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パラボリック SAR FXで人気のインジケーターの使い方⑦


パラボリック SARとは?


パラボリックSARとは、チャート上にSARと名付けられた点を表示させるタイプのインジケーターです。

「パラボリック」を翻訳すると、放物線という意味がでてきますが、パラボリックではまさにチャートの価格の上下に放物線上にSARを描画するインジケーターです。

ちなみに、チャートソフトによってはSARの部分が省略され、パラボリックの名称で登録されている場合もあります。

SARは上昇トレンドのときは価格の下に表示され、下降トレンドのときは価格の上に表示されます。このため、SARの表示されている位置を見れば、一目でトレンドの状況を把握することができます。

また、トレンドの方向を示すだけではなく、この水準を抜けると反転の勢いが強まると予想される水準にSARが表示されるので、損切り注文の水準を検討したり、流れが変わるのを狙ったエントリーの水準を探る場面で活躍するインジケーターです。

そして、価格がSARに到達した場合は、トレンド転換とみなし、SARの位置が上下に入れ替わり、トレンドの転換を示します。

 

【パラボリックの概要】

パラボリック SAR FXで人気のインジケーターの使い方

 

SARはストップ&リバースの略で、上昇、下降のいずれかのトレンドが終了するのに合わせ、もう一方のサインが出続ける、いわゆるドテンのサインを出し続けるタイプのインジケーターです。

 

【売買サインの繰り返しの例】

パラボリック SAR FXで人気のインジケーターの使い方

 

パラボリック SARの計算方法


SARの算出方法は次の通りです。

①トレンド転換の最初の足のSAR

SAR=転換前の最安値(上昇トレンドに転じた場合)または、最高値(下落トレンドに転じた場合) 

②トレンド転換後、2本目以降のSAR

SAR=前の足のSAR+AF×(EP-前の足のSAR) 

この数式を見ると、「???」となってしまう方も多いと思いますが、一つずつ分けて考えると、それほど難しい内容ではありませんのでご安心下さい。

まず、SARの最初の足ですが、転換前のトレンドの最高値、最安値となります。

次の図のように、上昇トレンドに転じた際は、転換前のトレンドにおける最安値がSARとなります。

これに対し、下落トレンドに転じる動きとなった場合は、転換前のトレンドの最高値がSARとなります。

直近の高値や安値を抜ける動きとなると、抜けた方に価格が流れ易いというのは、テクニカル分析の基本的な考え方の一つです。

パラボリックでもこの考え方を用いて、転換前の最高値、最安値を最初のトレンド転換の目安としていると考えると理解しやすいと思います。

 

【トレンド転換後、最初のSARのイメージ】

パラボリック SAR FXで人気のインジケーターの使い方

 

この最初のSARからトレンドが続くにつれて、少しずつ、SARの位置をトレール(トレンド方向にSARをスライド)させていきます。

転換後、2本目以降の数式を用いて、トレールする幅を計算しています。

数式に出てくる「AF」と「EP」についてですが、「AF」から順にご説明いたします。

「AF」は、「加速因子」と呼ばれるものです。加速因子とは初期値・増加分となる数値と最大値を設定し、初期値から最大値になるまで、増加分を足していくというものです。

パラボリックでは基本的には、初期値、増加分が0.02、最大数の0.2という設定です。

そして、トレンドが転換すると、初期値の0.02に戻り、再度、計算が始まります。

つまり、0.02からスタートし、ローソク足が1本進む都度、0.2になるまで、0.02ずつ数値増えていき、トレンドが転換すると0.02に戻り、再度、加算が開始されます。

 

【AFの加算のイメージ】

パラボリック SAR FXで人気のインジケーターの使い方

 

続いて「EP」は前の足までの最高値・最安値を指します。

上昇トレンド中は最高値、下降トレンド中は最安値を用います。

ここで、先ほどの数式を思い出しながら、考えてみましょう。

 

2本目以降のSAR=前の足のSAR+AF×(EP-前の足のSAR)

まずは上昇トレンドのときで考えてみます。前の足のSARに0.02ずつ増加するAFと(最高値-前の足のSAR)を掛けたものを足したものを次のSARとして表示します。

つまり、価格が高値を更新しなくても、SARはAFが増加するため、位置が上昇するほか、高値を更新すると、SARの位置が高値更新分も併せて、より大きく上昇するということになります。

このため、上昇トレンド中のSARは上昇することはあっても低下することはないということになります。

また、トレンドが永久に続くことはないとの考え方から、AFの増加により、トレンドが続くにつれ、SARの上昇の加速割合が増えていく計算になります。

下降トレンドのときも同様に徐々にSARが低下し、下降トレンドを追いかけていくようになります。

 

パラボリックの特徴


パラボリックはトレンドを追いかけていくタイプのインジケーターであるため、比較的大きなスイングが続くような相場や長期的なトレンドが発生するような相場では効果を発揮する反面で、比較的狭いレンジで上下動を繰り返すような相場ではダマシの発生率が高くなり、あまり効果的には使えません。

このため、値動きが鈍く、方向感が薄いような相場では使わない方がいいかもしれません。

 

【パラボリックが比較的うまく機能した例(比較的大きなスイングが続いたケース)】

パラボリックがうまく機能した例

 

パラボリックは、常に上昇トレンドか下降トレンドのサインを出し続けるタイプのインジケーターです。このため、機械的にこのインジケーターの通りに売買をしてしまうと、いずれ訪れる狭いレンジ相場となった際にうまく機能せず、損失が嵩む可能性があります。

 

【パラボリックがうまく機能しなかった例(狭いレンジ内での推移が続いたケース)】

パラボリックがうまく機能しない例

 

このため、エントリーのタイミングを計る際に使用する場合は大きな時間軸のチャートと合わせて大きなトレンドの方向を確認したり、直近の高値、安値などをチェックしながらトレンドとボラティリティを確認しながら使用するなどの他の判断材料も併せて使用すると精度が上がる可能性があります。

そして、パラボリックは決済のタイミングを計るためだけに使うといった使い方も考えられます。トレンドができると、トレンド方向に追随しながら、徐々に価格に近付いていく動きとなるので、トレンドが発生した際は、良いタイミングで利益確定できる可能性が高まります。

また、直近の高値、安値から緩やかにトレールしていくSARの水準は損切りの水準を考える上でもよい目安となります。


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