まとめ
- ・先週の豪ドル円は円高傾向で推移
・円は豪ドルだけでなく主要通貨に対して強くなった
・今週は円高傾向が持続するかどうかに注目
2023年7月3日週の振り返り
先週の豪ドル円は大きく円高になりました。
日本の要人による円安牽制発言がたびたび見られ、市場では積極的な円売りを仕掛けづらい雰囲気になりつつあります。
そんな中、3日(月)は日豪金利差を意識した豪ドル円買いが優勢でしたが、4日(火)に豪中銀が政策金利維持を発表すると、一時的に大きく円高になりました。
しかし、市場予想通りだったこともあり、ほどなく円安傾向に戻りました。
その後、5日(水)になるとトレンドが変わりました。
日米など主要国の株価指数が軟調に推移し、主要通貨全般に対してリスクオフの円買いが進みました。
このトレンドは週末まで変わらず、結局、週足終値は前週末と比べて103銭の円高となりました。
2023年7月10日週の見通し
日足チャートを見ると、93円のレジスタンスラインを上抜けて急速に上昇したのち、現在は反落している様子が分かります。
また、高値93.67円をつけた後は高値と安値をともに切り下げる展開になっており、短期的に下落トレンドに入ったといえます。
このまま円高が続く場合の目途は、レジスタンスラインとして機能していた93円になります。
現在値から距離があるため、一段の円高に対する警戒が必要です。
逆に円安に転じる場合は、97.67円を超えられるかどうかが重要です。
この水準を超えると、直近の下落は押し目だったということになり、次の高値98.90円が目標値になります。
なお、今週の経済指標発表数は少なめです。
市場は中国経済の先行きを懸念しており、中国のCPIとPPIに注目です。
また、要人発言にも引き続き注意が必要です。
豪ドルに関わる経済指標発表スケジュール
7月10日(月)8:50(日本)5月国際収支・貿易収支
7月10日(月)10:30(中国)6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
7月10日(月)10:30(中国)6月生産者物価指数(PPI)(前年同月比)
7月12日(水)8:50(日本)5月機械受注(前年同月比・前月比)
7月13日(木)時刻未定(中国)6月貿易収支(人民元・米ドル)
豪ドルとはどのような通貨なのか、その特徴など基礎知識について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考下さい。
>豪ドル(オーストラリアドル)とは?今後の見通しや6つの特徴を解説
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OANDA Lab編集部
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