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「OANDA_GMMA」を利用した順張りトレードアイデアについて解説


1.「OANDA_GMMA」の概要

この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_GMMA」を用いた順張りのトレードアイデアを紹介します。

GMMAとは、Guppy Multiple Moving Averageの略で、日本語では「複合型移動平均線」と呼ばれることがあります。
考案者であるオーストラリア人のトレーダー、ダリル・ガッピー氏が名称の由来です。
短期線6本と長期線6本ずつの、合計12本のEMA(指数平滑移動平均線)を用いて相場の値動きを分析するインジケーターです。

短期線の期間は「3、5、8、10、12、15」、長期線の期間は「30、35、40、45、50、60」を使います。
前者は短期の投機筋(トレーダー)の動向を示し、青色で表示されます。
後者は長期の投資家(インベスター)の動向を示し、赤色で表示されます。
短期と長期で色分けされており、トレンドの方向性や強弱を視覚的に把握しやすいのが特徴です。

MT4/5で、期間の異なるEMAを12本出せばインジケーターを利用せずにGMMAをチャート上に再現できますが、手間がかかります。
その点、OANDA_GMMAなら手軽にGMMAを利用できるので便利です。

OANDA_GMMAを表示したチャート
画像1/OANDA_GMMAを表示したチャート

2.トレード手順

GMMAは短期線と長期線の位置関係やその形状から、相場のもみ合い、トレンド、トレンド転換の兆しなどを判断できます。
ここでは、上昇トレンドで押し目買いを狙う場合のトレード手順を解説します。
下降トレンドで戻り売りを狙う場合は、この条件を反転させて考えます。

<手順①>
短期線と長期線の位置関係、EMAの並び順でトレンドを確認

青色の短期線が赤色の長期線の上を推移していて、さらにEMAが期間ごとに順番に並んだ状態を探します。
これは上昇トレンドを意味します。
短期線と長期線の間隔や、EMA同士の間隔が十分広い方がトレードに適しています。

<手順②>
短期線が長期線にタッチして押し目を作るのを待つ

短期線が押し目を作るのを待ちます。
短期線が長期線にタッチしたときは、押し目であると考えられます。
その他にも、ローソク足が短期線とクロスしたときや、短期線がねじれているときもエントリーのシグナルとして利用できます。

<手順③>
再び短期線が綺麗な順に並んでEMA同士の間隔が広がったらエントリー

短期線が押し目を作ったあとで、再び手順①のように綺麗な順番に並んでEMA同士の間隔が広がったときにエントリーします。
ローソク足が直近高値を更新するタイミングを目安にするとダマシを減らせます。

<手順④>
ローソク足または短期線が長期線にタッチしたら決済

ローソク足または短期線が長期線にタッチしたタイミングで利益確定とします。
損切りは、短期線が長期線にタッチしたポイントや、直近安値の下に置きます。

ローソク足または短期線が長期線にタッチしたタイミングで利益確定
画像2/トレード例

<総括>

押し目買い、戻り売りのトレード戦略は、トレンドが長期間持続するチャートにおいて最も機能します。
OANDA_GMMAの短期線と長期線の間隔や、EMA同士の間隔が広いほど、強いトレンドが発生していると判断でき、そのようなタイミングでエントリーするのが望ましいと考えられます。

逆にいえば、この判断基準を満たしていない半端なトレンドだとダマシが多くなってしまうので注意が必要です。
なお、トレード例の画像のように、水平線やトレンドラインを活用するとエントリーや決済のポイントを探しやすくなります。

なおOANDA_Psycologicalの詳細やダウンロードについては、以下の記事を御覧ください。
>複数のEMAで市場のトレンドを分析するGMMAのご紹介


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