TradingView(トレーディングビュー)でピボットゾーンを表示する方法
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ピボットゾーンとは
ピボットゾーンとは、ロバート・クラウスがワイルダーのピボットにインスパイアされて開発したピボットのバリエーションのひとつです。
通常のピボットはピボットレート(前日の高値・安値・終値の平均値)を中心に最初のサポートとレジスタンスまでの値幅が異なりますが、ピボットゾーンでは前日のレンジの50%を使うことでサポートとレジスタンスまでの値幅を同じにしています。
またゾーンという言葉が示すように、サポートレジスタンスを線で捉えず前日レンジの±50~61.8%という面で捉え、その幅があるゾーンをサポートゾーン、レジスタンスゾーンとして考えます。
このフィボナッチ比を利用していることから、フィボナッチ・ピボットと呼ばれることもありますが、フィボナッチ比を用いた別のピボット手法も存在することから、ここではピボットゾーンという名称を使います。
また次のサポート、レジスタンスは前日のレンジの±100~138.2%とこちらもゾーンとして捉えますが、逆にゾーンがかなり広くなってしまうことから、個人的には±100%のみを表示する方が良いと思いますし、日足ピボットゾーンと週足ピボットゾーンの2つをMTFとして捉えたほうがより実践的であると考えています。
ピボットゾーンを使う
TradingView(トレーディングビュー)でテクニカル指標を追加する方法は以下のリンクをご参照ください。
参考記事:TradingViewにインジケーターを表示する方法や削除方法
ピボットゾーンもTradingViewのデフォルトには無く、いくつかのバリエーションが使えるようにはなっているものの、フィボナッチという手法は異なる手法によるものです。
そこで、ピボットゾーンも自作しましたので、コミュニティスクリプトからPivotZonesで検索してください。
すると「PivotZones R.Klaus」というのが出てくると思います。
これが今回使うピボットゾーンです。
開発者クラウス氏の正しいスペルはKrauszでしたが、スペルが間違っているのはご容赦ください。
このピボットゾーンは通常はザラバチャート(おすすめは1時間足)に重ねて表示します。
ユーロドルの1時間足に表示してみましょう。
クラウス氏はピボットゾーンにおけるピボットをバランスポイントと呼んでいたので、ここではピボットをBP(青)と表示してあります。
サポートゾーンがS1~S1’(緑)、レジスタンスゾーンがR1~R1’(赤)となります。
同様に次のサポートがS2(薄い緑)、次のレジスタンスがR2(薄い赤)です。
ピボットはもみあい相場で強さを発揮しますので、多くの場合、サポートゾーンやレジスタンスゾ―ンで止められるということをよく目にするはずです。
MTFでの表示
もともとMTFの発案者がロバート・クラウスですから、このピボットゾーンも1時間足の上に日足だけでなく週足のピボットゾーンも重ねて表示することが一般的です。
ピボットゾーンをもうひとつ追加しこちらはPivotTermを週足にします。
スタイルのラベルをオフにした方が表示が見やすくなりますので、ここではラベルはオフにしました。
先ほどと同じチャートに週足のピボットゾーンも表示したものが以下のチャートです。
より横に長く伸びているラインが週足ピボットゾーンですが、日足ピボットゾーンを抜けた時に週足ピボットゾーンで止められるということも多いので、私も2つをMTFとして表示することが望ましいと考えています。
本記事の監修者・山中康司氏
- 1982年慶応義塾大学卒業後、アメリカ銀行に入行。トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。
- 1997年日興証券に移り、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。
- 2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役に就任。
- 2019年よりTradingView日本マーケットの責任者。
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