豪ドル/円(AUDJPY):5月22日週の見通し

FXレポート

豪ドル/円(AUDJPY):5月22日週の見通し

まとめ

  • ・先週は1週間を通して円安基調での推移となった
  • ・豪雇用統計や米国の動向を受けて一時的に下押しした場面も
  • ・今週から来週にかけて、米債務上限問題の進展に注意

2023年5月15日週の振り返り

2023年5月15日週の振り返り

先週の豪ドル/円は円安基調で推移しました。
15日(月)は主要通貨に対して円が弱くなり、豪ドル/円も歩調を合わせて円安になりました。
16日(火)に円安の動きが止まりレンジ相場となりましたが、17日(水)に日経平均株価が5日続伸して3万円台で引けると、米国株の堅調もあって豪ドル/円は再び円安になりました。

18日(木)には豪雇用統計が発表されました。
失業率と新規雇用者数がともに前月比で悪化して豪ドル/円は円高で反応しましたが、トレンドを変えるまでには至らず円安トレンドが継続しました。

19日(金)も引き続き円安になりましたが、米国の銀行合併がさらに必要になる可能性が伝わり、また、米債務上限をめぐる協議が不調に終わったため、80銭近く急落しました。
その後、相場は落ち着きを取り戻して週末を迎え、週足終値は前週末と比べて160銭の円安となりました。

2023年5月22日週の見通し

2023年5月22日週の見通し

日足チャートを見ると、現在はレンジ相場の上限に向かって推移している様子が分かります。
上値の目途はレジスタンスラインの93円付近、反落する場合の目途はサポートラインの87円付近です。

なお、今週も引き続き米債務上限問題に注目です。
米政府と野党・共和党間の協議がまとまらない場合、米国は6月上旬にもデフォルト(債務不履行)になると見込まれています。
イエレン米財務長官は、デフォルトによる不景気の可能性を警告しています。
その一方、市場参加者の間には、米債務上限問題は期限内に解決するだろうという空気もあります。
今後、協議の進展次第で相場が不安定になる可能性があるため、注意が必要です。

豪ドル/円は大幅に円高になると想定

実際に米国がデフォルトする場合、豪ドル/円は大幅に円高になると想定できます。
月足チャートを確認すると最も円高の節目は55円です。
リーマンショックが起きた2008年に記録しました。
米国のデフォルトはリーマンショックよりも影響が大きいと予想できるので、55円を超えて円高になる可能性もあります。

豪ドルに関わる経済指標発表スケジュール

5月22日(月)8:50 (日本)3月機械受注(前年同月比・前月比)
5月26日(金)8:30 (日本)5月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
5月26日(金)10:30 (豪州)4月小売売上高(前月比)

本日発表予定の経済指標はこちら

豪ドルとはどのような通貨なのか、その特徴など基礎知識について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考下さい。
>豪ドル(オーストラリアドル)とは?今後の見通しや6つの特徴を解説

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