豪ドル/円(AUDJPY):5月8日週の見通し
まとめ
- ・豪ドル/円は豪州の政策金利発表を受けて急上昇
- ・その後は米国の動向をなど受けて荒い値動きに
- ・今週はレンジでの推移が想定される
2023年5月1日週の振り返り
先週の豪ドル/円は大きな値動きとなりました。
2日(火)、豪州準備銀行は政策金利を発表し、市場の据え置き予想に対して0.25%引き上げて3.85%としました。
このサプライズを受けて、豪ドル/円は100銭以上急騰しました。
なお、政策金利の追加引き上げの可能性も示唆されましたが、その後は伸び悩みました。
そして、米ドルの下落を受けて豪ドル/円を含むクロス円は全面円高の展開となりました。
この円高は4日(木)まで継続し、5日(金)に風向きが変わりました。
5日(金)日中の円安はそれまでの円高の反発の域を出ませんでしたが、米雇用統計で良好な数字が発表されるとリスクオンの流れが強まり、そのまま週末を迎えました。
結局、週足終値は前週末と比べて91銭の円安となりました。
2023年5月8日週の見通し
日足チャートを見ると、豪ドル/円はレンジで推移している様子が分かります。
円安目途はレジスタンスラインの93円付近、そして円高目途はサポートラインの87円付近です。
レンジ内の値動きを確認すると直近は円安傾向となっており、また、先週金曜日にリスクオンの動きが強まりました。
この流れが継続するか注目です。
ちなみに、チャート全体を見ると、レンジの中で高値を徐々に切り下げており、安値も同様の値動きです。
このため、目先は円安の推移が想定されますが、中長期的には高値を切り下げる円高の推移であることは留意しておきたいところです。
なお、今週の経済指標発表では、日銀の金融政策決定会合議事要旨に注目です。
直近の決定会合では、政策金利は据え置きで各種政策も維持されました。
議事要旨で政策変更に関する議論の様子が分かるので、その内容によっては今後の市場予想に影響する可能性があります。
豪ドルに関わる経済指標発表スケジュール
5月8日(月)8:50 (日本)日銀・金融政策決定会合議事要旨
5月8日(月)10:30 (豪州)3月住宅建設許可件数 (前月比)
5月9日(火)時刻未定(中国)4月貿易収支(人民元・米ドル)
5月11日(木)8:50 (日本)3月国際収支・貿易収支
5月11日(木)10:30(中国)4月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
5月11日(木)10:30(中国)4月生産者物価指数(PPI)(前年同月比)
豪ドルとはどのような通貨なのか、その特徴など基礎知識について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考下さい。
>豪ドル(オーストラリアドル)とは?今後の見通しや6つの特徴を解説
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OANDA Lab編集部
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