FXに関するコラム・豆知識

OANDA_Multi_VLDMIを利用したトレードアイデア


1.「OANDA_Multi_VLDMI」の概要

この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_Multi_VLDMI」を用いた順張りのトレードアイデアを紹介します。

OANDA_Multi_VLDMI(以下、マルチタイムVLDMI)は、現在の時間足だけでなく、上位足のVLDMIも表示できるインジケーターです。
例えば、1つのチャートに4時間足と日足のVLDMIを表示して分析することができます。

VLDMIとは、“Variable Length Dynamic Momentum Index”の頭文字の略で、日本語に訳すと「期間変動型の動的モメンタム指標」といった意味合いです。
相場の買われすぎ、売られすぎを0~100の数値で示します。
MT4/MT5にはデフォルトで搭載されていないため、カスタムインジケーターを導入する必要があります。

同様のオシレーター系インジケーターにRSIがありますが、RSIと比較するとVLDMIはボラティリティに応じて計算に用いる期間が変動し、値動きが大きいほど算出期間が短くなるため、より価格の変化を敏感に捉えることができます。

OANDA_Multi_VLDMIを表示したチャート
画像1/OANDA_Multi_VLDMIを表示したチャート

2.トレード手順

VLDMIを用いて、トレンド発生時の押し目や戻りを探る手法を紹介します。
使用するチャートはポンド円の1時間足です。
今回はマルチタイム機能を使用せず、同じ1時間足のVLDMIを表示します(パラメーターは全て初期値)。

<手順①>
ローソク足がEMAの上下で安定して推移している箇所を探す

チャートにマルチタイムVLDMIと期間200のEMA(指数平滑移動平均線)を適用します。
ローソク足がEMAよりも上または下で、安定して推移している箇所を探しましょう。

<手順②>
VLDMIが一定水準を上下したらエントリー

終値の時点で、ローソク足の実体がEMAよりも上にあり、VLDMIが30を下回っていれば買いエントリーです(ショートの場合は逆の位置関係)。
損切りは買いエントリーであれば直近の安値の少し下、売りエントリーであれば直近の高値の少し上に置きます。
あるいはEMAをトレンドラインとして考えて、その上下に損切りを置いても良いでしょう。

<手順③>
直近の高値・安値、もしくはVLDMIの数値を参考に利益確定

買いエントリーの場合は直近の高値にタッチしたとき、売りエントリーの場合は直近の安値にタッチしたときに利益確定です。
VLDMIを参考にして、買いであれば70を上回ったとき、売りであれば30を下回ったときを目安としても構いません。

トレード例(OANDA_Multi_VLDMI)
画像2/トレード例

<総括>

EMAでトレンドを判断し、VLDMIで有利な価格を探るトレード手法です。
緩やかに長期間持続するトレンド相場で特に利益を出せる可能性が高まります。
EMAの期間を変更することでエントリー頻度を増減できるので、トレードする通貨ペアや時間足に応じて調整することが推奨されます。

なお、トレンドの転換点では損切りとなってしまうので、ローソク足チャートを参考にリスクリワード比率に優れたエントリーポイントを吟味しましょう。
EMAを損切りのラインとして利用する場合は、ローソク足をEMAまである程度引き付けてからエントリーするのが重要です。

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OANDA Lab編集部

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