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「OANDA_HV」を利用した順張りのトレードアイデア


1.「OANDA_HV」の概要

この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_HV」を用いた順張りのトレードアイデアを紹介します。

ヒストリカルボラティリティ(HV)とは、過去の値動きの変動率に基づいて計算されるテクニカル指標で、ボラティリティの変化を視覚的に捉えることが可能です。
ある一定期間における価格の変動率の標準偏差を計算し、それを年率換算することで求められます。
ヒストリカルボラティリティはライン表示されるのが一般的ですが、「OANDA_HV」ではラインチャートだけではなくヒストグラム形式でも表示できます。

価格の上下に関係なく、値動きが落ち着いていればヒストリカルボラティリティは低下し、値動きが激しいときには上昇します。
つまり、ヒストリカルボラティリティが上昇しているときは価格が上下どちらかに大きく動いたことを示しています。

トレンドの発生中にはボラティリティが拡大する傾向があり、このインジケーターを利用することでトレンドの発生や終了を見極められます。

OANDA_HVを表示したチャート
画像1/OANDA_HVを表示したチャート

2.トレード手順

ヒストリカルボラティリティが上昇し始めたら、トレンドが発生したと考えられるので、順張り方向にエントリーする機会を探しましょう。
ヒストリカルボラティリティの数値が高い間は、ポジションを保有し続けることでトレンド方向に利益を伸ばせます。
数値が落ち着いてきたら、ポジションを決済する合図です。

ここでは、上昇トレンドを買いで狙う場合のトレード手順を解説します。
下降トレンドを売りで狙う場合は、この条件を反転させて考えます。

<手順①>
ヒストリカルボラティリティが低水準で推移しているチャートを探す

ヒストリカルボラティリティが過去と比較して低い水準で推移し、グラフが横ばいになっているチャートを探しましょう。
ヒストリカルボラティリティが低いときは、価格が一定水準内で推移していることを示しており、一般的にレンジ相場となることが多いです。
このような状態のチャートを見つけたら、トレンドが発生するのを待ちます。

<手順②>
ヒストリカルボラティリティが上昇し、ローソク足が高値を更新したらエントリー

ヒストリカルボラティリティが上昇して過去の水準を上抜けたら、トレンドが発生したと考え、エントリーの機会を探しましょう。
ローソク足が過去の高値を更新していれば、買いでエントリーします。
損切りは直近の安値に置くのが基本です。

<手順③>
ヒストリカルボラティリティが下落してきて直近安値が崩れたら利益確定

ヒストリカルボラティリティが上昇から横ばいとなり、下落してきたらトレンドが一段落したと考えられるため、利益確定の合図です。
ローソク足を参考にしながら、直近の安値が崩れたら利益確定とします。

ヒストリカルボラティリティが下落してきて直近安値が崩れて利益確定したトレード例
画像2/トレード例

<総括>

ヒストリカルボラティリティを利用することで、トレンドの発生と終了を視覚的に認識でき、それを参考にした順張りのトレードが可能です。
上位足の方向感やファンダメンタルズ分析を併用することで、より確度の高いトレードが期待できます。
利益確定に関しては、直近の安値もしくは高値を目安に行うのが基本ですが、含み益の半分~3分の1ほど価格が戻した段階で行うなどアレンジしても良いでしょう。

なお「OANDA_HV」の詳細やダウンロードについては、以下の記事を御覧ください。
>ボラティリティの変化に注目するヒストリカルボラティリティのご紹介


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