まとめ
- ・ファンダメンタルズ要因を受けて大幅円高
・日足チャートでは下落示唆と上昇示唆が混在
・今週は豪州の政策金利発表に注目
2023年7月24日週の振り返り
先週の豪ドル/円は、日豪のファンダメンタルズ情報を受けて大きく円高になりました。
24日(月)から25日(火)にかけては材料に乏しく、緩やかな円安で推移しました。
しかし、26日(水)に豪州でCPI(消費者物価指数)が発表され、事前予想よりも低い数値になると、豪ドルが売られる展開になりました。
その後、27日(木)深夜に日銀のYCC(イールドカーブコントロール)見直しに関する報道が出ると、円は主要通貨に対して全面高で反応し、豪ドル/円も大きく円高になりました。
そして28日(金)に事前報道通りにYCCの見直しが発表されると、豪ドル/円は乱高下し、最終的にはやや円安に戻して1週間の取引を終えました。
結局、週足終値は前週末と比べて163銭の円高となりました。
2023年7月31日週の見通し
日足チャートを見ると、先週末の日足は一時的に93円のサポートラインを下回りました。
しかし反転上昇し、結果として上昇示唆のピンバーが形成されています。
その一方、97.67円をつけてからの値動きは高値と安値をともに切り下げており、下落トレンドになっています。
目先は、93円のサポートラインを明確に下回るか、それとも反発するかに注目です。
サポートラインを明確に下抜ける場合は、90.30円付近を下落目途として想定できます。
反発する場合は、97.67円が視野に入ります。
なお、今週は豪州の政策金利発表に注目です。
政策金利の数字そのものだけでなく、中銀による景気や物価の見通しも為替レートを動かす要因になります。
豪ドルに関わる経済指標発表スケジュール
7月31日(月)8:50(日本)6月鉱工業生産・速報値(前年同月比、前月比)
7月31日(月)10:30(中国)7月製造業購買担当者景気指数(PMI)
8月1日(火)8:30(日本)6月失業率
8月1日(火)8:30(日本)6月有効求人倍率
8月1日(火)10:30(オーストラリア)6月住宅建設許可件数 (前月比)
8月1日(火)10:45(中国)7月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
8月1日(火)13:30(オーストラリア)豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
8月2日(水)8:50(日本)日銀・金融政策決定会合議事要旨
8月3日(木)10:45(中国)7月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
8月4日(金)10:30(オーストラリア)豪準備銀行(中央銀行)、四半期金融政策報告
豪ドルとはどのような通貨なのか、その特徴など基礎知識について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考下さい。
>豪ドル(オーストラリアドル)とは?今後の見通しや6つの特徴を解説
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