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大発会とは|意味・読み方・年末年始のアノマリーなどを詳しく解説


大発会とは、日本の証券取引所における新年最初の取引日のことです。

多くの投資家や市場関係者、メディアが注目する、年間の相場のスタートを示す重要な日でもあります。

本記事では、大発会の意味や読み方、関連するアノマリーなどをわかりやすく解説します。

※OANDA証券では株式取引をサービスとして提供していません。本記事は株式取引に関する一般的な知識を提供することを目的としています。

大発会とは

大発会の意味や読み方、大納会との違いについて解説します。

  • ・大発会の意味・読み方
  • ・大納会との違い

大発会の意味・読み方

大発会とは、日本の証券取引所における新年最初の取引日を指します。

読み方は「だいはっかい」です。

原則として1月4日ですが、土日祝日の場合は翌営業日に順延されます。

具体的には、1月4日が日曜日の場合は1月5日に、土曜日の場合は1月6日に変更されます。

大発会は、東京証券取引所において株式やETF、REITなどの取引が開始される日であり、証券市場にとって1年の重要なスタート日です。

その年の相場の動きを占う目安として、投資家や市場関係者、メディアから注目されます。

大納会との違い

大納会(だいのうかい)は、日本の証券取引所における年内最後の取引日です。

大発会が新年最初の取引日として相場のスタートを示すのに対し、大納会は年間の取引を締めくくる日で、1年間の値動きや市場心理を総括する節目となります。

大納会は、原則として12月30日です。

ただし、12月30日が土曜日または日曜日の場合は、直前の平日がその年の最終取引日となります。

大納会の取引結果は、その年の相場の締めくくりとして重要視され、翌年の大発会に向けた市場心理にも影響を与える場合があります。

大発会の取引時間と株式市場へ与える影響

ここでは大発会の取引時間と、株式市場へ与える影響について解説します。

  • ・大発会の取引時間
  • ・大発会が株式市場へ与える影響

大発会の取引時間

大発会の取引時間は、通常の平日と同じです。

東京証券取引所の場合、前場は午前9時~11時30分、後場は午後12時30分~15時30分となっています。

大発会も通常営業日扱いのため、取引時間が短縮されることは原則的にありません。

大発会が株式市場へ与える影響

大発会は、単なる年始の取引開始日ではなく、その年の相場の動向を占う心理的なスタートとして非常に重要です。

短期的には、新年の明るいムードを背景に株価が上昇しやすい「ご祝儀相場」と呼ばれる現象が見られることがあります。

特に、新年に入ってすぐの投資家の買い意欲や、前年末の相場の流れを引き継ぐ動きが、株価の方向性や取引量に反映されやすいとされます。

また、この日の結果は年間を通じた市場心理にも影響すると考えられています。

大発会を含む年末年始の相場のアノマリー

アノマリー」とは、合理的な説明が難しいものの、特定の時期や条件の下で繰り返し見られる相場の規則性や傾向のことです。

大納会や大発会がある年末年始は、このアノマリーが特に意識されやすい時期です。

株取引における代表的なアノマリーは以下の通りです。

アノマリー 期間 効果・内容
年末ラリー 大納会周辺
(年末)
売買が活発化し株価が上がりやすい
掉尾の一振
(とうびのいっしん)
大納会周辺
(年末)
大納会に向けて株価が上がりやすい
ご祝儀相場 大発会周辺
(年明け)
新年の楽観ムードで株価が上がりやすい
1月効果 1月全体 反動買いや新規資金で1月全体を通じて株価が上がりやすい

投資家が大発会で注目すべきポイント

大発会では、株価の変動や投資家の行動に注視することが重要で、年明けの相場の方向性を見極める手がかりとなります。

特に注目すべきポイントは以下の通りです。

  • ・大納会との関係
  • ・節税対策や投資家行動に見られる一般的傾向
  • ・年末相場での投資判断の考え方

大納会との関係

大発会の動きを予測する上で、年末の大納会での株価の動きが参考になります。

大納会での売買の傾向を踏まえることで、年明けの株価の反動や方向性を予想しやすくなります。

例えば、大納会で株価が大きく上昇した場合は、年明けに利益確定売りが出やすく、短期的に株価が下押しされることがあります。

一方、大納会で軟調に推移した場合は、年明けに反動買いが入りやすい傾向があります。

節税対策や投資家行動に見られる一般的傾向

年末には、個人投資家や機関投資家による節税売りや損益調整の動きが見られます。

大発会では、こうした年末の取引の影響を受けた買い戻しや新規投資が入りやすく、市場参加者の行動パターンを理解しておくことが重要です。

例えば、年末に損失のある株を売却して節税を行った投資家は、年明けに同じ銘柄を買い戻すことがあります。

また、利益が出ている株を売却した投資家が年明けに再投資を行うことで、特定銘柄の値動きが活発になる傾向があります。

年末相場での投資判断の考え方

年末相場は、市場特有のアノマリーや資金の流れが交錯し、短期的な需給の影響を受けやすい特殊な時期です。

この時期に冷静にリスクとリターンのバランスを評価することが、年明けの投資成果に影響します。

過去の傾向やDOE(株主資本配当率)ROE(自己資本利益率)PER(株価収益率)などの指標を参考にしながら、賢明な投資戦略を立てることが推奨されます。

大発会に関するQ&A

大発会に関するよくある質問に回答していきます。

  • ・大発会はいつのことを指しますか?
  • ・大発会は株価に影響しますか?
  • ・過去の大発会で日経平均株価はいくらでしたか?

大発会はいつのことを指しますか?

大発会は、日本の証券取引所における新年最初の取引日を指します。

これは日本独自の慣習であり、原則として毎年1月4日と定められています。

ただし、1月4日が土日や祝日の場合は、翌営業日が大発会となります。

大発会は株価に影響しますか?

大発会は投資家の心理と市場の需給が変化しやすいことから、株価に影響を与えることがあります。

年明け最初の取引日であるため、新年の楽観的なムードが反映されやすく、株価が上昇する「ご祝儀相場」となる傾向があります。

また、年末の大納会にかけて行われた節税対策や利益確定の売買の反動で、短期的に株価が上下することもあります。

さらに、年明けは新規資金が市場に投入されやすく、需給バランスの変化で株価に影響が出る場合もあります。

過去の大発会で日経平均株価はいくらでしたか?

例として、2025年の東京証券取引所の大発会を振り返ると、1月4日が土曜日であったため、1月6日(月)に開催されました。

この日の日経平均株価は、前営業日比587円49銭安の3万9307円05銭で取引を終えました。

過去を振り返ると大発会では株価が上昇しやすい傾向がありますが、2025年は売りが優勢となり、下落して引けました。

【まとめ】大発会とは|意味・読み方・年末年始のアノマリーなどを詳しく解説

大発会(だいはっかい)とは、日本の証券取引所における新年最初の取引日のことです。

通常は1月4日に行われますが、土日や祝日と重なる場合は翌営業日が大発会となります。

例年、大発会は「ご祝儀相場」とも呼ばれ、市場心理の改善や新規資金の流入により株価が上昇しやすい傾向があります。

一方で、直前の大納会での動きや年末の利益確定売りの影響を受けて下落するケースもあり、年末年始特有の株価変動傾向が見られるイベントとして注目されます。

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