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FXに関するコラム・豆知識

FX市場の流動性をティック数から推測し短期売買のタイミングを探る


FX市場における流動性とは?


FX市場における流動性とは、市場で売買の相手方を見つけやすい状況にあるかという意味で使われます。

流動性が高いというと市場参加者が多く、売買の相手方を見つけやすい状況を意味します。逆に流動性が低いというと、市場参加者が少なく、取引の相手方を見つけにくい状況を意味します。

流動性が高い状況にある場合は市場参加者が多く、取引が活発に行われるので売買の注文が拮抗しやすい状況であるため、値動きは小刻みになり、売値と買値の差(スプレッド)が縮小する傾向があります。これに対し、流動性が低い状況にある場合は、売買の相手方を見つけにくい状況であるため、値動きが荒く、スプレッドが拡大する傾向があります。


FX市場における流動性が高い、低いはどこで判断する?


市場の流動性はどこで判断すればよいのでしょうか?

株式市場等の出来高のデータがあるものであれば、そのデータを参考にすることができますが、FX市場は取引所を介した取引ではないため、出来高というデータは存在しません。

このため、国際決済銀行(BIS)が3年に1度発表している統計データやFX業者の取引シェアのデータなどを通貨ペア毎の流動性を考える上では参考データとします。

次の円グラフはBISの統計データのうち、通貨ペア別のシェアですが、EURUSD、USDJPY、GBPUSD、AUDUSDの順に取引が多く、流動性が高い通貨ペアとなります。

国内と海外の通貨ペア別のシェアについてはこちら


短期的な流動性の変化


通貨ペア毎の大まかな流動性は前述のデータを中心にチェックすることができますが、流動性は時間帯や各国の祝日等の要因で日々変化します。

短期トレードを行う場合はこの流動性の変化を把握しておくと、効率的にトレードできる場合があります。

FX市場においては、平日はほぼ24時間稼働していますので、時間帯によって市場参加者が多い時間帯、少ない時間帯が発生します。

また、主要国が祝日の間も相場は動き続けますが、祝日となる主要国のビジネスアワーは市場参加者が減り、流動性が低下する傾向があります。

この流動性の変化の参考データとなるのが、ティック数(価格の更新頻度)のデータです。

価格が更新されるということは、その価格で消化できる売買が成立し、次の価格が表示されたことを意味しており、更新頻度が高いということはそれだけ取引が活発に行われたと推測することができます。

次の画像は2020年6月8日から7月6日までの約1カ月の時間毎のティック数の平均と値幅(高値-安値)の平均を示したグラフです。

市場参加者の少ないNYクローズから東京市場がスタートするまでの時間(日本時間6:00から9:00)の間のティック数が少ないのに対し、東京のオープン後(9:00~)や欧州市場のオープン後(16:00~)に増加し、さらにNY市場オープンからロンドンFIXにかけての時間(21:00‐01:00)にピークを迎えているのが確認できます。

また、ティック数の上昇に併せて、値幅も増加傾向にあるのが確認でき、市場参加者が増えるのに合わせ、値動きが活発化しているのが確認できます。

短期売買を行う際は、このティック数が増加し、値動きが活発化しやすい時間帯を狙った方が、短期間で効率よく利益を狙うことができると考えられそうです。

参考までに平均のティック数と米国が祝日の場合のティック数をを比較してみましょう。

次のグラフは平均のティック数に、米国の祝日(2020/5/25メモリアルデー)のティック数のデータを重ねたものです。

米国が祝日ということもあり、米国時間のティック数が著しく低下しているのが確認できるほか、東京、欧州時間も比較的ティック数が低下しています。

同様に、米国の祝日と平均の値幅を比較すると米国時間の値幅が少ないだけでなく、全体的にも値動きが乏しい動きとなっています。

このように、米国が祝日の日は流動性が低下し、鈍い動きとなり、短期売買には向かないことが多いため、トレードしないという選択肢も考えられそうです。

これに対し、日本の祝日はどのようになっているのでしょうか?

次のグラフは2020年のゴールデンウィークのうち、FX市場が稼働していた(2020/5/4-5/6)の平均と6月の平均ティック数を比較したものです。

東京時間のティック数が低下しているのが確認できますが、欧州時間以降は平均に近い状態が続いています。

このデータからは、日本が祝日のときは、東京時間の流動性が低下するため、短期売買を行うのであれば、流動性が回復し、値動きが活発になる欧州時間以降の方が、利益を狙いやすいといえそうです。

逆に、仕事が休みであるからといって、東京時間に取引を行ってしまうと、鈍い値動きの中、苦しい戦いが続く可能性も考えられるため、注意が必要です。

このように短期売買を行う場合は、ティック数から流動性を予想することで効率よくトレードできる時間を絞り込むことができます。

今回の記事では、直近のデータのみで行いましたが、より長い期間のデータをチェックしてみると、新たな発見があるかもしれません。


ティック数はMT5、MT4などでチェック可能


ティック数はMT5やMT4等のチャートで簡単に表示することができます。

MT5の場合はチャート上で右クリックし、「プロパティ」を選択し、表示タブで「ティックボリュームを表示」にチェックを入れます。

MT4の場合はチャート上で右クリックし、「プロパティ」を選択し、全般タブで「出来高の表示」にチェックを入れます。

 

【MT5のチャートのプロパティ画面】

また、MT5のメニューの「表示」から「銘柄」を選択し、チャートバーで銘柄名と時間足、期間を指定すると、価格のデータと併せてデータをCSVファイルでダウンロードすることもできます。(MT4の場合は「ツール」の「ヒストリーセンター」からダウンロードできます。)

   
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