用語解説

GBP(英ポンド)とは|意味・特徴・よくある質問などを解説


GBPは英国の通貨「ポンド」を意味し、この3文字(GBP)は通貨コードと呼ばれます。

本記事では、GBPに関する意味や特徴、よくある質問などを解説します。

GBP/JPY(英ポンド/日本円)のチャートをすぐに確認したい方は、こちらをクリックしてください。

GBP(英ポンド)とは

GBPの意味と通貨の単位について解説します。

  • ・意味
  • ・通貨の単位

意味

GBPとは、英国の通貨「ポンド」の通貨コードです。

ポンド/円は値動きが大きいとされており、大きな値幅を狙う上で人気の通貨ペアです。

他の通貨ペアと比較して大きな値幅を得られる可能性がありますが、その反面、損失が生じるリスクもあるので注意が必要です。

通貨の単位

GBPの通貨単位はポンドで、記号で表すと£です。

ポンドの補助単位はペンスで、記号はpです。

100pが1£に相当します。

GBP/JPY(英ポンド/日本円)の推移

GBP/JPY(英ポンド/日本円)の推移を2003年〜2024年の期間で、確認していきます。

特に大きな変動が生じた出来事として、主に以下の4つが挙げられます。

  • ・【2007年~2008年】サブプライムローン問題・リーマンショック
  • ・【2012年~】アベノミクス
  • ・【2016年~】ブレグジット
  • ・【2022年~】世界的な金融引き締め

GBP/JPY(英ポンド/日本円)の推移_20250527

出典:TradingView

ポンド/円(GBP/JPY)の過去の価格推移や今後の見通しについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【2025年】ポンド/円(GBP/JPY)の今後の予想・見通し

GBP(英ポンド)の特徴

GBP(英ポンド)の特徴は、主に以下の通りです。

  • ・取引量が多い
  • ・ボラティリティが高い
  • ・流動性が高い
  • ・金融政策(BOE)や原油価格の影響を受けやすい

取引量が多い

2022年のBIS(国際決済銀行)の調査によると、GBPは通貨別の取引量ランキングで世界第4位です(下の円グラフの合計値は200%です。通貨は全体で100%ですが、通貨ペアは2種類の通貨で構成されるためです。また、数値は概数です)。

BIS(GBP)_20250527

出典:BIS(国際決済銀行)

1位の米ドル、2位のユーロ、3位の日本円に次ぐ、4位に位置しています。

また、通貨ペア別で見ると「GBP/USD」の取引金額は世界第3位です。

通貨ペアシェア(GBP)_20250527

出典:BIS(国際決済銀行)

ボラティリティが高い

ボラティリティとは「価格変動率」のことで、ボラティリティが高い通貨ほど、価格の変動が激しくなります。

メジャー通貨はボラティリティが低い傾向がありますが、GBPは値動きが大きい傾向にあるとされます。

GBPのボラティリティが特に高くなる局面は、英国経済で大きな出来事があった時です。

代表的な出来事として、2022年のトラスショック、2016年のブレグジット(EU離脱)決定時、1992年のポンド危機(ブラック・ウェンズデー)などが挙げられます。

なお、価格の変動が激しければ、その変動を的確に捉えることで大きな利益を出しやすくなります。

OANDA証券では、「ボラティリティ確認ツール」を提供しています。

流動性が高い

FXの流動性とは「売買の相手方の見つけやすさ」のことです。

売買の相手方が見つかりやすい場合、スプレッドが狭くなるためスキャルピングを実践しやすくなります。

取引量が多い通貨ペアほど売買の相手方もよく見つかるため、取引量と流動性は基本的に一致します。

流動性」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

金融政策(BOE)や原油価格の影響を受けやすい

英国の中央銀行である、イングランド銀行(BOE)の金融政策の影響を強く受ける傾向があります。

また、英国は北海油田を有しているため、原油価格の動きの影響を受けることもあります。

以下のチャートは、ポンド/円・WTI原油(USOIL)・ブレント原油(UKOIL)を比較したチャートです。

長期的に確認してみると相関性が強いことが確認できます。

GBP原油の相関性_20250528

出典:TradingView

GBP(英ポンド)に関するOANDA証券の役立つツール

OANDA証券では、GBP(英ポンド)などの通貨関連の分析に役立つツール(ウィジェット)を提供しています。

ここでは、その一部を紹介します。

  • ・通貨の強弱チャート
  • ・値動き比較チャート
  • ・相関性チェックツール

通貨の強弱チャート

通貨の強弱チャートは、主要8通貨の通貨の強弱の推移をチャート(グラフ)で比較できるツールです。

通貨の強弱を判定するこのツールは、本日の通貨の強弱のほか、日足のデータを用いて中長期の強弱をチェックすることも可能です。

また、通貨単体のランキング形式になっており、強弱が一目でわかります。

通貨強弱チャートGBP_20250527

通貨の強弱チャート

また、「通貨の強弱チャート」は任意のサイトやブログに無料で掲載できます。

詳しくは、以下のページをご覧ください。

OANDAウィジェット

値動き比較チャート

値動き比較チャ-トは、通貨ペア毎の「デイリー」「年間」のFX市場の価格の推移をチャートで比較することができるツールです。

種類は、「FX」「株価指数」「商品」の3種類から選択できます。

以下は、FXでGBP/JPYのデイリーを表示した値動き比較チャートです。

GBPJPY値動き比較チャート_20250527

値動き比較チャート

選択した通貨ペアの5分足の終値の推移を日別に表示でき、最大で過去5日間の5分足の値動きと本日の値動きを比較することができます。

また、上タブを「年間」に切り替えれば、1年間の日足の終値を時系列で表示し、最大で10年間の過去の値動きと今年の値動きを比較することもできます。

以下は、FXでGBP/JPYの年間を表示した値動き比較チャートです。

GBP/JPYの年間値動き比較チャート20250527

値動き比較チャート

「値動き比較チャート」は任意のサイトやブログに無料で掲載できます。

詳しくは、以下のページをご覧ください。

OANDAウィジェット

相関性チェックツール

相関性チェックツールは、銘柄同士の値動きの相関性をチェックすることができるツールです。

「相関性ヒートマップ」と「相関性マトリクス」の2つの表示方法で各銘柄間の相関性をチェックできます。

相関性ヒートマップは、次の図のように1つの銘柄に対する他の銘柄の短期から長期までの相関性を一目で確認可能です。

相関性チェックツール3_20250527

相関性チェックツール

強弱は以下の範囲で表示されます。

相関性チェックツール2_20250527

相関性マトリクスでは、指定した期間(会員ステータスがSILVER以上の方はログインすると選択可)における各銘柄同士の相関性をマトリクス表示し、一度に確認することができます。

相関性チェックツール1_20250527

相関性チェックツール

「相関性チェックツールの使い方」については、以下の記事で詳しく解説しています。

相関性チェックツールの使い方

また、「相関性チェックツール」は任意のサイトやブログに無料で掲載できます。

詳しくは、以下のページをご覧ください。

OANDAウィジェット

GBP(英ポンド)のトレードに役立つ経済指標一覧

OANDA証券では、GBP(英ポンド)のトレードに役立つ国別経済指標が確認できます。

各指標へ重要度を割り振っており、ここでは重要度が高い指標を紹介します。

英国のGDPは、2025年第1四半期に前期比0.7%増と、1年ぶりの高成長を記録しました。

BOEの政策金利は、2024年8月頃から利下げ傾向にあります。

英国の消費者物価指数(CPI)は、2025年4月に前年比3.5%へと上昇し、前月の2.6%から大幅に加速しました。

英国の失業率は、2024年1月から4.0%~4.5%の間で推移しています。

GBP(英ポンド)に関するQ&A

GBP(英ポンド)に関するよくある質問に回答していきます。

  • ・GBP(英ポンド)は日本円でいくらですか?
  • ・GBP(英ポンド)のリアルタイムチャートはどこで見られますか?
  • ・英国の経済指標はどこで見られますか?
  • ・GBPとは何の略ですか?
  • ・ポンドはなぜlbと略されるのですか?

GBP(英ポンド)は日本円でいくらですか?

GBP(英ポンド)の対円レートは下のコンバーター(通貨換算)で確認いただけます。

為替レートは常に変動するため、換金などの際にはリアルタイムレートの確認が推奨されます。

GBP(英ポンド)とJPY(日本円)の為替コンバーター(通貨換算)

GBP(英ポンド)のリアルタイムチャートはどこで見られますか?

GBP(英ポンド)のリアルタイムチャートは、以下のリンクよりご覧いただけます。

GBP/JPY(英ポンド/日本円)のリアルタイムチャート

また、「世界の外国為替リアルタイムレート(自動更新)」はこちらのリンクよりご覧いただけます。

英国の経済指標はどこで見られますか?

OANDA証券では、各国の経済指標や経済指標カレンダーを提供しています。

英国の経済指標と経済指標カレンダーについては、以下よりご覧いただけます。

国別経済指標

経済指標 予測カレンダー

GBPとは何の略ですか?

GBPは、Great Britain Pound(グレートブリテン・ポンド)の略です。

日本では「英ポンド」と呼ぶのが一般的で「イギリス・ポンド」や「UKポンド」などの別称もあります。

なお、英ポンドの正式名称は「スターリング・ポンド」であるため「STG」と表記することもあります。

ポンドはなぜlbと略されるのですか?

ポンドはかつて「リーブラ・ポンド」と呼ばれていました。

リーブラ(Libra)とは、ラテン語で天秤のことです。

ポンド(Pound)とは本来「重さ」の単位で、現在でも「1ポンド=453.592グラム」として、日常的に用いられます。

「リーブラで測った重さ」という意味で、リーブラ・ポンド(Libra Pound)という言葉が生まれました。

やがて「リーブラ」の部分が省略されて「ポンド」だけになり、現在の英ポンドが自然に生まれたという流れです。

このような由来から、現在でもポンドの記号は「lb」となっています。

GBP/JPY(英ポンド/日本円)のリアルタイムチャート


  • ※スプレッドは東京サーバーコースにある通貨/銘柄はTY3のものを表示しています。それ以外はNY4のものを表示しています。

チャートの時間軸を選択可能です(5分足、15分足、1時間足、4時間足、日足)。

また、チャートにカーソルを合わせると、ローソク足の四本値が表示されます。

【まとめ】GBP(英ポンド)とは|意味・特徴・よくある質問などを解説

GBPとは、英国の通貨であるポンドの通貨コードです。

ポンド/円は値動きが大きく、FX市場において人気がある通貨ペアの1つです。

GBP(英ポンド)は、「取引量が多い」「ボラティリティが高い」「流動性が高い」「金融政策(BOE)や原油価格の影響を受けやすい」という特徴があります。

GBPを含めたFX取引の基礎的な用語や、FX初心者の方が取引を行う上で役立つポイントは、以下のコンテンツでわかりやすく解説しています。

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