先週は円が強い動き、今週はFOMC、BOE金融政策委員会等に注目 OANDAラボ-マーケット最新情報（2023年3月20日）
先週のFX市場の動き
先週のFX市場は前週に続き円が強いほか、豪ドルやNZドルが比較的強い動きとなったのに対し、スイスフランや米ドルが弱い動きとなりました。
【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】
【直近1ヶ月の主要8通貨の通貨の強弱チャート】
直近1ヶ月の通貨の強弱チャートを見ると、円やポンドが強いのに対し、豪ドルやカナダドルが弱い状況が続いています。
【先週のFXの主要２８通貨ペアの騰落率ランキング】
主要通貨ペアの相関性分析
先週のドルストレートの相関性を見ると、多少の相関は見られますが、全体的にはそれほど強くなく、米ドル中心の相場ではなかったようです。
【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】
円を含む通貨ペアでは全体的に相関性が高く、円は他の主要通貨に対して、似た動きをしていたようです。
【先週のドル円、クロス円の相関性】
ユーロを含む主要な通貨ペアは対スイスフランや対南アフリカランド以外では比較的似た動きをしていたようです。
【先週のユーロを含む主要な通貨ペアの相関性】
先週の株価指数CFDの動き
米国市場
先週の米国の株価指数CFDはUS100は底堅さを見せたのに対し、US2000は軟調な推移となりました。
欧州市場
欧州の株価指数CFDは全体的に軟調な推移が続きました。
アジア・オセアニア市場
先週のアジア・オセアニアの株価指数CFDも全体的に上値の重い動きとなる中、シンガポールの株価指数は比較的底堅い動きとなりました。
【株価指数CFDの騰落率ランキング】
先週の商品CFDの動き
先週の商品CFDは金や銀が強い動きとなったのに対し、原油や天然ガスは弱い動きとなりました。
【商品CFDの騰落率ランキング】
米国債利回りの推移
【残存期限別の米国債利回りの推移】
先週の米国債利回りは、全体的に低下傾向が続きました。
出所：U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY
【直近5週間の金曜日の米国債イールドカーブの比較】
直近5週の金曜日のイールドカーブの比較を見ると、全体的に大きく低下していますが、引き続き短期債利回りが長期国債利回りを上回る「逆イールド」状態が続いています。
出所：U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY
Fedwatchツール
【直近５営業日のFedWatchToolにおける次回FOMC会合後の政策金利予測の推移】
CMEグループが公表するFedWatchToolでは、次回（2023年3月開催）のFOMCにおける利上げ幅は、25bpとの見方が優勢ですが、利上げなしの確率も増えているようです。
FedWatchToolにおける次回FOMC会合時の政策金利予測の推移
OANDAのポジション、主要銘柄の値動き
FX
米ドル/円（USD/JPY）
先週のドル円は上値が重く、131円台中盤まで下落しています。
OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションの比率がやや高い中、安値圏で推移しているため、買いポジションの多くが含み損を抱えている状況です。
このため、上値を探る場面では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い動きが続く可能性を見出すことはできそうです。
4時間足チャートを見ると、高値、安値を切り下げる下落基調に転じています。
反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下値を探る場面では直近のサポート水準を守れるか等に注目しながら下落基調継続の可能性を探っていきたいです。
【USD/JPYの4時間足チャート】
表示しているインジケーター：OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
ユーロ/米ドル（EUR/USD）
先週のユーロドルはレジスタンスであった1.07を突破する動きとなったものの、欧州の金融不安への警戒感等から急落し、上昇分を吐き出すような動きとなり、方向感を欠く動きとなりました。
OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、直近の反発でストレスを抱えた売りポジションが増えている状況です。
このため、下押しした水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことはできそうです。
4時間足チャートを見ると、方向感を見出しにくい動きが続いています。
下押しの際は安値を結んだラインや直近のサポート水準となる1.053付近をしっかりと守れるか、上値を探る場面では、直近の高値水準となる1.076付近を突破できるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。
【EUR/USDの4時間足チャート】
表示しているインジケーター：OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
ポンド/米ドル（GBP/USD）
先週のポンドドルは下押しする場面もありましたが、1.2付近がサポートとなり、底堅い動きを続けました。
OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、高値圏で推移しているため、苦しくなった売りポジションが増えています。
このため、下押しした水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見い出すことはできそうです。
4時間足チャートを見ると、高値、安値を切り上げる動きとなり、上昇基調に転じつつあります。まずは先週のレジスタンスである1.22付近を突破できるか、下押しの際は安値を結んだラインや直近のサポート水準となる1.2付近を守れるか等に注目しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいです。
【GBP/USDの4時間足チャート】
表示しているインジケーター：OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
豪ドル/米ドル（AUD/USD）
先週の豪ドルは0.65台では底堅く、0.67付近まで反発して週末を迎えています。
OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジション比率が少し高い中、直近の反発で苦しくなった売りポジションが少し増えている状況です。
このため、下押しした水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことはできそうです。
4時間足チャートを見ると、下落基調が続きましたが、直近では安値を切り上げる動きに転じています。まずはしっかりと、高値を切り上げることができるか、下押しの際は安値を結んだラインや直近のサポート水準を守れるか等に注目しながら、反発地合いが続くかを見守りたいところです。
【AUD/USDの4時間足チャート】
表示しているインジケーター：OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
CFD
米国S&P株価指数500（US500）
先週のUS500は3800に迫る水準まで下押し後は底堅く、3900台で週末を迎えています。
OANDAのオープンポジションを見ると買いポジションに傾く中、安値圏で推移しているため、含み損を抱えた買いポジションが多い状況です。
このため、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。
一方で直近の反発でストレスを抱えている売りポジションも少し出てきており、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる場面では損切りの買いが増える可能性にも少し注意が必要となりそうです。
4時間足チャートを見ると、下落基調が続いてましたが、直近では反発地合いが続いています。
上値を探る場面では直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は安値を結んだラインや直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、反発地合いが続くかを見守っていきたいです。
【US500の4時間足チャート】
表示しているインジケーター：OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
今週の注目材料
今週の主な経済イベント
米国
3/21 23:00 米国2月中古住宅販売件数
3/22 20:00 米ＭＢＡ住宅ローン申請指数
3/23 3:00 FOMC終了後政策金利発表
3/23 3:30 パウエルFRB議長定例記者会見
3/23 21:30 米国10-12月期経常収支
3/23 21:30 米国週間新規失業保険申請件数
3/23 23:00 米国2月新築住宅販売件数
3/24 21:30 米国2月耐久財受注
3/24 22:45 米国3月製造業PMI、サービス業PMI
ユーロ圏
3/20 16:00 ドイツ2月生産者物価指数
3/20 19:00 ユーロ圏1月貿易収支
3/20 23:00 ラガルドECB総裁コメント機会
3/21 19:00 ユーロ圏1月建設支出
3/21 19:00 ユーロ圏3月ZEW景況指数
3/21 19:00 ドイツ3月ZEW景況指数
3/21 21:30 ラガルドECB総裁コメント機会
3/22 17:45 ラガルドECB総裁コメント機会
3/22 18:00 ユーロ圏1月経常収支
3/23 24:00 ユーロ圏3月消費者信頼感指数（速報値）
3/24 17:15 フランス3月製造業PMI、サービス業PMI（速報値）
3/24 17:30 ドイツ3月製造業PMI、サービス業PMI（速報値）
3/24 18:00 ユーロ圏3月製造業PMI、サービス業PMI（速報値）
日本
3/24 8:30 日本2月全国消費者物価指数
3/24 8:50 前週分対外対内証券売買契約等の状況
英国
3/22 16:00 英国2月消費者物価指数
3/22 16:00 英国2月生産者物価指数
3/22 16:00 英国2月消費者物価指数
3/23 21:00 BOE政策金利発表
3/24 16:00 英国2月小売売上高
3/24 18:30 英国3月製造業PMI、サービス業PMI（速報値）
オーストラリア
3/21 9:30 RBA理事会議事要旨公表
カナダ
3/21 21:30 カナダ2月消費者物価指数
3/24 21:30 カナダ1月小売売上高
スイス
3/23 17:30 SNB政策金利発表
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
