FXに関するコラム・豆知識

OANDAラボ-マーケット最新情報(2021年1月18日時点)


新型コロナの脅威続く。欧州の政局不安、米国の消費低迷も


先週は、米国のバイデン大統領による追加の経済対策に注目が集まっていましたが、市場の想定内の内容となり、各市場の反応は限定的なものとなりました。

引き続き新型コロナの感染者拡大に歯止めがかからない中、先週は欧州の主要都市におけるロックダウンの長期化による景気減速が意識されたほか、イタリアで欧州連合(EU)からの新型コロナ復興基金の使い方を巡り連立政権からの離脱を表明するなど政局不安が浮上したことを受けて、FX市場ではユーロの弱さが目立つ週となりました。

また、週末に発表された米国の小売売上高は年末商戦分ということもあり、注目が集まりましたが、前月に続き、前月比マイナスとなり、消費の低迷が意識される内容となり、株式市場を下押し、FX市場ではリスク回避の円買い、ドル買いが強まる展開となりました。

 

【米国小売売上(前月比)の推移】

主要な経済指標・中央銀行のバランスシート等の推移はこちら

今週は日銀、ECBの金融政策を決定する会合が予定されています。いずれも金融政策の変更の可能性は低いとの見方が中心となっており、市場への影響は限定的と考えられそうですが、経済見通しや為替水準に関する評価などに過敏に反応する可能性も考えられるため、結果の発表前後や各総裁の会見中は注意したいです。

このほか、新型コロナウイルス関連の報道、イタリア、オランダ等の政局不安、米国の大統領就任式に関する報道等に注意が必要となりそうです。

主要な経済指標・中央銀行のイベントの予定はこちら


ドルインデックスは上昇、株式市場は伸び悩み


先週のFX市場はユーロが軟調な推移となった反動や米国10年債利回りが底堅く、ドルインデックスが緩やかな上昇を続けています。一方で株式市場は伸び悩む推移が続いた後に米国小売売上が冴えない結果となったことで失速する動きとなりました。米国10年債利回りはパウエル議長のコメント等の影響で上昇は抑えられていますが、下げ渋る状態が続いています。

 

【ドルインデックス、S&P500、米国10年債利回りの動き】


直近30日間の主要通貨の強弱


先週のFX市場では、弱い推移が続いていた円、米ドルが反発に転じたのに対し、ユーロの弱さが目立つ動きとなり、直近30日間の強弱チャートでは、ユーロが最弱となっています。

これに対し、豪ドル、ポンド、カナダドルが比較的強い推移となりました。

【直近30日間の主要8通貨の通貨の強弱チャート】

最新の主要通貨の強弱チャートはこちら

【直近30日間の主要8通貨の通貨別の騰落率】

最新の通貨別強弱グラフはこちら


直近30日間の株価指数の増減率


米国市場

先週の米国の株価指数は高値圏で伸び悩む動きが続いた後、週末には米国小売売上が冴えない結果となったこともあり、下押しが強まる展開となりました。直近30日間の値動きでは引き続きUS2000の値幅が大きい状態が続いています。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

欧州市場

欧州の株価指数も終盤にかけて失速となりました。欧州の株価指数の中ではオランダの株価指数が比較的堅調な推移となっています。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

アジア・オセアニア市場

アジア、オセアニアの株価指数は欧米の株価指数に比べ、底堅いものが多いですが、週末は少し値を下げる動きとなりました。TWIX(台湾株価指数)やJP225、HK50(香港株価指数)等が比較的強い動きとなりました。また、強い推移が続いてたCHINA50(中国株価指数)は序盤こそ底堅い推移となりましたが、後半は調整売りに押される展開となりました。

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主要銘柄の相関性分析


先週のドルストレートの主要銘柄の値動きの相関性を見ると、USD/JPYとGBP/USD、AUD/USDが逆相関の関係、USDJPYとUSD/CAD、USD/CHF、USD/ZARの正の相関関係が強く、円、ポンド、豪ドル、カナダドル、スイスフラン、南アフリカランドの対ドルでの動きに相関性を見出すことができますが、EUR/USDの相関性を見ると、USD/CHFやUSD/CNHと多少の逆相関性を見出すことはできるものの、その他の通貨との相関性は薄く、ユーロは他の通貨とは少し異なる動きをしていたのが確認できます。

【直近1週間の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】

ドル円とクロス円の通貨ペア同士の相関性を見ると、USD/JPYとEUR/JPY、CHF/JPYと多少の相関性を見出すことができるものの、GBPJPYやAUDJPY、CADJPYとUSDJPYは逆相関気味の動きとなっており、ドル円とクロス円の間ではきれいな相関性を見出すことはできませんでした。クロス円同士では、ポンド、豪ドル、カナダドル、南アフリカランドが対円で比較的相関性の高い動きとなりました。

【直近週間のドル円、クロス円の相関性】

先週の主要通貨と米国株価指数の相関性を見ると、US500とEUR/JPY、AUDJPYの相関性が比較的強い結果となりました。

少し前はUS500とドルストレートの相関性の方が高い結果となることが多かったですが、徐々に豪ドル円をはじめとするクロス円との相関性が高くなりつつあり、市場が少しずつ変わりつつあるのかもしれません。

【先週の主要銘柄と米国株価指数の相関性】

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OANDA、通貨先物市場(FX)のポジション、主要銘柄の値動き


FX

米ドル/円(USD/JPY)

先週のドル円は序盤こそ底堅い推移となりましたが、その後は伸び悩み、103円台後半を中心に小動きが続きました。

OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションが6割を超えるなか、下落基調が続いていることもあり、その多くが含み損を抱え、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性が考えられそうです。

ただし、直近の反発により、苦しくなった売りポジションも増えており、高値を切り上げる動きとなった場合は、短期的でもこれらのポジションの損切りの買いを絡めた上昇の可能性にも注意が必要となりそうです。

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先週火曜日時点の投機筋の円の通貨先物ポジションは売買いずれも少し減少となりました。依然として円買いのポジションの比率が多い状況ですが、今後も円買いポジション優勢の状況が続くかを見守りたいところです。

【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2021/01/12)】

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ユーロ/米ドル(EUR/USD)

先週のユーロドルは欧州の政局不安を背景に上値の重い推移が続き、1.20台まで下押す動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買比率の偏りは少ないものの、直近の下押しで含み損を抱えた買いポジションが増えており、反発した水準では安堵の利益確定売りが増え、上値を圧迫する可能性、下押しが続くと、これらのポジションの損切りの売りが増え、短期的にでも下落が勢いづく可能性に注意が必要となりそうです。

大きな流れでは上昇基調が続いていますが、今週は安値を結んだラインを守れるか等に注目しながら、下押しがどの程度になるか、反発に転じる動きとなった場合は高値を切り上げることができるか等に注目しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいです。

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投機筋の先週火曜日時点におけるユーロのポジションは前週と大きな変化はなく、ユーロ買いに大きく傾く状況が続いており、上昇基調が続くとの予想が多いという見方もできますが、一方で、これらのポジションの決済売りによる下押し余地が残されているという見方もできそうです。

【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2021/01/12)】

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ポンド/米ドル(GBP/USD)

先週のポンド/米ドルはBOE総裁がマイナス金利に否定的なコメントを行ったこともあり、底堅い動きとなったものの、1.37付近では上値が重く、週末には失速する動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、週末の下押しにより、含み損を抱えた買いポジションが増加しており、下押しが続くと、これらのポジションが苦しくなり、損切りの売りが増え、下落を後押しし、短期的にでも下落が勢いづく可能性に注意が必要となりそうです。

日足チャートを見ると、上昇基調が続いているものの、上値詰まり感も出てきており、流れが変わる可能性にも注意しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいところです。まずは、直近の安値水準や安値を結んだライン等に注目しながら、下押しがどの程度になるか、上値を探る動きとなった場合は、1.37台にしっかりと乗せることができるかに注目しながら、方向感を探っていきたいです。

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投機筋の先週火曜日時点における通貨先物市場のポジションは売買双方が増加となりましたが、買いポジションの増加率の方が大きく、ネットすると、買いポジションの比率が伸びています。来週以降も買いポジションの比率が増え続けるかを見守りたいところです。

【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2021/01/12)】

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豪ドル/米ドル(AUD/USD)

先週の豪ドルは高値圏で方向感の鈍い動きが続きました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ないものの、週末の下押しにより、含み損を抱えた買いポジションが増えており、下押しが続くと苦しくなったこれらのポジションの損切りの売りが増え、短期的にでも下落が勢いづく可能性に注意が必要となりそうです。

日足チャートを見ると、大きな流れでは上昇基調が続いていますが、下押しの際は、直近のサポート水準や安値を結んだライン等を守れるか、上値を探る動きとなった場合は直近の高値を切り上げることができるか等に注目しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいところです。

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投機筋の先週火曜日時点における通貨先物市場におけるポジションは豪ドル売りのポジションが減少し、ネットすると、買いポジションの方が多い状態に転じており、今後ポジションの偏りが大きくなるかを見守りたいところです。

【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2021/01/12)】

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CFD

米国S&P株価指数500(US500)

先週のUS500は高値圏で揉み合いが続いていましたが、週末には米国小売売上の結果が冴えない結果となったこともあり、下落に転じる動きとなりました。

日足チャートを見ると、大きな流れは依然として上昇基調が続いており、上昇基調が続くかを見守りたいところです。

ただし、OANDAのオープンポジションを見ると、直近の下押しにより、含み損を抱えた買いポジションが少し増えており、下押しが続くと、これらのポジションの損切りの売りも絡め、短期的にでも下落が勢いづく可能性が考えられ、安値を結んだラインや直近のサポート水準等を割り込むような動きとなった場合は注意が必要となりそうです。

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