セントルイス連銀とは|主な役割やFREDなどをわかりやすく解説
セントルイス連銀は米国の地区連銀の1つで、アーカンソー州などを含む第8地区を管轄地域とします。
セントルイス連銀が公開している経済情報の1つにFREDがあり、米国や主要国の経済指標をグラフで確認できます。
本記事では、セントルイス連銀の役割やよくある質問などを解説します。
目次
- 1.セントルイス連銀とは
- 2.セントルイス連銀の主な役割
- 3.セントルイス連銀とFRED
- 4.セントルイス連銀に関するQ&A
- 5.【まとめ】セントルイス連銀とは|主な役割やFREDなどをわかりやすく解説
セントルイス連銀とは
セントルイス連銀の管轄地域や連邦準備制度(Fed)との関係について解説します。
- ・セントルイス連銀の管轄地域
- ・セントルイス連銀と連邦準備制度(Fed)の関係
セントルイス連銀の管轄地域

セントルイス連銀は第8地区を管轄し、第8地区には以下の地域が含まれます。
- ・アーカンソー州の全域
- ・イリノイ州の一部
- ・インディアナ州の一部
- ・ケンタッキー州の一部
- ・ミシシッピ州の一部
- ・ミズーリ州の一部
- ・テネシー州の一部
ミシシッピ川が管轄地域内にあり、農業の重要度が比較的高い地域です。
セントルイス連銀と連邦準備制度(Fed)の関係
連邦準備制度(Fed)は米国の中央銀行に相当し、以下の3つの主要組織で構成されます。
- ・米連邦準備制度理事会 (FRB)
- ・連邦公開市場委員会(FOMC)
- ・連邦準備銀行(地区連銀)
FRBはFedの運営機関で、FOMCは政策金利等の重要項目を決定します。
セントルイス連銀は地区連銀の1つで、第8地区の金融の安定や経済動向の調査のための業務を担当しています。
セントルイス連銀の主な役割
セントルイス連銀の主な役割は以下の通りです。
- ・FOMCへの参加
- ・金融機関の監督
FOMCへの参加
セントルイス連銀総裁は連邦公開市場委員会(FOMC)に参加し、政策金利など主要な金融政策の決定に関与します。
ただし、地区連銀総裁は常に投票権を持たず輪番制です。
次回の投票権保有期間は2028年の1年間であり、2026年と2027年は投票権を保有しません。
金融機関の監督
地区連銀の主要な役割の1つは管轄地域の金融機関に対する検査・監督で、経営の健全性やリスク管理体制が適切に機能しているかを確認します。
問題が見つかった場合には改善を求め、必要に応じて是正措置を促すことで、金融システム全体の安定に寄与します。
さらに、監督業務を通じて得られた現場の情報は、FRBやFOMCが金融政策を検討・判断する際の重要な材料として活用されます。
セントルイス連銀とFRED
FREDとは米国を始め主要国・地域の経済指標を集めたデータベースで、セントルイス連銀が管理・運営しています。
FREDはFederal Reserve Economic Dataの略称で、「連邦準備制度が管理する経済データ」という趣旨です。
FREDの主な特徴を挙げると、以下の通りです。
- ・インタラクティブ機能で表示形式を選択可能
- ・主要国・地域の経済指標を閲覧可能
- ・ALFREDで改定前のデータも確認可能
インタラクティブ機能で表示形式を選択可能
さまざまな形式で経済指標を閲覧可能で、例えば四半期国内総生産(GDP)ならば実額や前年比などの形式を指定できます。

出典:FRED
上のグラフは米国のGDPで、1948年以降の実額を示しています。
グラフ内の灰色の帯は、景気後退期を示します。
表示方法を前年比に変更するには、右上の「Edit Graph」をクリックして選択肢の中から前年比を選びます。

出典:FRED
上のグラフはGDPの前年比成長率です。
グラフの右側で大きく下落した部分があり、これはコロナショックを受けた動きです。
1948年以来のグラフで最大の下落率を記録しており、コロナショックの影響度の大きさがわかります。
主要国・地域の経済指標を閲覧可能

出典:FRED
FREDは世界の主要な国々の経済指標を表示可能で、網羅性が高いことも特徴として挙げられます。
上のグラフは日本のGDPの実額の推移で、1994年以降を示しています。
チャート中ほどの下落は2008年のリーマンショック、右側の下落は2020年のコロナショックを反映しています。
ALFREDで改定前のデータも確認可能

出典:ALFRED
経済指標では、改定値がしばしば発表されます。
米国のGDPの場合、最初に公表された数字(速報値)で確定ではなく、ルールに従って改定値が発表されます。
ALFREDを使うと、速報値や改定値を選択してデータを表示可能です。
例えば、経済指標が相場に与える影響を調べたい場合には、改定を重ねた数字ではなく速報値での分析が適切だと考えられます。
セントルイス連銀に関するQ&A
セントルイス連銀に関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・セントルイス連銀の総裁は誰ですか?
- ・セントルイス連銀とFRBの違いは何ですか?
- ・FREDはどこで確認できますか?
セントルイス連銀の総裁は誰ですか?
セントルイス連銀の総裁はアルベルト・ムサレム(Alberto G. Musalem)氏です。
2024年4月2日に就任しました。
ペンシルベニア大学で経済学の博士号を得ており、ニューヨーク連銀で上級副総裁を務めた経歴の持ち主です。
セントルイス連銀とFRBの違いは何ですか?
セントルイス連銀は全米に12ある地区連銀の1つで、アーカンソー州などを含む第8地区を担当しています。
担当業務として、地域経済の調査や金融機関の監督などが挙げられます。
その一方、米連邦準備制度理事会 (FRB)は米国全体の金融政策を実行する機関で、地区連銀とFRBはともに米国の中央銀行(FRS:連邦準備制度)を構成する組織です。
FREDはどこで確認できますか?
FREDはセントルイス連銀のホームページで公開されています。
米国の経済指標に加えて、日本やユーロ圏など主要国・地域のデータを閲覧できます。
【まとめ】セントルイス連銀とは|主な役割やFREDなどをわかりやすく解説
セントルイス連銀は連邦準備銀行の1つで、第8地区を管轄しています。
FREDを管理・運営しており、米国を始めとする主要国の経済指標をグラフで閲覧できる特徴があります。
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