リッチモンド連銀製造業指数とは|見方・調査内容・為替市場への影響などをわかりやすく解説
リッチモンド連銀製造業指数は米国の第5地区の製造業企業を対象とする景況感調査で、リッチモンド連銀が毎月実施しています。
企業の出荷や新規受注などの動向を基に算出され、地域の製造業景況感や経済動向を把握する指標として利用されています。
本記事では、リッチモンド連銀製造業指数とは何か、見方、よくある質問などを解説します。
目次
- 1.リッチモンド連銀製造業指数とは
- 2.リッチモンド連銀製造業指数の見方とポイント
- 3.リッチモンド連銀製造業指数に関するQ&A
- 4.【まとめ】リッチモンド連銀製造業指数とは|見方・調査内容・為替市場への影響などをわかりやすく解説
リッチモンド連銀製造業指数とは
リッチモンド連銀製造業指数の調査内容等を解説します。
- ・リッチモンド連銀製造業指数の調査内容と対象地域
- ・リッチモンド連銀製造業指数の発表スケジュール
リッチモンド連銀製造業指数の調査内容と対象地域
リッチモンド連銀製造業指数は製造業の景気を計測する経済指標で、リッチモンド連銀管轄地域内の企業が調査対象です。
各企業は電子データでアンケートを受け取り、様々な項目について前月と今月の比較を回答します。
回答の選択肢は3つで、「増加」「変わらず」「減少」です。
リッチモンド連銀は「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を引き、季節調整を施してリッチモンド連銀製造業指数を算出しています。
質問は10以上で構成され、最も注目される総合指数の構成項目は以下の3つです。
- ・出荷(構成比率:33%)
- ・新規受注(構成比率:40%)
- ・雇用(構成比率:27%)
その他にも受注残や設備稼働率、在庫、設備投資などについて調査され、多くの項目では6か月後の見通しについても回答します。
- ・受注残
- ・設備稼働率
- ・在庫
- ・設備投資
- ・仕入価格と販売価格
- ・その他
リッチモンド連銀製造業指数の特徴の1つとして、速報性の高さが挙げられます。
例えば、2026年6月の調査結果は同月中に公開されており、調査対象月と公表月が一致しています。
リッチモンド連銀製造業指数の発表スケジュール
リッチモンド連銀製造業指数は原則として毎月第4火曜日に公表されます。
2026年のスケジュールは以下の通りで、発表時刻は原則として日本時間の翌日午前0時です(夏時間の場合は午後11時)。
| 調査対象月 | 公表日 |
| 7月 | 7月28日 |
| 8月 | 8月25日 |
| 9月 | 9月22日 |
| 10月 | 10月27日 |
| 11月 | 11月24日 |
| 12月 | 12月22日 |
リッチモンド連銀製造業指数の見方とポイント
リッチモンド連銀製造業指数の読み方を解説します。
- ・数値の判断基準
- ・長期的な推移
数値の判断基準
数値の判断基準は、ゼロよりも大きいか小さいかです。
プラスの場合、前月と比べて改善した企業が悪化した企業より多いことを示し、製造業の活動が拡大していると考えられます。
マイナスの場合は悪化した企業が多く、製造業の活動が縮小していると考えられます。
ただし、リッチモンド連銀製造業指数は変化の方向性を示す指標であり、変化の大きさや経済活動の水準を示唆しません。
経済状況を正確に判断するためには、他の経済指標も併せて考察することが推奨されます。
長期的な推移
リッチモンド連銀製造業指数はアンケート形式の調査であり、一時的な要因で上下に振れる場合があります。
そのため、長期的なトレンドを確認することにより、経済の変化の方向(景気拡大・縮小)をより正確に把握できます。

出典:リッチモンド連銀
直近10年間の推移を見ると、2022年以降はおおむねマイナスが続いており、第5地区の製造業は縮小していた可能性があります。
しかし、2026年にプラスに転じており、経済活動の拡大を示唆しています。
今後もプラスで推移するかどうか、注目です。
リッチモンド連銀製造業指数に関するQ&A
リッチモンド連銀製造業指数に関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・リッチモンド連銀製造業指数はどこで確認できますか?
- ・リッチモンド連銀製造業指数とISM製造業景況指数の違いは?
- ・リッチモンド連銀製造業指数は為替市場に影響しますか?
リッチモンド連銀製造業指数はどこで確認できますか?
リッチモンド連銀製造業指数は、リッチモンド連銀公式サイトで確認可能です。
結果だけでなく、アンケートの質問の内容や分析等も詳しく公開されています。
毎月の発表予定については、OANDA証券の「経済指標 予測カレンダー」でチェックできます。
リッチモンド連銀製造業指数とISM製造業景況指数の違いは?
リッチモンド連銀製造業指数は米国の第5地区(メリーランド州など)における景況感調査で、リッチモンド連銀が実施します。
ISM製造業景況指数はアンケート形式という点でリッチモンド連銀製造業指数と同じですが、調査対象は米国全体であり、実施団体や質問項目も異なります。リッチモンド連銀製造業指数は為替市場に影響しますか?
リッチモンド連銀製造業指数の推移は外国為替市場に影響を与えると考えられます。
しかし、米国第5地区の経済状況を示す経済指標であり、米国全体の調査ではありません。
他の主要な経済指標に比べると、為替市場に対する影響度は小さい傾向があります。
【まとめ】リッチモンド連銀製造業指数とは|見方・調査内容・為替市場への影響などをわかりやすく解説
リッチモンド連銀製造業指数は、米国の第5地区の製造業の景況感を示す月次指標です。
速報性の高さが特徴の1つであり、地域経済や米国経済の動向を探る手掛かりとして注目されています。
OANDA証券では、リッチモンド連銀製造業指数をはじめ投資に関わる基礎的な用語を、初心者の方向けにわかりやすく解説するコンテンツを提供しています。
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