FXに関するコラム・豆知識

日銀金融政策決定会合を受け円安 今週はFOMC、ECB理事会、米国雇用統計等に注目 OANDAラボ-マーケット最新情報(2023年5月1日)


先週のFX市場の動き


先週のFX市場は週末の日銀の金融政策決定会合後に円売りが加速し、円が最弱通貨となりました。一方でポンドやユーロ、NZドル等が比較的強い推移となりました。

【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】

最新の通貨別強弱(騰落率)グラフはこちら

【直近1ヶ月の主要8通貨の通貨の強弱チャート】

直近1ヶ月の通貨の強弱チャートを見ると、スイスフランやポンド、ユーロが比較的強いのに対し、直近で円が大きく下落したのが確認できます。

最新の主要通貨の強弱チャートはこちら

【先週のFXの主要28通貨ペアの騰落率ランキング】

最新の騰落率ランキングはこちら

 

主要通貨ペアの相関性分析

先週のドルストレートの相関性を見ると、全体的に相関性は低く、米ドル中心の相場ではなかったようです。

【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】

円を含む通貨ペアは全体的に相関性が高く、円は対主要通貨で似た動きをしていたようです。

【先週のドル円、クロス円の相関性】

ユーロを含む主要な通貨ペアは全体的に相関性は低く、ユーロ中心の相場ではなかったようです。

【先週のユーロを含む主要な通貨ペアの相関性】

最新の相関性のチェックはこちら

 

先週の株価指数CFDの動き


米国市場

先週の米国の株価指数は全体的に下押す動きとなったものの、終盤にかけては底堅い動きになりました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

欧州市場

欧州の株価指数CFDは全体的に上値の重い動きになりました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

アジア・オセアニア市場

先週のアジア・オセアニアの株価指数CFDは前半は上値の重い動きとなりましたが、終盤にかけては盛り返す動きになりました。

 

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

【株価指数CFDの騰落率ランキング】

最新の騰落率ランキングはこちら

 

先週の商品CFDの動き


先週の商品CFDは砂糖、天然ガスが強いのに対し、その他農産物や銅などが軟調な推移となりました。

【商品CFDの騰落率ランキング】

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米国債利回りの推移


【残存期限別の米国債利回りの推移】

先週の米国債利回りは、全体的に伸び悩む推移が続いています。

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債利回りの推移はこちら

 

【直近5週間の金曜日の米国債イールドカーブの比較】

直近5週の金曜日のイールドカーブを比較すると、大きな変化はなく、依然として短期債利回りが長期債利回りを上回る「逆イールド」状態が続いています。

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債のイールドカーブの推移はこちら

   

Fedwatchツール


【直近5営業日のFedWatchToolにおける次回FOMC会合後の政策金利予測の推移】

CMEグループが公表するFedWatchToolによると、次回(2023年5月開催)のFOMCにおける政策金利は引き続き25bpの利上げとの見方が中心のようです。

出所:CMEグループ

FedWatchToolにおける次回FOMC会合時の政策金利予測の推移

 

OANDAのポジション、主要銘柄の値動き


FX

米ドル/円(USD/JPY)

先週のドル円は上値の重い動きが続きましたが、日銀の金融政策決定会合後に大きく上昇し、136円台まで上昇しています。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、高値圏で推移しているため、苦しくなった売りポジションが増えています。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる場面では損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことはできそうです。

一方で、直近の下押しでストレスを抱えた買いポジションも増えており、上値を探る場面では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる場面では損切りの売りが増える可能性にも少し注意が必要になりそうです。

4時間足チャートを見ると短期間で大きな上昇となった後だけに悩ましい状態です。下押しの際はどの程度まで下落するか、再度高値を探る動きとなった場合は高値を切り上げられるか等に注目しながら、上昇基調が続くかを見守りたいです。

【USD/JPYの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の投機筋の通貨先物市場の円のポジションは円売りに傾く状況が続く中、先週も円売りポジションが増加となりました。

【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2023/4/25)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

先週のユーロドルは序盤は底堅く、1.11台付近まで上昇するものの、1.11台にはしっかりと乗せられない動きが続いています。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、高値圏で推移しているため、含み損を抱えた売りポジションが多い状況です。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い動きが続く可能性を見出すことができそうです。

一方で、直近の伸び悩みで含み損を抱えた買いポジションも増えており、高値圏では利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増える可能性にも少し注意が必要になりそうです。

4時間足チャートを見ると、緩やかな上昇基調が続いていましたが、上昇の勢いは和らぎつつあるようにも見えます。トレンドラインや直近の高値、安値の水準を守れるか等に注目しながら、根気強く方向感を探っていきたいです。

【EUR/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点のユーロの投機筋の通貨先物市場のポジションは前週から大きな変化はなく、買いポジションに傾く状況が続いています。

【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2023/4/25)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ポンド/米ドル(GBP/USD)

先週のポンドドルは方向感の鈍い動きが続きましたが、終盤に高値を切り上げる動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売りポジション比率が少し高い中、高値圏で推移しているため、含み損を抱えた売りポジションが増えています。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

4時間足チャートを見ると、上昇基調が続いています。下押しの際は安値を結んだラインや直近の安値水準を守れるか、上値を探る場面では直近の高値水準を突破できるか等に注目しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいです。

【GBP/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点のポンドの投機筋の通貨先物市場のポジションは、前週に続き、買いポジションが増加し、買いポジション比率が優勢な状況を維持しています。

【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2023/4/25】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

豪ドル/米ドル(AUD/USD)

先週の豪ドルは上値の重い推移が続き、0.65付近まで下落となりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、安値圏で推移しているため、含み損を抱えた買いポジションが多い状況です。

このため、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移となる可能性を見出すことができそうです。

一方で直近の反発でストレスを抱えている売りポジションも少し増えており、下押した水準での安堵の買い戻し、反発した水準での損切りの買いが増える可能性にも少し注意が必要かもしれません。

4時間足チャートを見ると、下落基調が続いています。

反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、下落基調継続の可能性を探っていきたいです。

【AUD/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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豪ドルの投機筋の通貨先物市場のポジションは前週と大きな変化はなく、売りポジションに傾く状況が続いています。

【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2023/4/25)】

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CFD

米国S&P株価指数500(US500)

先週のUS500は前半は上値の重い動きとなりましたが、後半は反発に転じ、4100台後半まで上昇しています。

OANDAのオープンポジションを見ると売りポジションが少し多い中、高値圏での推移しているため、売りポジションの多くが含み損を抱えている状況です。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる場面では損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことはできそうです。

4時間足チャートを見ると、上昇基調が続いていましたが、比較的大きな下押し後の反発中です。

まずは、直近のレジスタンスとなる4175付近をしっかりと突破できるか、下押しの際は、直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいです。

【US500の4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の投機筋の先物市場のS&P500 E-miniのポジションは売りポジションに傾く状況が続く中、売りポジション比率がさらに増加しています。

【投機筋の先物市場のS&P500 E-miniのポジションの推移(最終更新日2023/4/25)】

投機筋の株価指数先物市場のポジションのチェックはこちら


今週の注目材料


2023/05/01(月)

14:00 日本4月消費者態度指数

22:45 米国4月製造業PMI(改定値)

23:00 米国3月建設支出

23:00 米国4月ISM製造業景況指数

2023/05/02(火)

8:50 日本4月マネタリーベース

13:30 RBA政策金利発表

15:00 ドイツ3月小売売上高

15:00 英国4月ネーションワイド住宅価格

16:00 スイス4月スイスSECO消費者信頼感指数

16:30 スイス4月製造業PMI

16:50 フランス4月製造業PMI(改定値)

16:55 ドイツ4月製造業PMI(改定値)

17:00 ユーロ4月製造業PMI(改定値)

17:30 英国4月製造業PMI(改定値)

18:00 ユーロ4月消費者物価指数(速報値)

23:00 米国3月製造業新規受注

23:00 米国3月雇用動態調査JOLTS求人件数

2023/05/03(水)

7:45 ニュージーランド1-3月期四半期雇用統計

10:30 オーストラリア3月小売売上高

18:00 ユーロ3月失業率

20:00 米国MBA住宅ローン申請指数前週比

21:15 米国4月ADP雇用統計

22:45 米国4月サービス部門PMI(改定値)

22:45 米国4月総合PMI(改定値)

23:00 米国4月ISM非製造業景況指数総合

2023/05/04(木)

3:00 米国米連邦公開市場委員会FOMC、終了後政策金利発表

3:00 米国パウエル米連邦準備理事会FRB議長、定例記者会見

7:45 ニュージーランド3月住宅建設許可件数

10:30 オーストラリア3月貿易収支

10:45 中国4月Caixin製造業PMI

15:00 ドイツ3月貿易収支

16:50 フランス4月サービス部門PMI(改定値)

16:55 ドイツ4月サービス部門PMI(改定値)

17:00 ユーロ4月サービス部門PMI(改定値)

17:30 英国4月サービス部門PMI(改定値)

17:30 英国3月マネーサプライM4

17:30 英国3月消費者信用残高

18:00 ユーロ3月卸売物価指数

20:30 米国4月チャレンジャー人員削減数

21:15 ユーロ欧州中央銀行ECB政策金利

21:30 米国4-6月期四半期非農業部門労働生産性(速報値)

21:30 米国前週分新規失業保険申請件数

21:30 米国3月貿易収支

21:45 ユーロラガルド欧州中央銀行ECB総裁、定例記者会見

23:00 カナダ4月Ivey購買部協会指数

2023/05/05(金)

10:30 オーストラリア豪準備銀行中央銀行、四半期金融政策報告

10:45 中国4月Caixinサービス部門PMI

14:45 スイス4月失業率

15:00 ドイツ3月製造業新規受注

15:30 スイス4月消費者物価指数CPI

15:45 フランス3月鉱工業生産

17:30 英国4月建設業PMI

18:00 ユーロ3月小売売上高

21:30 カナダ4月雇用統計

21:30 米国4月雇用統計

2023/05/06(土)

4:00 米国3月消費者信用残高

   

主要な経済指標・中央銀行のイベントの予定はこちら

過去の経済指標の推移はこちら

 
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