し、その一方で被害の少なかった米国が巨大な生産力を背景に台頭し、世界経済の中心が移りました。
1944年には、米ドルを基軸通貨とするブレトンウッズ体制が構築され、米ドルは基軸通貨として位置付けられました。
その後、中国経済の台頭などにより米ドルの価値が低下することもありましたが、米ドルは今もなお世界で高いシェアを維持しています。
USDの特徴
続いて、USDの特徴について解説します。
- ・世界の基軸通貨
- ・国際決済通貨
- ・高い流動性
世界の基軸通貨
基軸通貨とは、国際通貨の中で中心的な地位を占める通貨を意味します。「通貨の価値が安定していること」「金融体制を守り通せる強い国力を持つ国の通貨であること」などが条件として挙げられ、現在はこれらの条件を満たす米国のUSDが基軸通貨の地位にあります。
また、このような背景から、USDは安全資産に位置付けられています。
国際決済通貨
USDは、国際市場において最も利用されている決済通貨です。
対米貿易だけでなく、アジアやヨーロッパなど米国を介さない貿易の決済にも利用されており、資本取引においてもドル建てが最も多くなっています。
また、各国の中央銀行の外貨準備高もドル建ての割合が最大です。
高い流動性
USDは、全世界の通貨別取引量の約44%(BISによる2022年世界外国為替市場調査より)を占めており、流動性の高い通貨です。
通貨ペアの中で最も取引量が多いのはユーロ/ドルで、次いでドル/円が並びます。
USDに関するQ&A
USDに関してよく見られる疑問点は、以下のようなものです。
- ・USDの単位は何ですか?
- ・USDを使う国はどこですか?
USDの単位は何ですか?
USDの単位は「ドル」であり、記号は「$」と表します。
また、ドルの補助通貨として「セント(¢)」があり、100セントが1ドルに相当します。
USDを使う国はどこですか?
USDはアメリカ合衆国だけでなく、南米や中米諸国などでも使用されています。
USDが使用される国の例 |
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ミクロネシア連邦 |
プエルトリコ |
パラオ |
マーシャル諸島 |
エクアドル |
【まとめ】USDとは|意味・特徴・よくある質問を解説
USDは、アメリカ合衆国の通貨である米ドルの通貨コードです。
通貨の安定性の高さや米国の高い経済力により、長い歴史の中で世界の基軸通貨や国際決済通貨として地位を確立しています。
USDの取引量は世界第一位で、通貨ペアの取引量ランキングはユーロ/ドル、ドル/円の順に並びます。
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