クリーブランド連銀とは|主な役割やFedとの関係などをわかりやすく解説
クリーブランド連銀とは米国の地区連銀の1つで、オハイオ州などを管轄地域とします。
経済指標であるCPIナウ(CPI Now)を毎日公開しており、現時点のインフレーションの推計値を把握する際に役立ちます。
本記事では、クリーブランド連銀の役割やよくある質問などを解説します。
目次
- 1.クリーブランド連銀とは
- 2.クリーブランド連銀の主な役割
- 3.CPIナウ(CPI Now)
- 4.クリーブランド連銀に関するQ&A
- 5.【まとめ】クリーブランド連銀とは|主な役割やFedとの関係などをわかりやすく解説
クリーブランド連銀とは
クリーブランド連銀の管轄地域や連邦準備制度(Fed)との関係について解説します。
- ・クリーブランド連銀の管轄地域
- ・クリーブランド連銀と連邦準備制度(Fed)の関係
クリーブランド連銀の管轄地域

クリーブランド連銀は第4地区を担当し、第4地区には以下の州が含まれます。
- ・オハイオ州
- ・ケンタッキー州東部
- ・ペンシルベニア州西部
- ・ウェストバージニア州北部
第4地区の経済の特徴として、製造業・農業・鉱業・先端技術など多様な業種で構成されている点が挙げられます。
クリーブランド連銀と連邦準備制度(Fed)の関係
クリーブランド連銀は、全米12の地区連銀の1つとして連邦準備制度(Fed)を構成する中核的機関に位置づけられています。
Fedは米国の中央銀行制度であり、米連邦準備制度理事会 (FRB)、連邦公開市場委員会(FOMC)、そして地区連銀の三者によって構成されています。
FRBは物価の安定と最大限の雇用を政策目標とし、金融システム全体の安定維持を担います。
FOMCは政策金利を決定し、経済・金融環境に応じた金融政策を実施します。
地区連銀は、地域金融機関の監督や決済サービスの提供を通じて金融インフラを支えています。
また、地域経済の動向を調査・分析し、その情報をFedの政策判断に反映させる役割を担っています。
クリーブランド連銀の主な役割
クリーブランド連銀の主な役割は以下の通りです。
- ・FOMCへの参加
- ・金融機関の監督
FOMCへの参加
クリーブランド連銀総裁はFOMCに参加し、金融政策の議論において意見を述べます。
FOMCは米国の政策金利の決定などを主要業務とする会合で、年8回開催されます。
なお、FOMCの意思決定に際して、投票権を持つメンバーは12名です。
FRB理事とニューヨーク連銀総裁は常に投票権を保有する一方、その他の地区連銀総裁は輪番で1年間のみ投票権を持ちます。
クリーブランド連銀総裁は隔年で投票権を持ち、2026年は投票権を持つ年です。
投票権を持たない年はFOMCで議論に参加するものの、金融政策の決定に直接的な影響力を持ちません。
市場の関心は投票権を持つ連銀総裁の発言に集まる傾向があり、同時に投票権を持たない連銀総裁の注目度は相対的に低くなります。
金融機関の監督
地区連銀の主要業務の1つは、管轄地域の金融機関を検査・監督し、経営の健全性やリスク管理体制が適切に機能しているかを確認することです。
課題や問題が認められた場合には改善を求め、必要に応じて是正措置を促すことで、金融システム全体の安定確保に貢献します。
また、監督業務を通じて得られた現場の情報は、FRBやFOMCが金融政策を検討・判断する際の重要な材料として活用されます。
CPIナウ(CPI Now)

出典:クリーブランド連銀
CPIナウ(CPI Now)
はクリーブランド連銀が公表する物価指標です。米国の代表的な物価指標は消費者物価指数(CPI)と個人消費支出(PCEデフレーター)で、発表頻度は毎月1回です。
タイムラグが発生するので、現時点のインフレ状況をリアルタイムに把握するのは困難です。
CPIナウ(CPI Now)は現在のインフレ率を推計している点が特徴で、CPIとPCEについて以下の3種類の推計値が毎日公開されます。
- ・前月比
- ・前年同月比
- ・前期比年率(四半期)
インフレ率を推計するために、主に以下の経済指標が使われています。
| 発表頻度 | 経済指標 |
| 毎月 | CPI総合指数 |
| コアCPI | |
| 食品CPI | |
| 家庭用食品CPI | |
| ガソリンCPI | |
| PCE価格指数 | |
| PCEコア価格指数 | |
| 食品・飲料のPCE価格指数 | |
| 毎週 | ガソリン小売価格 |
| 毎日 | ブレント原油のスポット価格 |
CPIナウ(CPI Now)は推計値であって正確性を保証しないものの、過去の実績からは良好な指標であると評価されています。
クリーブランド連銀に関するQ&A
クリーブランド連銀に関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・クリーブランド連銀の総裁は誰ですか?
- ・クリーブランド連銀とFRBの違いは何ですか?
- ・CPIナウ(CPI Now)はどこで確認できますか?
クリーブランド連銀の総裁は誰ですか?
クリーブランド連銀総裁はベス・M・ハマック(Beth M. Hammack)氏です。
2024年8月に第12代総裁として就任し、同時にクリーブランド連銀CEOでもあります。
総裁就任前は、ゴールドマン・サックス・グループにおいてグローバル・ファイナンシング部門の共同責任者を務めていました。
クリーブランド連銀とFRBの違いは何ですか?
米連邦準備制度理事会(FRB)は、米国全体の金融政策を運営するとともに、金融システムの安定確保を担う中枢機関です。
FRBは全米12地区の地区連銀を統括し、各地区連銀と連携しながら金融機関の監督・規制を行っています。
クリーブランド連銀をはじめとする地区連銀は、それぞれの担当地域において金融機関を監督し、金融システムの健全性と安定維持に向けた業務を遂行しています。
CPIナウ(CPI Now)はどこで確認できますか?
CPIナウ(CPI Now)はクリーブランド連銀のホームページで確認できます。
グラフや表に加えて、よくある質問などがわかりやすくまとめられています。
【まとめ】クリーブランド連銀とは|主な役割やFedとの関係などをわかりやすく解説
クリーブランド連銀は、全米12の地区連銀の1つとして連邦準備制度(Fed)を構成する機関です。
主にオハイオ州を中心とする第4地区を管轄し、地域の金融機関の監督や決済サービスを担っています。
OANDA証券では、クリーブランド連銀をはじめ投資に関わる基礎的な用語を、初心者の方向けにわかりやすく解説するコンテンツを提供しています。
OANDA証券での取引に興味をお持ちいただけた方は、以下のボタンから口座開設をご検討ください。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
