FXに関するコラム・豆知識

OANDA_Regression_Channelを利用したトレードアイデア


1.「OANDA_Regression_Channel」の概要

この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_Regression_Channel」を用いた順張りのトレードアイデアを紹介します。

OANDA_Regression_Channel(以下、線形回帰チャネル)は、最新のローソク足から指定した本数分(デフォルトではローソク足50本分)さかのぼって、自動的にチャート上にチャネルを描画してくれるツールです。
チャート分析が苦手な方でも、自動でチャネルラインを引き、自動的に更新してくれるので、ラインを利用したトレードが手軽に実現できます。

期間が異なる複数の線形回帰チャネルをチャートに適用することで、長期と短期の両方のチャネルを確認しながらトレードすることも可能です。

画像1OANDA_Regression_Channelを表示したチャート
画像1/OANDA_Regression_Channelを表示したチャート

2.トレード手順

複数の線形回帰チャネルを利用して、長期のトレンド方向を確認しながら、短期でのエントリーポイントを見極める手法を紹介します。
使用するチャートは、ポンド円の日足です。
表示する線形回帰チャネルの期間は、長期200、短期20に設定します。

<手順①>
長期チャネルの上限・下限にローソク足が近づいている箇所を探す

チャートに長期と短期の2種類の線形回帰チャネルを適用して、長期チャネルの上限または下限にローソク足が接近している箇所を探します。
特に、上昇チャネルの下限、および下降チャネルの上限は、トレンドが継続すれば押し目や戻りとなるポイントなので積極的に狙います。

<手順②>
長期チャネルから反発し、短期チャネルをブレイクアウトしたらエントリー

ローソク足が長期チャネルの下限にタッチしたあとに反発し、終値が短期チャネルを上方向にブレイクしたら買いエントリーです。
同様に、ローソク足が長期チャネルの上限にタッチしたあとに反発し、終値が短期チャネルを下方向にブレイクしたら売りエントリーです。

損切りは、買いエントリーであれば長期チャネルの少し下、売りエントリーであれば長期チャネルの少し上に置きます。
直近に目立つ高値や安値がある場合は、それらを参考にしても良いでしょう。

<手順③>
価格がチャネルの反対側にタッチしたら利益確定

買いエントリーであればチャネルの上限、売りエントリーであればチャネルの下限にタッチしたら利益確定するのが基本です。
順調に利益が伸びて価格がチャネルの中心線を超えたら、損切りを建値に移動して利益を確保すると良いでしょう。

画像2トレード例(OANDA_Regression_Channel)
画像2/トレード例

<総括>

大きな方向性を長期の線形回帰チャネルで確認しながら、実際のエントリーポイントを短期の線形回帰チャネルで見つける手法です。
エントリー、損切り、利益確定の全てがインジケーターだけで完結するので、チャート分析の苦手な方でも取り入れやすいという特徴があります。

線形回帰チャネルは、あくまでも指定したローソク足の本数分の価格からチャネルを描画するツールなので、うまくローソク足の形状と合致しないこともあります。
そのような場合は、トレードする通貨ペアや時間足を変えたり、プロパティから期間を変更したりすると良いでしょう。

また、高値と安値が複数回きれいに線形回帰チャネルの中に収まっていないときは、無理にトレードせずチャンスを待つことも大切です。

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OANDA Lab編集部

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