FXに関するコラム・豆知識

東京時間早朝のフラッシュクラッシュにご注意ください!


グローバルでフラッシュクラッシュに対する警戒感強まる


2019年1月3日の早朝にUSDJPY、AUDUSD、AUDJPYがわずか数秒で急落したことは記憶に新しいところです。

これを受けてオーストラリア準備銀行(RBA)が「The Recent Japanese Yen Flash Event」というレポートを2月に発表しことから、東京の早朝の時間帯における為替市場のフラッシュクラッシュに対する注目および警戒がグローバルで急激に高まっています。


レポートはこちら(英語)


【2019年1月3日早朝の豪ドル円の15分足チャート】




流動性が著しく低下する魔女が出る時間とは!?


為替市場は24時間取引が行われていますが、ニューヨーク時間の午後5時(東京時間は冬時間午前7時、冬時間午後6時)からの1-2時間は流動性が伝統的に最も低下する時間帯です。

グローバル為替市場の中心は欧州です。その欧州が眠りについている真夜中の時間帯に為替のフラッシュクラッシュが多発することから、「魔女が出る時間(witching hour)」とまで呼ばれるようになっています。

ファイナンシャル・タイムズも、3月6日付の「Markets fret over currencies going bump in the night」という記事で、この東京時間早朝の為替市場のフラッシュクラッシュを取り上げています。

記事の中には「最も流動性の高いロンドン時間午後3時と比較すると、witching hourでの取引には3倍以上のコストがかかる」といった記述があります。

アジアの早朝の時間帯はそれだけ流動性が低下するので、同じ金額の取引を執行してもそれだけ大きなマーケットインパクトを伴うこととなります。


フラッシュクラッシュの背景に金融機関に対する規制の影響も!?


「2008年のリーマンショック以降、金融機関に対する規制がグローバルで強化され、主要金融機関が以前のようにはリスクを取れなくなった」-市場関係者の口からは常にこのような言葉が出てきます。

従来、為替市場は主要銀行がマーケットメーカーとして市場のリスクを引き受けていました。巨額の取引が執行される際も銀行がその相手方となり、極力マーケットインパクトを避けるようクッションのような役割を果たしていました。しかし現在では、銀行はかつてのような大きなポジション(=リスク)を抱えることが困難となり、結果的にフローがもたらすマーケットインパクトが増大しているとマーケット関係者は言うのです。

さらには、以前であればマーケットがどれほど荒れた時でも、銀行の人間のトレーダーは顧客からプライスを求められればどんな状況でも必ずプライスをクオートしていました。しかし、現在人間のトレーダーはアルゴリズムにその座を奪われ、市場が荒れた時には銀行がプライス配信のスイッチをオフにして一時的にマーケットからプライスが消える、とも言われています。

こういった状況から東京の早朝は、近年、為替市場のショックが最も起こりやすい時間帯としてグローバルの金融当局も眠っているわけにはいかない時間帯となってしまいました。


Witching hourのリスク理解する


この時間帯(witching hour)にポジションを保有されるお客様はそのリスクを十分ご理解いただきますようお願い申し上げます。

また、早朝の時間帯を狙って執行する自動売買ソフト(EA)の中には逆張りでエントリーするものも多数ございます。しかしながら、フラッシュクラッシュが起きている瞬間の逆張りは一瞬にして、損切り、ロスカットの水準に到達する可能性が高くなります。

市場にはトレンドがあり、そのリスクにもトレンドがあります。

現在金融市場で最も注目度の高いリスクの一つが、東京時間早朝の為替市場のフラッシュクラッシュなのです。

トレーダーの皆様はこのリスクと上手に向かい合う必要があります。


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