先週は円安、資源国通貨高 今週は米国債務上限問題関連の報道、FOMC議事要旨等に注目 OANDAラボ-weekly(2023年5月21日)

マーケットレポート

先週は円安、資源国通貨高 今週は米国債務上限問題関連の報道、FOMC議事要旨等に注目 OANDAラボ-weekly(2023年5月21日)


先週のFX市場の動き


先週のFX市場は円が弱かったのに対し、NZドルやカナダドル、豪ドルといった資源国通貨が比較的強い動きとなりました。

【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】

最新の通貨別強弱(騰落率)グラフはこちら

直近1ヶ月の通貨の強弱チャートを見ると、円の弱さが目立つのに対し、NZドルが強い動きを続けています。

【直近1ヶ月の主要8通貨の通貨の強弱チャート】

最新の主要通貨の強弱チャートはこちら

【先週のFXの主要28通貨ペアの騰落率ランキング】

最新の騰落率ランキングはこちら

 

主要通貨ペアの相関性分析

先週のドルストレートの相関性を見ると、米ドルは、カナダドル以外の主要通貨に対して、近い動きをしていたのが確認できます。

【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】

円を含む通貨ペアも、南アフリカランド円を除いてドル円、クロス円同士の相関性が高く、近い動きであったようです。

【先週のドル円、クロス円の相関性】

ユーロを含む主要な通貨ペアは全体的に相関性は全体的にバラバラで、ユーロの強弱ははっきりとしていなかったようです。

【先週のユーロを含む主要な通貨ペアの相関性】

最新の相関性のチェックはこちら

 

先週の株価指数CFDの動き


米国市場

先週の米国の株価指数はUS100を中心に底堅い動きとなりました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

欧州市場

欧州の株価指数CFDも全体的に底堅い推移となりました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

アジア・オセアニア市場

先週のアジア・オセアニアの株価指数CFDは日本の株価指数は底堅いものの、中国や香港、シンガポールの株価指数は軟調な推移となりました。

 

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

【株価指数CFDの騰落率ランキング】

最新の騰落率ランキングはこちら

 

先週の商品CFDの動き


先週の商品CFDは天然ガスが前週に続き大幅上昇となったほか、原油も底堅い動きとなりました。これに対し、農産物は軟調な推移となりました。

【商品CFDの騰落率ランキング】

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米国債利回りの推移


【残存期限別の米国債利回りの推移】

先週の米国債利回りは、全体的に上昇しています。

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債利回りの推移はこちら

 

【直近5週間の金曜日の米国債イールドカーブの比較】

直近5週の金曜日のイールドカーブを比較すると、全体的に上方にシフトしていますが、引き続き短期債利回りが長期債利回りを上回る「逆イールド」状態が続いています。

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債のイールドカーブの推移はこちら

   

Fedwatchツール


【直近5営業日のFedWatchToolにおける次回FOMC会合後の政策金利予測の推移】

CMEグループが公表するFedWatchToolによると、次回(2023年6月開催)のFOMCにおける政策金利は変更なしとの見方が中心ではありますが、25bpの利上げの確率も少しずつ増えています。

出所:CMEグループ

FedWatchToolにおける次回FOMC会合時の政策金利予測の推移

 

OANDAのポジション、主要銘柄の値動き


FX

米ドル/円(USD/JPY)

先週のドル円は底堅い推移が続き、一時138円台後半まで上昇しました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ないものの、高値圏で推移しているため、含み損を抱えた売りポジションが多い状況です。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことはできそうです。

4時間足チャートを見ると、上昇基調が続いています。下押しの際は安値を結んだラインや直近の安値水準を守れるか、上値を探る場面では直近の高値水準を突破できるか等に注目しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいです。

【USD/JPYの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の投機筋の通貨先物市場の円のポジションは、売買双方のポジションが増加しましたが、引き続き売りポジションに傾く状況が続いています。

【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2023/5/16)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

先週のユーロドルは引き続き上値が重く、一時は1.076付近まで下落しました。

OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションに少し傾く中、下落基調が続いているため、含み損を抱えた買いポジションが多い状況です。

このため、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

4時間足チャートを見ると、高値、安値を切り下げる下落基調が続いています。反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は直近の安値を守れるか等に注目しながら、下落基調継続の可能性を探っていきたいです。

【EUR/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点のユーロの投機筋の通貨先物市場のポジションは買いポジション比率の増加傾向が続いています。

【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2023/5/16)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ポンド/米ドル(GBP/USD)

先週のポンドドルは緩やかな下落基調が続きました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、上値の重い推移が続いたいため、含み損を抱えた買いポジションが多い状況です。

このため、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

4時間足チャートを見ると、下落基調が続いています。上値を探る場面では高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下値を探る場面では直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、下落基調継続の可能性を探っていきたいです。

【GBP/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点のポンドの投機筋の通貨先物市場のポジションは、偏りが少ない中、買いポジションの比率がわずかに増加しています。

【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2023/5/16】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

豪ドル/米ドル(AUD/USD)

先週の豪ドルは上値の重い推移となりましたが、終盤にかけては少し盛り返す動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジション比率が高い中、下落基調が続いたため、含み損を抱えた買いポジションが多い状況です。

このため、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

一方で直近の反発で苦しくなった売りポジションも少し増えており、下押しした場面では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると損切りの買いが増える可能性も考えられそうです。

4時間足チャートを見ると、直近の高値水準に近い水準まで反発した後ということで、下落基調に一服感が出始めています。下押しの際は直近のサポート水準を守れるか、上値を探る場面では高値を切り上げることができるか等に注目しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいです。

【AUD/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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豪ドルの投機筋の通貨先物市場のポジションは売りポジション比率の増加傾向が続いています。

【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2023/5/16)】

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CFD

米国S&P株価指数500(US500)

先週のUS500は底堅い動きとなり、一時は4200台を回復する動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると売りポジションの比率が少し高い中、高値を切り上げる動きとなったため、含み損を抱えた売りポジションが増えています。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、上昇基調が続く可能性を見出すことができそうです。

4時間足チャートを見ると、高値を切り上げる上昇基調に転じています。下押しの際は安値を結んだラインや直近のサポート水準を守れるか、上値を探る場面では高値を切り上げることができるか等に注目しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいです。

【US500の4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の投機筋の先物市場のS&P500 E-miniのポジションは売りポジションの増加傾向が続いています。

【投機筋の先物市場のS&P500 E-miniのポジションの推移(最終更新日2023/5/16)】

投機筋の株価指数先物市場のポジションのチェックはこちら


今週の注目材料


2023/05/22(月)

8:50 日本3月機械受注

15:30 スイス1-3月期四半期鉱工業生産

18:00 ユーロ3月建設支出

23:00 ユーロ5月消費者信頼感速報値

2023/05/23(火)

16:15 フランス5月サービス業PMI(速報値)

16:15 フランス5月製造業PMI(速報値)

16:30 ドイツ5月サービス業PMI(速報値)

16:30 ドイツ5月製造業PMI(速報値)

17:00 ユーロ3月経常収支季調済

17:00 ユーロ5月製造業PMI(速報値)

17:00 ユーロ5月サービス業PMI(速報値)

17:30 英国5月製造業PMI(速報値)

17:30 英国5月サービス業PMI(速報値)

21:30 カナダ4月原料価格指数

21:30 カナダ4月鉱工業製品価格

22:45 米国5月製造業PMI(速報値)

22:45 米国5月サービス業PMI(速報値)

22:45 米国5月総合PMI(速報値)

23:00 米国5月リッチモンド連銀製造業指数

23:00 米国4月新築住宅販売件数

2023/05/24(水)

7:45 ニュージーランド1-3月期四半期小売売上高

11:00 RBNZ政策金利

15:00 英国4月消費者物価指数

17:00 ドイツ5月IFO企業景況感指数

17:00 南アフリカ4月消費者物価指数

20:00 米国MBA住宅ローン申請指数前週比

22:00 英国ベイリー英中銀BOE総裁コメント機会

2023/05/25(木)

3:00 米国米連邦公開市場委員会FOMC議事要旨

8:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況

15:00 ドイツ1-3月期GDP

15:00 ドイツ6月GFK消費者信頼感調査

15:45 フランス5月企業景況感指数

21:30 米国1-3月期四半期GDP(改定値)

21:30 米国前週分新規失業保険申請件数

23:00 米国4月住宅販売保留指数

2023/05/26(金)

8:30 日本5月東京都区部消費者物価指数

8:50 日本4月企業向けサービス価格指数

10:30 オーストラリア4月小売売上高

15:00 英国4月小売売上高

15:45 フランス5月消費者信頼感指数

21:30 米国4月個人所得、個人消費支出、PCEデフレーター

21:30 米国4月卸売在庫

21:30 米国4月耐久財受注

23:00 米国5月ミシガン大学消費者態度指数(確報値)

   

主要な経済指標・中央銀行のイベントの予定はこちら

過去の経済指標の推移はこちら

 
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OANDA Lab編集部

OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから


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