豪ドル/円（AUD/JPY）：4月24日週の見通し

まとめ

• ・先週に引き続き、豪ドル/円は円安が継続
• ・金曜日に円高に転じ、先週末比でほぼ同水準となった
• ・今週は日銀の金融政策決定会合など重要指標に注目

2023年4月17日週の振り返り

豪ドル/円は2023年4月6日を底にして円安が継続しており、今週もその流れを引き継ぎました。

18日（火）には、4月4日（火）の豪準備銀行議事要旨が公表されました。
4月の政策金利は3.60％で据え置きとなりましたが、金利引き上げを検討したことが明らかとなり、円安の流れに変化はありませんでした。

しかし、21日（金）の午前中に円高に転じると、1週間分の円安の値動きを全て打ち消して週末を迎えました。
豪州や日本に大きなニュースはなかったものの、G7による対ロシア全面禁輸に関する報道があり、また、鉄鉱石先物価格の下落や中国株の軟調な推移が影響したと思われます。
豪ドル/円は2週間以上にわたって円安傾向で推移してきたため、反落を誘発する情報に敏感になりやすい地合いだった可能性があります。

結局、週足終値は前週末と比べて2銭の円安となりました。

2023年4月24日週の見通し

日足チャートを確認すると、豪ドル/円はペナントを形成していることが分かります。
サポートラインは水平線に近い一方、レジスタンスラインは高値を切り下げて右肩下がりになっています。
そして、為替レートはどこかの時点でラインを抜けて上方向または下方向に進みます。
ペナント終了後はトレンドが形成されやすいとされており、注意が必要です。
高値を徐々に切り下げていることを踏まえると、円高方向に進みやすいと想定できます。

なお、今週は日銀の金融政策決定会合が開催されます。
植田日銀総裁になってから初の金融政策決定会合であり、新しい方針等が示されるのか注目が集まっています。

豪ドルに関わる経済指標発表スケジュール

• 4月26日（水）10:30　（豪）1-3月期四半期消費者物価（CPI）（前年同期比、前期比）
• 4月26日（水）10:30　（豪）3月消費者物価指数（CPI）（前年同月比）
• 4月28日（金）時間未定　（日）日銀展望レポート
• 4月28日（金）時間未定　（日）日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
• 4月28日（金）8:30　（日）3月失業率
• 4月28日（金）8:30　（日）3月有効求人倍率
• 4月28日（金）8:30　（日）4月東京都区部消費者物価指数（CPI、生鮮食料品除く）（前年同月比）
• 4月28日（金）8:50　（日）3月鉱工業生産・速報値（前年同月比、前月比）
• 4月28日（金）10:30　（豪）1-3月期四半期卸売物価指数（PPI）（前年同期比、前期比）
• 4月28日（金）15:30　（日）植田和男日銀総裁、定例記者会見

本日発表予定の経済指標はこちら

豪ドルとはどのような通貨なのか、その特徴など基礎知識について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考下さい。
>豪ドル（オーストラリアドル）とは？今後の見通しや6つの特徴を解説

---

本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

---