ミネアポリス連銀とは|Fedとの関係・主な役割などをわかりやすく解説
ミネアポリス連銀は米国の地区連銀の1つで、ミネソタ州などを含む第9地区を管轄地域とします。
全米の国土面積の12%を管轄する一方、同地域の人口は全米の3%にすぎないという特徴があります。
本記事では、ミネアポリス連銀とFedとの関係やよくある質問などを解説します。
目次
- 1.ミネアポリス連銀とは
- 2.ミネアポリス連銀の主な役割
- 3.第9地区の経済動向調査
- 4.ミネアポリス連銀に関するQ&A
- 5.【まとめ】ミネアポリス連銀とは|Fedとの関係・主な役割などをわかりやすく解説
ミネアポリス連銀とは
ミネアポリス連銀の管轄地域や連邦準備制度(Fed)との関係について解説します。
- ・ミネアポリス連銀の管轄地域
- ・ミネアポリス連銀と連邦準備制度(Fed)の関係
ミネアポリス連銀の管轄地域

ミネアポリス連銀は第9地区を管轄し、第9地区には以下の地域が含まれます。
- ・ミネソタ州
- ・モンタナ州
- ・ノースダコタ州
- ・サウスダコタ州
- ・ミシガン州アッパー半島
- ・ウィスコンシン州北西部
全米全体の12%の地域を管轄する一方、人口は全米全体の3%です。
また、エネルギー産業と農業が盛んで、全米の小麦生産量の約31%、トウモロコシ生産量の約20%が第9地区で生産されています。
ミネアポリス連銀と連邦準備制度(Fed)の関係
連邦準備制度(Fed)は米国の中央銀行制度であり、次の3つの組織から成り立っています。
- ・米連邦準備制度理事会 (FRB)
- ・連邦公開市場委員会(FOMC)
- ・各地に設置された連邦準備銀行(地区連銀)
FRBは制度全体を統括する中枢機関であり、FOMCは政策金利の設定など金融政策の重要な意思決定を担います。
一方、地区連銀は各地域に根ざした業務を行う機関で、金融システムの安定確保や地域経済の分析・調査などを担当しています。
ミネアポリス連銀の主な役割
ミネアポリス連銀の主な役割は以下の通りです。
- ・FOMCへの参加
- ・金融機関の監督
FOMCへの参加
ミネアポリス連銀総裁は連邦公開市場委員会(FOMC)に参加し、政策金利などの金融政策の決定に関与します。
なお、FOMCにおいて金融政策は多数決で決まる一方、地区連銀総裁は常に投票権を持たず輪番制です。
2026年は投票権を保有し、次回の投票権は2029年に回ってきます。
金融機関の監督
ミネアポリス連銀を含む地区連銀は、FRBの方針に基づき、管轄地域の金融機関に対して検査・監督を行います。
各金融機関の経営の健全性やリスク管理体制が適切に機能しているかを精査し、課題や不備が確認された場合には改善を求め、必要に応じて是正措置を促します。
こうした取り組みは、地域のみならず金融システム全体の安定維持に大きく寄与しています。
また、監督業務で得られた現場の知見や情報をFRBやFOMCに提供しており、これらの情報は金融政策の検討・判断における重要な材料として活用されています。
第9地区の経済動向調査
各地の地区連銀は管轄地域の経済状況を継続的に調査しており、ミネアポリス連銀も同様です。
調査項目は複数あり、当記事では経済動向調査ホームページ上部に掲載されている2項目を紹介します。
- ・企業動向調査
- ・収益と利益の状況
企業動向調査

出典:ミネアポリス連銀
上のグラフは、投資・在庫・売上等の各項目について、改善していると回答した企業の割合の推移を示しています。
2022年2月以降、全体的に低下傾向にあることがわかります。
直近見通し(破線)では大きく上昇しており、トレンド転換を示しているかどうか注目です。
収益と利益の状況

出典:ミネアポリス連銀
2025年第4四半期の収益と利益について、1年前からの増減を調査したグラフです。
上側が収益、下側は利益です。
- ・紺:減少
- ・茶:変わらず
- ・緑:増加
第9地区の企業は収益・利益ともに減少傾向にあると判断できます。
経済動向調査ホームページでは、グラフだけでなく専門家による分析も公開されています。
ミネアポリス連銀に関するQ&A
ミネアポリス連銀に関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・ミネアポリス連銀の総裁は誰ですか?
- ・ミネアポリス連銀とFRBの違いは何ですか?
- ・第9地区の経済動向調査はどこで確認できますか?
ミネアポリス連銀の総裁は誰ですか?
ミネアポリス連銀の総裁はニール・カシュカリ(Neel Kashkari)氏です。
第13代総裁で、2016年1月に就任しました。
総裁就任前には、主要な資産運用会社の1つであるPIMCOでマネージング・ディレクターを務めていました。
ミネアポリス連銀とFRBの違いは何ですか?
ミネアポリス連銀は全米に12ある地区連銀の1つであり、第9地区を管轄しています。
主な役割としては、地域経済の動向分析や、域内の金融機関に対する監督・規制業務などが挙げられます。
一方、米連邦準備制度理事会 (FRB)は米国全体の金融政策を担う中枢機関です。
地区連銀とFRBは米国の連邦準備制度(FRS)の一部であり、それぞれが異なる役割を分担しながら金融システムの安定に寄与しています。
第9地区の経済動向調査はどこで確認できますか?
第9地区の経済動向調査はミネアポリス連銀ホームページで公開されています。
第9地区に所在する企業に対してアンケート形式で調査が行われ、データのグラフや専門家による分析などが掲載されます。
【まとめ】ミネアポリス連銀とは|Fedとの関係・主な役割などをわかりやすく解説
ミネアポリス連銀は第9地区を管轄し、第9地区にはミネソタ州などが含まれます。
産業における農業の重要度が比較的高く、全米の小麦生産量の約31%、トウモロコシ生産量の約20%が第9地区で生産されています。
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