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FF(フェドファンド)先物とは?TradingView(トレーディングビュー)での活用方法を解説

TradingViewのプラン=PRO+以上

対象読者=中級以上


FF先物とは


FF先物とは先物市場に上場されている米国の政策金利で、当月から3年先まで各限月の取引が行われています。36限月のうち、注目される限月の取引状況を調べることで、その時点でFRBが政策金利をどの水準に誘導しているかのコンセンサスを知ることが可能です。

FF先物のコードはZQ+限月コード+西暦で示され、2022年3月限であればZQH2022となります。アルファベットのHの部分が限月コードで、各月は以下のコードとなります。

                                                                                                 
1月=F4月=J7月=N10月=V
1月=F5月=K8月=Q11月=X
1月=F6月=M9月=U12月=Z

金融先物では下段の3, 6, 9, 12月が主要限月となりますが、FF先物の場合はFOMCが開催される年8回の限月が重要です。

また債券同様に価格で表示されますので、利回りに換算する場合は100から価格を引くことで求めることが可能です。


現時点の注目限月


3月FOMCではテーパリング終了と同時に利上げ開始が市場参加者のコンセンサスですが、初回の利上げは0.25%なのか0.5%なのか。

また初回利上げ以降の数カ月で連続利上げが行われるとFRB関係者も言っていることから5月と6月のFOMCではそれぞれどの程度利上げされると考えらえるのかが注目されています。

また2022年末時点の政策金利がどの程度なのかも併せて気になるところです。

TradingViewではFF先物を利回りとして表示することが可能ですが、カスタム計算式(四則演算機能)を使う場合にはPRO+以上のプランが必要となります。


TradingViewでFF先物利回りを表示


ここでは注目されている3月、5月。6月と12月のFF先物の利回りを表示してみましょう。

チャート画面は水平に4分割した状態で一番上のシンボル欄に以下のように入力します。

TradingViewでFF先物利回りを表示

100-ZQまで入れると、下に限月の候補が表示されますので、ここでは3月限のZQH2022を選択します。表示が100-CBOT:ZQH2022と変化しますが、気にする必要はありません。これで一番上のチャートに3月限のFF先物利回りが表示されます。

同様に、チャート2段目から4段目までZQK2022、ZQM2022、ZQZ2022を選択していくと最終的に以下のようなチャートとなります。

チャート

左上の利回りを上から見て行くと0.2125%、0.565%、0.700%、1.185%となっていて、0.25%刻みで最も近い水準を考えると3月の初回利上げは0.25%、5月FOMCでは0.5%、6月に0.75%という水準が金利市場参加者のコンセンサスとなっていることがわかります。

一番下の12月FOMC時点では1.25%と現在の水準から考えると5回利上げ相当の水準であることもわかりますが、チャートの時系列で見ると一時期(1.75%と7回相当の利上げを織り込んでいた)から比べてウクライナ危機をきっかけに利上げ思惑が後退していることもわかります。


本記事の監修者・山中康司氏


  • 1982年慶応義塾大学卒業後、アメリカ銀行に入行。トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。
  • 1997年日興証券に移り、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。
  • 2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役に就任。
  • 2019年よりTradingView日本マーケットの責任者。

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